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東堂兄弟の冒険録〜悪のヤドリギ編〜  作者: 涼森巳王(東堂薫)
第五部 ようやく王都シルバースター! 十三章 花の都
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ワレスさん戦!3



 やっぱり強いなぁ。

 一番弱い魔法を一発くらっただけで、死にかけてしまうなんて。

 プチなのに、ぜんぜんプチじゃないじゃん!


 次の僕らのターンはもう回復一辺倒だ。たまりんが「みんな、元気になれ〜」を覚えてくれたんで、それを使いつつ、僕の元気になれと、アンドーくんの世界樹の枝先で、どうにかこうにか持ちなおす。ぽよちゃんには回避のために、はねさせておいた。


 こっちから攻撃しかけても、僕の傭兵呼びで倒せないことがわかってしまったからね。それよりは最初の目標どおり、3ターン持ちこたえることを優先しよう。


 さあ、2ターンめのワレスさんの攻撃だ。次は『ハリケ〜ンヽ(*´^`)ノ』だった。祈るような表情で両手をひろげたこの仕草は、ちょっと見てみたかったんだけど、やってくれない。自己流だ。


「ギャー! 効いたー!」

「あっ、かーくん。ぽよちゃんが!」

「ああッ、ぽよちゃんの装備は魔法ダメージ軽減してくれないもんね」


 ぽよちゃんは目をまわして倒れてしまった。HPが僕やアンドーくんほど高くないからなぁ。

 たまりんもHP低いけど、装備品で魔法から守られているので、瀕死ながら、かろうじて残った。でも、今回でギリだ。これより強いっていう次の魔法攻撃には耐えられない。


「うーん。次は僕らも危ないかも」

「一人でも残ればいいなら、わは隠れ身使うけど?」

「あッ。そうか。その手があったか」

「ただ、戦闘中の効果は移動中と違うけん。仲間までは隠せんよ。自分一人がターゲットにならんだけだわ」

「てことは、僕とたまりんは犠牲に……まあ、一人だけでも残れば全滅じゃないね。次が最後のターンだ。僕はワレスさんの行動回数を減らすために、もう一回、傭兵呼びをやってみる。運がよければ、倒せるかもだし」


 という作戦で、そのように行動。

 でも、結果は前回と同じ。

 やっぱり、ワレスさんを失神させるまでにはいたらなかった。


「ダメか……」


 でも、アンドーくんは隠れ身で姿を消した。これで、なんとかあと1ターン、やりすごせるか?


 願いは虚しかった。

 ワレスさんの目がキラリと光ると、なぜかアンドーくんの居場所がわかってしまったようだ。

 そうだった。ミラーアイズは透視ができるんだったっけ。


「オーロラバースト。雷神の怒り!」


 それは日本語なんだ!


 二連続魔法が僕らを襲う。

 目の前がオーロラととびかう雷で覆いつくされる。

 気……失いましたね。うん。

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