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東堂兄弟の冒険録〜悪のヤドリギ編〜  作者: 涼森巳王(東堂薫)
十五章 やっと再会
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早くなりたいゴールド会員



 武器屋と防具屋に行ってみた。

 さすがは大きな都市のギルドだね。

 品ぞろえが豊富だ。

 これまで立ちよったことのある店に置かれていた品物はすべて、そろっていた。


 シルバーシリーズも全部、置かれている。ポルッカさんの店にはなかった、銀のヤリや、銀の弓、銀のよろい、シルバーブーツなど。

 シルバーシリーズより数値のいい炎シリーズが防具のみ置かれていた。

 炎の帽子、炎のよろい、炎の手袋、炎の靴だ。防御力はシルバーシリーズとほとんど変わらないけど、火属性のダメージをそれぞれ5%ずつ軽減してくれる。シリーズセットで装備すると、さらに効果が倍になる。つまり、四点セットで装備すれば、火属性ダメージを40%カットできるのだ。


「うーん……炎の攻撃がメインのダンジョンに行くときは、これが必須になりそうだね。炎のよろいって言うけど、軽鎧タイプだから女の子でも装備できるし」


 真っ赤な色のレザージャケットみたいなものだ。赤いライダーズジャケット。猛に似合いそうだなぁ。


「これ、そのうち必要になりそうな気がするから、人数ぶんセットで買っとこうか。帽子やブーツは今の装備より強いから、今からでも装備しとけばいいし」


 炎の手袋は盾あつかいのようだ。盾装備ができない人にも装備できる。

 それに、盾なのに攻撃力も10上がるのがいい。さっき銀の盾を買ったから、どっちを装備するか迷うとこだね。防御力は手袋より、銀の盾が上。


「じゃあ、炎シリーズのセットを六人……いや、八人ぶんください。ケロよんも着れるかもしれないし、予備は預かり所に預けとくから」

「ありがとうございます! しめて十四万四千円になります! あっ、ダブルAなんですか? じゃあ、二割引きで十一万五千二百円ですね」


「あと、銀の弓、スズランさんが装備できるよね? それを一つと、銀のヤリも誰か装備できるかもだし、予備でもらっとこ」

「はい! 八千五百円の二割引きで六千八百円です。では、合計で十二万三千七百円ですね」

「はいはい」


 この世界には消費税という概念がないのか。ありがたや。


 僕はみんなに武器防具を渡した。帽子とブーツがみんな赤くなって、銀の盾を持ってるので、制服みたいだ。僕だけ旅人の帽子のほうが、まだ数値が高かったんで、帽子はそのままだけど。


「じゃ」と言って立ち去ろうとすると、店員が呼びとめた。

 それにしてもこの店員、サンディアナのソウレさんとペリペンさんにそっくりだ。


「かーくんさんは今ので、ギルド加盟店での買い物総額が五十万円に達しました。シルバー会員です。これ、どうぞ」


 シルバーのカードを渡された。今までのカードはスタンプがいっぱいになってる。

 そうか。まだシルバー会員なのか。

 ゴールド会員に早くなりたいなぁ。


「あの奥の部屋って、もしかして?」

「そうです。ゴールド会員さま限定の高級商品のみをあつかう専門店です」

「いくら使えばゴールド会員になれるの?」

「五百万円ですね」


 シルバーカードはスタンプを百個押せる。つまり、五万円で一個のスタンプ。

 五百万か。寄付のつもりで雑貨を買いまくってもいいんだけど、雑貨は単価が知れている。やっぱり武器防具を買わないとなぁ。だからって、使いもしない装備品、たくさん買いたくないし。


「あっ、そうだ! 合成屋があるんでしたね? あそこでお金使うのも、買い物に入りますか?」

「ああ。入るよ」


 よしッ! 合成しまくるぞ!

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