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2、ステータス


「ーーーーーッ」

 

 沈んでいた意識が浮かんでくる。

 あれ程激しく痛んだ頭痛はしない。

 不思議と体が軽い気だする。


 ガバッ


 覚醒と同時に上半身を持ち上げる。

 辺りは日が陰りだしていた。


「…若返りましたー」


 流石に自分の体だけあって覚醒と同時に気づいた。

 

「人体改造されてスキルが付いてと。元の記憶もあるから、今のところデフォだね。

 さてさて、それじゃお約束のー」


『ステータス!』


 ++++++++++


 名前:セージ=タチバナ 年齢:8 性別:男 種族:未設定


 クラス:無し 職業:無職 賞罰:無し



 レベル:1 HP:10 MP:10


 物攻:8 物防:8 素早さ:8 

 魔攻:8 魔防:8 器用さ:8  




 《スキル》


 全智:1 神眼:1 神武:1 神魔:1 神手:1



 《称号》


 転移者 創られた者 新神 ??? ??? ???


 ++++++++++



「…ファ?」


 思っていた以上のステータスに変な声が出る。

 更に注視すると、詳細が浮かんでくる。



 ++++++++++


 全智:知識の集大成。

    永い歴史の全てを修めた。


 神眼:あらゆる物の真実を見定める。

    


 神武:武術の集大成。

    永い歴史の全てを修めた。


 神魔:魔術の集大成。

    永い歴史の全てを修めた。


 神手:技術の集大成。

    永い歴史の全てを修めた。


 ++++++++++



 この世界の知識に向うの知識が加わったせいで上位化したようだ。

 神武、神魔、神手は全知の派生らしい。



 ++++++++++


 転移者:他の世界から来た者。


 創られた者:運命を改変された者。


 新神:神へと至る先橋に足を掛けた。

 

 ++++++++++



 人体魔改造が原因に違いない。

 人の身でありながら人を超えた?何その駄チート。 

 人の身も超えないと簡単に死んじゃうよ?相手に『神殺し』付いちゃうよ?

 遣っ付け仕事感が物凄い。ホントどうしよう。


  

 暫く現実逃避していると、辺りもだいぶ薄暗くなってきた。

 そして、暗くなったからこそ左手のブレスレットが薄っすら輝いていることに気づく。

 更に自分が来ている服が、ファンタジー物の村人服に変わっていた。

 

「思った以上に、心は燥いでいたのか」


 苦笑しつつブレスレットに手を当てる。


『チュートリアルを開始します』


 あの激しい頭痛がした時と同じ声に、体が震える。


『初めに存在を固定します。シンボルとなる物を思い浮かべてください』


 身構えるも頭痛は起きず、只淡々と話していく。


「シンボルね」


 ずいぶんアバウトな指定に困惑しつつ、いくつか候補を挙げていく。

 そして、気候故かとある植物に定まる。


「桜を」


『シンボルが確定されました。植物タイプと認識。シンボルを地面に植えてください』


 手に重みがかかり、見ると桜の苗木が手に載せられていた。

 苗木を何処に植えようかと辺りを見回すと、足元に丁度いい穴がある。

 

「ここにしよう」


 しゃがんで苗木を穴に差し込むと丁度良かった。


『シンボルの定着を確認。固定化を開始します』

 


ブツン


 その声を最後に一瞬で意識を失った。







『マスターコアにダンジョンシードの融合を確認

 ・

 

 ・

 ・



 上位コマンドが確認されました



 ・

 ・



 DDプログラム展開


 ・



 デバック完了


 ・

 ・

 ・



 システムオールグリーン


 ・



 ・

 ・



 個体名『セージ=タチバナ』をダンジョンマスターとして固定します』

 

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