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東堂兄弟の冒険録〜悪のヤドリギ編〜  作者: 涼森巳王(東堂薫)
第六部 ミルキー城の決戦にむけて 十六章 まず鍛えよう
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スライムチューチュー



「しょうがないですね。外に四人いる必要はないな。バランとぽよちゃんは馬車に入ってて。そうだ。ケロよんはレベル1ですよね? 外に出しておけばレベルの平均値が下がるんじゃないですか?」

「うん。まあ、そうかも」


 ぽよちゃんはキレイな森をお散歩したかったみたいだけど、ごめんね。

 なんとなく、そうは見えないけど、これは特訓なんだ。百体のスライムをチューチューしなければならない。


 ぽよちゃんとバランに馬車に入ってもらった。ケロよんは仲間になったばかりだから、まだレベル1だ。


「ケロよんだから、ケロちゃんだね」

「まあいいですよ。わかりやすいし」


 ケロちゃんのステータス。

 レベル1。

 HP20、MP0、力3、体力3、知力4、素早さ5、器用さ1、幸運3。

 マジックなし。

 得意技

 石化攻撃

 自動石化攻撃発動50%(ターン開始時)

 呪いを解く


 数値から言うと、力や体力は強くもなく、弱くもなく。知力と素早さが、やや高い。器用さが低めなんで、攻撃の命中率が悪いみたいだ。

 とは言え、ターン開始時の自動石化攻撃が、とにかく脅威。仲間にこの特技があるのは心強い。

 ただ後半のボスはみんな状態異常耐性を持ってるだろうから、おもにザコ戦での活躍になる。

 とは言え、ラストダンジョンでも使える能力だ。ケロちゃんもしっかり育てたい。


「あっ、ケロちゃん。やっぱり炎シリーズが装備できる。じゃあ、これ着てね。武器は剣が持てるんだ。あっ、ヤリも持てる。じゃあ、銀のヤリ持っててね」


 昨日、買ったばかりの武器防具を装備させると、赤い帽子、上着、手袋と長靴を身につけたアマガエルのぬいぐるみは、童話の絵本のなかの産物のようだ。

 ついでに精霊のアミュレットもつけさせたんで、全ステータスが20ずつ上がる。これでスライムにやっつけられる心配はない。


「じゃあ、あらためて、スライム狩りを」

「かーくん。魔物をひきよせるアイテム持ってましたよね?」

「あっ、あった。あった。魔物の草笛ね。使おうか」


 草笛を吹いた。

 あたりに邪悪な気配がただよった。

 これで、しばらくのあいだエンカウント率が上がるぞ。


 出た出た。さっそく出たー!

 ん? スライムじゃない?



 銀晶石のゴーレムが現れた!



 ええっ……? ゴーレム?

 強そうなの出てきたんだけど……。


「ど、どうしよう? ロラン?」

「戦うしかないんじゃないですか?」

「そうだよね……」


 ごっくん。

 しょうがない。

 やるか……。

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