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6話 スキル創造神の置き手紙

「お城の中広すぎじゃないですか?外から見ても広いとは思ったけど、予想以上に……」


 これは当分迷子になることは間違いなさそうだなと思いながら、転移神に続いて廊下を歩く。


「空間魔法で、見た目よりも中を広くしているんですよ。これから部屋を覚えるのは大変ですが頑張ってください」


 と微笑んでいる。なんだか新人研修みたいだ。




「ここが食堂です。お腹が空いたらここでご飯を食べることができますよ!料理神が料理長です」


「美味しんだよね〜」


「それは楽しみだな」


 美味しいご飯というのはかなり重要なものだ。天使のフィニーも利用しているらしい。随分と自由に動けているもんだなと思う。




 そして、城の中をさらに進んでスキル創造神が使っていたと言う部屋にやってきた。


「ここです」


 といいながら扉を開けた。さて、どんなものかなぁと思いながら見てみるとなかなかにシンプルなものだった。


「整理整頓ができる人……あっ、神だったのかなぁ」


「そうですね〜、見た感じだけを取り繕うのが上手ですね……」


「ん?まあ見た目大事ですもんね」


 面接なんかも証明写真の見た目という第ゼロ印象が大事とか言うからなぁと思いつつ入る。


「失礼しまーす」


「これからは、ソラ君が使う場所なので自由に使って良いですからね。はい、鍵です」


 と言いながら渡してくる。


「どうも……」


 部屋があるというのはありがたいことだろう。衣食住の住が手に入ったのだ。


 それにしても、鍵の形がすごいなぁと思いながら見つめる。あちこちがギザギザしている。


「魔法の鍵なんですか?デザインが奇抜で」


「あー、それはスキル創造神が自らデザインしたものですね。センスのカケラもないですね(笑)」


「ホント、ダサいよね〜」


 転移神とフィニーが一緒になって笑っている。もしかして、他の神達にディスられるのに耐えれなくて逃げたんじゃないよな……



 何気に神様性格悪いなぁと思いつつ、他の神様もこんなだったら嫌だなぁと思うのだった。




「奥にはシャワー室もあります。何か他に必要なものが有れば言ってくださいね〜」


 部屋はシンプルなものであるため、説明は必要なさそうだ。


「まずは、休ませて貰っても良いです?流石に疲れが出てきたもんで」


「ええ、構いませんよ。疲れをよく取ってください。また後で声をかけに来ますので、仕事などはその時に」


 と言いながら、転移神は部屋を出て行くのだった。





「で、何でお前は普通にいるんだよ!」


「別にいーじゃん!お母様も好きにして良いって言ってたし。パートナーよ、パートナー!」


 どっこいしょと、椅子に腰掛けながらソラがフィニーに聞く。フィニーはごく普通に答えてベッドに飛び込んでいた。


「パートナーって……」


 まさか気に入られたのか?と思いながら、昼寝を開始したフィニーを見つめる。





「はぁ……衣食住は保証されてるみたいでそこはありがたいけど、やっていける気がしないなぁ」


 整頓された机を見つめながらソラは呟く。


「スピー、スピー」


 フィニーは寝ている。何でお前がのんびりと寝とるんじゃと思うが、グッと言葉を飲み込んで別のことを考えることにする。


「うーん、スキル創造神はなんか良いもの残していってないかな?……うわっ、散らかってらぁ」


 机の引き出しを開けたソラは声を上げる。ガラクタなどでごちゃごちゃしているのだ。見た目を繕うのが上手いとはこういうことか……と思いながら見てみる。



「腕輪とかも入ってんじゃん。ん?これは!」


 何故だかわからないが、この腕輪がどんなものかよくわかる。この腕輪には、《アイテムボックス》のスキルが付けられているのが感じられた。


「これも《スキルジーニアス》の力か?まあ、俺の部屋になったから貰っていいかな?」


 アイテムボックスの中を見ることも出来るので見てみると、手紙が入っていたため取り出してみる。


『私の後任の君へ』


 と書かれている。スキル創造神からの手紙のようだ。早速読むために封を切って中を取り出す。



「どれどれ……もしかすると、失踪の秘密があったりして」



『後任の君がこの手紙を読んでいると言うことは、そういうことだろう。




ざんねーーーん!運悪く、《スキルジーニアス》を引きましたねーーー(゜∀゜)


私の代わりに、スキル作り頑張って下さーーーい!私は、どこかの世界で余生を静かに過ごしますぅ!』



 ソラは、すぐにでも手紙を破りさいて燃やしてしまいたいなと思うのだった。

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