フルプリ対リアジュボックメツ!
20xx年2月14日 午前11時、肱川嵐発生の日
「……、たれでちか?」
驚きあたりを見渡すリトルチェリー。
「まちこちゃん!駄目よ!濁点は必須アイテムよ!」
「そうですわ!だれですか、と聞くのです!てんてん抜きは、神に撃ち殺されてしまいましてよ!」
道端にコロンと転がっている、ラッピングされたマンゴスチンハート型のソレが媒体の役割をし、あちらとこちらを結んでいる。
「まんごちゃんと!どりあちゃん!」
「そうよ!」
「そうでしてよ!」
「どこにいるの?」
キョロキョロ探すリトルチェリー。何処にも姿はない。
「声しか届かないの!でもね!約束したよね!その二つの丸い実に沢山素敵パワーためて、玉大きくして、素敵なフルーツプリンセスになるって!」
「そんなおばさまに負けてはいけませんわ!フルーツプリンセスはピチピチお肌の女のコがするから、たとえ今はのおおパンツだとしても!可愛いのです!」
二人のプリンセスの励ます声がまちこに届く。
「れも、れも!まちこどうしたらいいの?」
「頑張って!大好きって、大好きだよって思ったらいいの!」
「そうですわ!おねえさまの事、きらいじゃないのでしょう?」
声がリトルチェリーに変身した、まちこに響く。さわさわ……、優しい風が吹く。甘くパションな南国のフルーツの香りが漂う。
「おのれぇぇ!邪魔をしおって!何処だ!どこかに媒体が!ここか!」
地面を探し回りソレを見つけたプラムスター!カッ!足でマンゴスチンハートを模したソレを蹴飛ばした!トン!カサササ……、草むらに転がり入るチョコの包。そして甘い風が消えた。二人世界とこちらは遮断されたのだ。
「ああ!おばちゃん!ひどい!まちこのちょこ!」
「ちょぉとぉ!妹のチョコレートに何するのぉ!やっぱり梅先生の偽物ね!」
まるあが詰め寄る。ほーほほほ!と高笑いのプラムスター。
「偽物?違う。この身体はその先生とやら。乗っ取っているだけ!怪我をさせたら、お前達の先生やらが傷つくぞ!オーホホホ」
「なんですってぇぇ!梅先生を乗っ取った?出ていきなさいよ!何か知らないけどその中身!微居!男なら手伝いなさい」
ヒイヒイ言いながら、ようやく追いついたまるいが参戦。微居は草むらに下り、蹴飛ばされた荷物を探している。
「おばちゃん!ひどい!せんせえにわるいことちた!」
「ひどい?ほーほほほ!ちびっ子が偉そうに言うな!」
ふぐぅ……、涙が溢れてくるリトルチェリー。その時……、
「大好きだよって思うんだよ!」
大好きなフルーツプリンセスマンゴスチンの声が……、幼女にパワーを与えた!
……おねえちゃん、だいすきだいすき、たいすきたいす……、だいだい!だいすき!クルクルおにいちゃんも、まるいおねえちゃんも!だいすき!
ちゃんちゃちゃ!ちゃんちやちゃ!チャンチヤラリラー♪効果音が流れるのはお約束!ダークフルプリの衣装が淡い紅色をした佐藤錦色に変わる!
「せんせいをのっとったおばちゃん!そんなわるいこはゆるしまちぇん!サラ毛にかわって!おちおきよ!」
決めポーズとセリフのあと、ピンクのと緑のロッドを握りしめ、美魔女『だあくフルーツくぃーん★プラム★スター』、地球外生物『リアジュボックメツ』に必殺!
『にゃっぽりぃとぉぉびぃむぅぅぅ!!』
さくらんぼからその果実にそっくりな丸い玉の光がぽぽぽぽーん!!
「ホーホホホ!そんな玉!私に効くと思ってるか!ぐは!?ブホ!」
喉元に当たったその衝撃で口から、本体である梅干しが飛び出そうになった美魔女『だあくフルーツくぃーん★プラム★スター』、地球外生物『リアジュボックメツ』!慌ててソレを手で抑えて飲み込んだ!
「ゴクン……、はぁはぁ……、危なかった!おのれ小癪な……ちびっ子!これでも喰らえ!」
プラムスターは掌をリトルチェリーに向け、そこから赤紫蘇色をした光の波動砲を放つ!
きゃぁぁ!まちこぉぉ!まるあは慌てて守るべく走る!まるいもまちこちゃん!と駆け寄る!
「ホーホホホホ!もう遅い!塵となれ!」
高笑いのプラムスター!その時!
ガザザ!シャッ!草むらから驚異の脚力で、リトルチェリーを守るべく微居が走る!




