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希望の光

「おはようごさいます。お嬢様」

「え、ああうん、おはよう、ミク。」

あれ?私、確か学校でアリスさんを怒鳴り付けていて…あぁ、気を失って倒れたのか。

はぁ、とため息をつく。

私はアリスさんが皇太子殿下と仲良くされても、別に構わないんだけどなぁ… 

つまらない嫉妬で頬を打つなんて、どんだけ短気の?この公爵令嬢は。


もう、嫌だ。学校行きたくない。どうして私がこんな目に…。

涙が頬を伝うのがわかる。

頑張れ私。泣いても結果は変わらないんだから。


そんな私の涙でぼやけた視界の中に写ったのは、フリーズしている侍女のミクの姿だった。

「えっっっ!ミク!?大丈夫!?」

はた、とそこで気づく。

今、私何て言った?

頬に手をあてる。涙が私の手をつたって、シーツの上に、落ちた。


もしかして…


身体が私の意思に沿って動いている…?

そんなわけ…でも、もしかしたら…。少し期待を込めて私は口を開き、言った。

「あーーあーー」

声が出る…!!

右手も左手も両足も動く…!私の指示通りに…!

また、涙が出そうになる。


「あの?お嬢様?大丈夫ですか?」

感動と嬉しさのあまり、目の前にいる侍女の存在を忘れていたことに気づいたのはしばらくたってからだった。

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