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探偵(ではない)  作者: 裃白沙
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大団円

 事件も終わって酒がうまい。色々借りた詫びもあって、あの海の家で食事をした。卓の上にはお好み焼き、焼きそば、唐揚げ、餃子と並び、これでミス研の海水浴も終わり。事件があっても暗くはならない。所詮他人事だし相手がミス研ともなれば当然話題になる。だから、俺の活躍を聞いた後輩諸君は俺にいろいろ尋ねてきた。その中の一つ、

「そういえば敷島先輩。最後に出したあの液体ってなんなんですか? 微量の毒にでも反応するっていう液体、あれはなんだったんですか?」

 おっと、それはなかなか良い質問だ。俺は煙草を吸う手を休めると、得意顔で答えてやった。

「ああ、あれか? あれはな、ただの酢だよ。酢って言っちゃあ悪かったら、酢酸だな」

「え?」

「お酢を煮詰めて濃くしたんだ。濃い酢酸ってのはな、十度位で凍るのさ。だから過冷却の状態にしておいた。女が手をつけたから、過冷却が解けて凍ったってだけなのさ」

「え、じゃああれって、う、嘘だったんですか?」

 おうよ、後輩。どうだ、失望したか? 俺はそう心中で呟いて煙草をくわえた。すると横から飛んできたのが東雲部長の張り手というわけだ。東雲部長はその後にこう付け加えた。

「探偵として、最っ低ね」


 むしろそれは俺にとっての、最 高 の 褒 め 言 葉 だ。

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