表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
東堂兄弟の冒険録〜悪のヤドリギ編〜  作者: 涼森巳王(東堂薫)
九章 サンディアナを守れ!
110/377

お魚さんの巣窟



 たまりんはハープを抱えて、嬉しそうに馬車のなかへ入っていった。

 手がないのに、どうやって持ってるんだろう? 念の力かな?


 そういえば、妖精の羽衣着せてあげてるし、装備品だけは妖精のよう。


 そんなことを言ってるうちに、モンスターが現れた。



 野生のウツボンが現れた!

 野生のテッポオが現れた!

 野生のヒトヒトが現れた!

 野生の海スライムが現れた!



 いっぺんに四体も出てしまったか。

 ウツボとテッポウウオとヒトデの巨大化したようなモンスターたちだ。スライムはソーダ色でシュワシュワと内部に泡がたっている。波を表現しているのかもしれない。気泡入りのビー玉だね。


「全部、初めての敵か。油断できないね」

「ロランがおらんし、一体ずつ集中して倒そか?」


 すると、アンドーくんが言った。


「あっ、わは前にウツボンとテッポオとは戦ったことああよ。ウツボンは火力高いだけで、テッポオは自分のHPを半分にけずって鉄砲の弾みたいに飛んでくう“捨て身”って攻撃がやっかいだったが。けずったHPの倍のダメージ与えてくうけん。100ダメくらうこともああよ」


「じゃあ、テッポオからやっつけようか」

「せやな」


 僕らのなかで一番速くて攻撃力が高いのは、今やぽよちゃんだ。成長したなぁ、ぽよちゃん。というか、装備品がよすぎる。レベルも18になった。


 ぽよちゃんのステータス。

 HP93、MP40、力35、体力35、知力50、素早さ80、器用さ58、幸運90。


 この数値の伸びかたは蘭さんと同じタイプだな。素早く攻撃ができて、クリティカル率が高い。


 マジック

 巻きで行こう〜(>_<)

 仲間〜ナカマ♪︎(ノ'∀︎')人('∀︎'ヽ)ナカマ♪︎


 得意技も“聞き耳”が使えるようになってる。

 聞き耳って、なんだろう?

 蘭さんの危険察知みたいなものかな?

 こういうときは長押しだ。

 詳細説明を見ると、戦闘中に敵モンスターのステータスがわかる。ターンを要しない。と書いてあった。


 つまり、初見のモンスターでもステータスを見て特徴をつかめるってことか。弱点がわかれば戦いに有利だ。


 仲間〜ナカマ♪︎(ノ'∀︎')人('∀︎'ヽ)ナカマ♪︎っていう呪文が激しく気になるけど、この感じだと二人で使う合体魔法的なやつかな?


 とりあえず戦闘だ。


「ぽよちゃん」

「キュイ?」

「ちょっと、聞き耳っていうのしてみてくれる?」

「キュイ」


 ぽよちゃんは僕の言うがままに、長い耳をピクピクさせた。可愛いなぁ。ハート模様。


 ぽよちゃんの聞き耳によると、ヒトヒトはスターリングっていう全体攻撃をかましてくる。でも攻撃力0.5倍ってなってるから、通常攻撃の半分のダメージを敵全体に与える技のようだ。ブーメラン攻撃のようなものだ。テッポオほどの緊急性はない。


 海スライムの特殊攻撃は、溶かす。

 溶かす……なんかイヤな響きだなぁ。

 攻撃力0.8倍。

 それ以上の詳細は読めない。


「じゃあ、テッポオ、ウツボン、ヒトヒト、海スライムの順番で倒そうか」

「よっしゃ」

「ぽよちゃんも、ためずに攻撃してね」

「キュイ〜!」


 よし。戦闘開始だ!

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ