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東堂兄弟の冒険録〜悪のヤドリギ編〜  作者: 涼森巳王(東堂薫)
第四部 囚われのかーくん 十章 悪夢の廃墟
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いろいろ買いこんで



 僕の“小説を書く”はやっぱりチートだなぁ。なんでもできちゃうぞ。


 満足がいったところで、あらためてお品書きを見る。

 呪いつきではあるものの、ほかにも気になる商品があった。


 武器では、薔薇水晶ローズクォーツの杖とか、小悪魔のハープとか、騎士長の長槍とか、コビット王の剣とか。ん? コビットにも王様いるのか。世界樹の枝先とか。シルバーナイフとか。

 防具は竜鱗りゅうりんシリーズってのがあって、竜のウロコを原料にしたよろいや盾、かぶとなどだ。アンドーくんが着てる軽鎧の系統のようだ。

 装飾品にも、天使の羽飾りとか、人魚の瞳とか、月光の結晶とか、何個か気になるものがある。

 数値のよさそうなものをあれこれ見つくろって、合計でこれまた二十万以上を使う。


「いいですか? 呪いつきの装備品は、呪いをとくまで装備しちゃいけませんよ? 外せなくなるので。呪いの装備をつけていると、戦闘中に動けなくなったり、MPが減ったり、急に失神したり、ちょいちょいイヤなめにあいますよ」


 じゃあ、ちゃんと呪い解いてから売ってほしい……。


 僕はウッカリ装備してしまわないよう、買いこんだ商品を全部、ミャーコの背中に押しこんだ。

 早く精霊王のレプリカが使えるようになりたいなぁ。

 僕が呪いをとく呪文をおぼえればいいんだよな。商人がおぼえる。


「じゃあ、休憩させてください」

「はいよ。六人で三千円ですね」

「えっ? 僕ら四人だけど」

「人間成人二人、子ども一人、ぽよぽよ、火の玉、コビットで六人だ」

「えっ? ぽよちゃんはポシェットに入ってるし、コビットは戦闘員じゃないんだけど?」

「カァーッ! ビタ一文まけません!」


 い、いいんだけどね。三千円くらい。


 一休みすると、HPとMPが全回復した。


「それじゃ、僕らはこれで」

「ありがとうございました。またのお越しをお待ちしております」


 幽霊店主とわかれて、僕らは四階へむかう。

 あッ、忘れてた。店主の名前、聞いとけばよかったな。

 あんだけ強烈な個性だ。またいつか出会うような気がする。

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