3.入学式
「やぁ、神崎采来さん初めまして、私はこの妖姫学園の理事長の橘魁斗だよ。よろしくね」
「はい、よろしくお願いします」
「まず、君を呼んだのは入試主席だから新入生代表挨拶をしてもらうためと去年まで主席は生徒会に入れていたんだけど、今年からなくなったっていうためなんだ」
「わかりました」
私は真顔で答えたけど、内心ではガッツポーズしていた。というかこの格好に突っ込まないんだね。図太いのかな
「ところで神崎さん。それは突っ込まれるのをまってるのかな?」
「なんのことでしょうか」
「惚けなくてもいいよ。その不審者みたいな格好だよ」
「??サングラスはかけてませんよ」
「いや、そこじゃなくてね。なんでフードやマスクをして顔を隠してるの?」
「私の顔は見せられたものではないので…」
「でも、せめてフードは取りなさい」
「わかりました」
「講堂に向かっていいよ」
講堂とは入学式や卒業式といったイベントに使われる場所だ。なんで体育館ではないのかというと、講堂には椅子があり、体育館だと椅子を準備しなければならないからだ。お金持ちの子息子女が通うことが多いので、この学園は、とても広い。
「はい、失礼しました」
ドアの外に出て、一礼してからドアを閉めた。
バタンっ
とりあえず、講堂に行きながら、隠しカメラや盗聴器をつけながら行こう。
ふぅ〜、なんとかバレずに10個は仕掛けられた。学校の監視カメラをハッキングしてもいいけど、死角があるからね。念には念をってね
歩くこと10分…、広すぎだろこの学園。まぁ、着いたけど
ここが講堂か
名前が書いてある席に座った。もちろん入る前にフードは取った。
しばらくすると、入学式が始まった。
ボーッとしてたら…、新入生代表挨拶が終わったので、寝ちゃった。挨拶は適当に終わらせたよ⁉︎まぁ、案の定、私が壇上に上がったら、懐疑的な視線を向けられたけど…。挨拶終わったら、寝ちゃったんだけど、いや言い訳をさせて貰えるなら、お偉いさんの話とか長いのよ。もうこれは寝ろって言ってるようなものだよね、とか思って寝てたんだけど…、いきなり奇声が響いて起きちゃった。
それで壇上見たら、生徒会長が上がってたわけよ。な〜るほどなぁ〜、モテる男はつらいね。
えっ、挨拶?新入生がうんたらかんたらって言ってたけど、また夢の世界に旅立ってたからよく覚えてないんだよ。
ゆさゆさ
「…うん?」
「入学式終わったよ」
「あ、うん。ありがとう起こしてくれて」
「気にしないで、新入生代表だから真面目な人かと思ったけど、普通に寝るんだね。1番前なのに勇気あるね」
「まぁ、こういう式のときって普通寝ない?」
「確かに眠くなるけど、こんな堂々と寝てる人はいないと思うな、堂々としすぎて後ろから見てる分には気付いてなさそうだけどね」
「誰かに言われたら謝ればいいよね」
「あはは、開き直るんだね」
「まぁね、ところであなたは?」
「私は同じS組の刈谷結衣よろしくね」
「私は神崎采来、こちらこそよろしく」
「うん、采来って呼んでいい?」
「いいよ、じゃあ私は結衣って呼ぶね」
自己紹介したら、私たちは教室に向けて歩き始めた。
「私采来を初めて見たとき、不審者かなぁ?って思ったんだよ。なんでフードかぶってたの?」
「顔見られたくないから」
「フードかぶらなくてもあまり顔見えないけど…」
「念には念をってね」
「そうなんだ」
そんなたわいもないことを話していたら、教室に着いた。