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エルキアは1年16ヵ月。1季4ヵ月の4季を取り入れている
『静風』『烈火』『止水』『凍土』がむこうの春夏秋冬に当てはまる。
清風と烈火で見てみると清風は3月から6月、烈火は7月から10月。
4月5月が一番清風らしい季節で、6月7月と徐々に気温が上がり、8月9月が一番烈火らしい季節になる。
2ヵ月ごとに変動、安定を繰り返しながら一年が過ぎていく感じだ。
ちなみに1か月は5週30日。1週6日、『光』『風』『火』『水』『土』『闇』が曜日となる。
「残暑も残り1ヵ月かあ」
こっちの世界に来て半年。
暦は『止水』に変わったが、外から入ってくる日の光はまだ強い。
「まだ暑いのに凍土の事考えないとね」
クロロをむにりながら箱庭の設備を眺める。
収入が少ない今、越冬の準備は早い方が良い。
そもそも人類はグミに関心が昔からなかった。
空気のようにどこにでもいるから研究の対象とならず、スライムより生態が分かっていない。
人類の知恵しかない自分の全知ではグミがどうやって冬を越えるのか分からないのだ。
スライムも凍って冬を越すとか、纏まって冬を越し凍らなかった部分が生き残るなど、曖昧なレポートしか無い。
山脈まで頑張って働いているスライム達も無事に冬を越してもらいたい。
「まあスライムは海洋マップに入れておけば良いか」
海洋マップ自体が一年の気候を表し、北に行くほど寒く、南に行くほど暑い。
なので中心の島は程よい気温になっている。
召喚陣を止めれば召喚されなくなるから、寒い間は海でバカンスしていてもらおう。
「クロロとサクヤは成長してるけど、自分は一切成長しないな」
クロロは毎月レベルが上がり、サクヤは季節ごとDPが増えている。
自分はスキルに家事が付いたくらいだ。
「部下から経験値が入ってこないからなあ。自分の経験値は部下にも配分されるのに」
影響を与えるのは上位者なのでシステム的に間違っていないが、上納システムも欲しかった。
「まあ、ゴーレム作れるようになるまでの辛抱辛抱」
眷属や部下の魔物が敵を倒しても経験値は主人に入らないが、ゴーレムなどの魔法生物は違う。
魔法生物は一部主人とリンクするのでそこから経験値が入ってくる。
大体1%〜10%ぐらいだ。
支配領域をクーリア大山脈に伸ばしているのもゴーレムを作る為だ
最下級の『マッドゴーレム』を作るのに『魔泥』が必要になるのだが、近くの土だと作ることができない。
ダンジョンの山岳マップの土でも駄目だった。
過去の記憶から一番近くで取れるのがクーリア大山脈になる。
その土を採取して、情報を補完させればダンジョン内の土も使えるようになる。
あらゆる武器を使いこなし、あらゆる魔法が使える。
更に武器、防具、アイテムに至るまで何でも作れる。
チート主人公間違いなしの才能はステータスが低すぎるせいで一切発揮されていない。
たった一撃で死ぬような場所に出ていくようなバカはいないのだ。
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温
牧鶏
海 ■ 山
畑畑畑畑畑
畑畑畑畑畑
畑畑畑畑畑
畑畑畑畑畑
畑畑
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