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東堂兄弟の冒険録〜悪のヤドリギ編〜  作者: 涼森巳王(東堂薫)
十四章 消えた勇者
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バジリスク隊長戦!1



 よろいを着たデッカいトカゲ。

 身長は二メートル。

 クルウよりちょい高い。

 あっ、あの黒髪ツンツン隊長と同じくらいだ。

 お供はいない。

 野生じゃないのが気になるなぁ。


「ぽよちゃん。聞き耳、お願い!」

「キュイ〜!」


 バジリスク隊長のHPは……ん? 999?

 低くない?

 ボスにしては、やけに低いなぁ。

 ほかのステータスもふつうの戦士系。

 行動パターンは石化と石化攻撃と、トカゲの尻尾切り。

 ふーん?

 石化と石化攻撃はわかるとして、トカゲの尻尾切りってなんだろう?


 いつもこの“なんだろう?”をほったらかしにしとくから、あとで痛いめみるんだけど、あるていどしかたないとこもある。

 ぽよちゃんの聞き耳は便利なんだけど、自分たちのステータスほど詳しくは見れないんだよねぇ。詳細説明ってやつも見れたら、もっと対策の練りようがあるんだけど。


「じゃ、さっきの作戦で!」

「ラジャー」

「キュイ〜」

「了解いたしました」


 バランの薔薇〜

 いいね。何回見ても美しいね。香りもいいしさぁ。アロマリッチの匂いがする——って洗濯物かよ! って誰かにツッコんでほしい。


 バランはさっきのでこりたのか、守るは使わず通常攻撃をした。二連続攻撃だ。ローズクォーツの杖の攻撃力はそんなに高くないんだけど、薔薇の効果でステータス上がってるから、カツン、カツンと、バジリスクのすねを叩いただけで、120ダメずつ、けずれていく。


 続いて、ぽよちゃん。

 妖精のネイルが右、左と青い鱗粉を空中に輝かせる。

 ぽよちゃんも120×二回か。


 アンドーくんは、とりあえず、みんな巻き。みんなでグルグルに巻かれた。


 続いて僕の攻撃だ。

 バジリスク隊長は素早くはないんで、タターッと走っていって、頭をボコンと叩く。かぶとのせいで切るというより、叩く。

 それでもクリティカルがキマった!

 追加効果の燃えつきろ〜


 いっきに300けずれたね。

 合計780のダメージだ。

 あとひと押し。

 こんなに、あっけなく勝っちゃっていいのか?


 と勝利を確信したときだ。

 次のターン、バジリスク隊長は変な行動をとった。

 チョキンと剣で自分の尻尾を切ったのだ。

 トカゲの尻尾切り……。


 なんだろうか?

 バジリスク隊長の体が、ひとまわり小さくなったような気がする。


 バジリスク隊長が襲ってきた。

 長い舌がピロンと伸びる!

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