3/30
鳥籠から出た少女
侍女の名前を間違えてました…。
前話ではイレーナと表記していたのに、この話ではミクと表記しています。(8月1日21:03に訂正済み)
イレーナとミクは同一人物です。
申し訳ありませんでした。。。
「どうされたのですか、お嬢様?」
と侍女のミクに尋ねられるまで、私はずっと手を握ったり開いたりしていた。
本当に、本当に、自分の意思で身体が動く…!
夢のようだ。都合の良い夢。
「あのね、ミク。私、身体が動くの。自分の意思で動かせるのよ!」
頬をつねる。うん、痛い。
夢じゃない。
ミクは「はぁ、、、」としか言わない。
「あのね、ミク!ちゃんと身体が動くの!右手を開こう、って思ったら開くし、自分の思っていることを話せるの!」
「…お嬢様は、少しお疲れのご様子ですね。今日は学校をお休みしてください。連絡は、私がしておきますから。」
「どうしたの?ミク。私は元気「ぜひ、お休みなさって下さい。お嬢様は、きっと悪い夢でも見られたのです。」
朝食を持ってきますね、と言ってミクはドアを閉めた。