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東堂兄弟の冒険録〜悪のヤドリギ編〜  作者: 涼森巳王(東堂薫)
十五章 やっと再会
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ポルッカ戦!3



 モンスターのターンだ。

 素早さはバジリスク隊長のほうがポルッカさんより高いらしい。まあ、チョコマカ素早く動く老人って、異様だからね。


 バジリスク隊長ABは、ペロンと舌を伸ばしてきた。

 Aは三村くんを、Bは僕を狙ってきたけど、三村くんは石化無効だし、僕のことはバランが守ってくれる。

 守るは攻守に秀でた技だね。

 カウンターをくらって、バジリスク隊長Bは100ダメージを受けた。舌にパンチだよ。バジリスク隊長B、だらんと舌をたらして涙を流す。あっ、バジリスクの涙だぁー。ほ、欲しい。


 怖い石化攻撃がすんだんで、あとは目がくらんでるおばあさんだけだ。

 次のこっちのターンで両側のバジリスク隊長は確実にしとめられるしね。

 楽勝。楽勝。


 これがよくないんだよね。

 いつも油断すると思わぬ反撃をくらうんだ。

 うん。わかってる。


 目をしばしばさせたポルッカさんが叫ぶ。

「誰かー。来ておくれー!」


 仲間呼びか。めんどくさいな。

 お供を呼ぶボスだったんだ。

 やってきたのはケロよんだった。

 それも、一回呼んだだけで二匹来た。


「ああーッ! ケロよんはターンの開始時に自動発動の石化攻撃してくるやつだよ。気をつけようね」


 これで石化攻撃してくる敵が四体に……。

 三村くんとバランだけでも石化を受けつけなくできといて、ほんとよかった。


 ポルッカさんの行動はケロよんを呼ぶだけだった。ケロよんAとケロよんBだ。


 2ターンめに入る。

 来た、来た。石化のペロン!

 ケロよんの舌が空中に伸びる。

 ん? どんどん迫ってくる?

 うわッ! 赤い舌が視界いっぱいに!

 僕がターゲットか。

 でも、あれだ。僕のことはバランが守ってくれるんだもんねぇ。安心。安心。


 あんし……えっ?

 なめられたーッ!

 なんで守ってくんないの?


「あっ、かーくんさん。申しわけありません。かばうも守るも自動発動の技には反応しません」


 バラン……もっと早く言っといてよ。

 うーん。僕の世界が灰色に……。

 僕が石になっていくぅ〜

 語尾に〜ってつけると、どんな言葉でも楽しそうだよね。

 なんて考えてる場合か?

 ごめん。みんな。かーくんはリタイアです。


 僕は戦いを残りのメンバーに託したのだった。くすん。最後まで戦いたかったよ。

 おばあちゃんを甘く見てました。

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