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東堂兄弟の冒険録〜悪のヤドリギ編〜  作者: 涼森巳王(東堂薫)
十四章 消えた勇者
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ポルッカ屋敷(階段)



 一階には食堂や、遊び部屋や、物置があった。どこもかしこも、オモチャの国に迷いこんだように可愛らしい。

 出てくるモンスターも可愛らしい。

 シマウマのぬいぐるみのシマりんや、おサルのぬいぐるみのサルサルや、ライオンのぬいぐるみのガォーんだ。

 たまに、あの本のモンスターのブッキーや、バジリスク、ミニドラゴンも出てくる。

 可愛いモンスターと、魔王軍のなかでは可愛いモンスターって感じだ。

 人間は今のところ、マルッカしかいない。


「マルッカのお母さんはポルッカさんなの?」

「うん! マルッカのママ。ポルッカ」


 ポルッカさんって女の人だったのか。

 かつて貿易商を営んでいた変人の金持ちっていうから、てっきり男だと思ってた。


 屋敷のなかの宝箱は小さなコイン一択。そのほかはない。

 ブッキーがいるから、魔法のカード集めにいいよね。とくに黄色い本はサンダー系の魔法を落とすし。


「あれ? なんか、ついてくるね」

「水色のクマやで」

「ほんとだ。さっきの子グマちゃんだ。変だなぁ。ロランがいないのに、モンスターがついてくるなんて」


 水色のクマは僕らが立ちどまると、あたりまえの顔して、馬車のなかに入った。クマりんとならんで座る。


「お友達になったのかな?」

「せやなぁ」


 まあ、ついてくるならそれもいい。

 馬車に乗りこめてるのは、蘭さんがいないからパーティーメンバーが八人に達してないってことかな?


 僕は水色の子グマちゃんのステータスを見ようとした。けど、なぜか見れない。変だなぁー。


「じゃあ、一階は全部、調べたから、二階に行こうか」

「階段やで。馬車、のぼれんのかいな?」

「ムリなら、ここで馬車は持ってもらうしかないかなぁ」


 問題なかった!

 らせん階段を馬車は器用にのぼる。

 やっぱり物理法則に反してるなぁ。


 屋敷は二階建てだ。

 地下室はないみたいだから、何かがあるとしたら、この二階しかないんだけど。


 二階に上がるとすぐ、何かがとびだしてきた。

 ここで、テロップ〜



 野生の男の子が現れた!

 野生のクマちゃんが現れた!



 男の子も野生かっ!

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