2.不審者スタイル説明書き
やってきました入学式。朝は寝起きがいい方だから、6:00に起きた。家から、わりかし近いから8:00に家出ても余裕で間に合う。
とかそんな事思ってるうちに、境内の掃除や朝ごはんの用意ができちゃった。父さんは朝が遅いから、いつも1人で食べる。のだけど、今日は珍しく起きてきた。
「おはよう、父さん。今日は早いんだね」
「おはよう、采来。当たり前じゃないか、入学式なんだから」
「高校生にもなって入学式なんて来なくていいから」
「でも、采来は中学通ってないから、高校の入学式は出たいなと思って。采来主席だから、新入生代表挨拶だろ」
「うん、面倒」
「妖姫学園って、主席は強制的に生徒会入らされるんじゃないっけ?」
「…っは?どういうことそれ」
「そのまんま」
「っっう〜、手を抜けばよかった。でも、直接言われてないからセーフ」
「まぁ、なんでもいいけど、時間は?」
時計を見てみると、もう8:00だった
「やばっ、それじゃあ行ってきます」
「いってらっしゃい」
そう父さんに見送られながら家を出た。
そうそう、今の私の格好を紹介しよう。最初に私は、銀髪碧眼だって話したよね?外国では目立たないかもしれないけど、日本では目立ちそうだから、地味目で行くことにした。ほら、顔も美形だし。
ということで、髪は黒髪のスプレーで染めて、目は黒のカラコン、伊達眼鏡をかけて前髪を下ろし、マスクをしてフードをかぶって、おさげにしてます。
えっ?それじゃあ不審者だって?まぁそうなんだけど、顔見せない方が落ち着くし、学校じゃさすがにフードは脱ぐけどね。
そんな説明してるうちに、学校に着いた。めちゃくちゃジロジロ見られてる。まぁそりゃそうだよね。不審者みたいな格好じゃあね。そういえば、着いたら理事長室に呼ばれているんだった。行こうかな。
妖姫学園の制服は白のブレザーに黒のワイシャツ、ブレザーとお揃いの白のスカート、ちなみに私はニーハイを履いている。
…そんなことは聞いてないって?グスン、泣いてないもん。とかなんとか脳内でふざけているうちに、理事長室に着いてしまった。脳内でふざけている間、私の顔は無表情、これでも一応ポーカーフェイスは得意なんだ。まぁ、この不審者スタイルで顔なんか見えないだろうけど…
コンコンコンコン
「理事長、神崎采来です」
「入りなさい」
「失礼いたします」
とか、戦場に入っていったとか、なかったとか