12、
幅1mのまっすぐな道がクーリエ大山脈に向かって伸びている。
増やした領域内をスライム達に食べさせているからだ。
今でこそ道として土が見えているが、森林地帯にスライムで道を作るのは無謀だった。
いくら消化が遅いスライムとはいえ、一日20匹ずつ増えれば一ヵ月で600匹。
幅も狭いから飽和状態になると思っていた。が、ここで思わぬ落とし穴があった。
スライムが魔物に良く捕食されるのだ。しかも食事というよりおやつ感覚で。
魔物が領域に近寄ってきては、スライムを1口2口食べて去っていく。
そんな光景が繰り返され7月は8割以上が魔物の犠牲となった。
急遽箱庭の開発をストップし、召喚陣を増やし、8月中には一進一退を繰り返すまで持ち直した。
ここで例の世界樹事件が起き、DP収入が増え、安定したスライムを供給できるようになった。
そしてスライムの安定供給は、捕食される側から捕食する側に変わった。
数が増えたことで集団行動になり、近づく魔物を逆に襲うようになっていた。
こうしてスライムの活躍によって、情報も集まりダンジョンにモンスターがポップするようになった。
今では道の真ん中がスライムの川になって、領域の先端目指して流れて行っている。
箱庭は至って安定している。
別件で生産計画が遅れたりするが、遅れが原因で困ることも食事以外ない。
家畜、海鮮を中心に増やしたことで食事にバリエーションが増えた。
今は増えたバリエーションを補う香辛料の生産が中心となりそうだ。
山と川は未だに手付かずだがもうしばらく寝かせて、冬辺りに開発しよう。
グミ達は相変わらず働き者で、大量のグミ箱を量産している。
中でも発酵食品がらみが凄く、原材料が分からないお酒とかが積みあがってたりする。
一体麹や醪は誰が管理しているのだろう?トップのクロロが一番怪しい。
半年でグミも250匹以上に増え箱庭の至る所に出没するようになった。
最大で60個所ほど管理、収穫できるが、そこまで畑とかがない。
空いたグミ達は草からポーションや海から塩などを作っている。
こうして出来たグミ箱は冷蔵庫に送られ、種類ごと積み上げられていく。
一週間で10立法メートルぐらいスペースを消費している感じだ。
豆知識になるが、グミ箱の蓋は色の濃さで中身の品質が分かる。
最高級品になると『ピジョン・ブラッド』『クリムゾン・ルビー』等と呼ばれる深紅の蓋になる。
そんな最高級・最高品質の食材を自由に使っている。
というか、それしかない。
グミ達は超一流の生産者だった。
◆ 1年目烈火終了時 ◆
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名前:セージ=タチバナ 年齢:8 性別:男 種族:ダンジョンマスター(ヒューマン種)
クラス:ダンジョンマスター 職業:家政婦 賞罰:無し
レベル:1 HP:10 MP:--
物攻:8 物防:-- 素早さ:8
魔攻:8 魔防:-- 器用さ:8
《スキル》
全智:1 神眼:1 神武:1 神魔:1 神手:1 家事:3
《称号》
転移者 創られた者 新神 ダンジョンマスター ??? ??? ???
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ダンジョン:名無し (xxx、yyy) マスター:セージ=タチバナ
完成まで 1日
眷属:クロロ【E・グミ】
【箱 庭】 【ダンジョン】 【カスタム】 【支配領域】 【 】
【カタログ】 【ギフト】 【 】 【 】 【情 報】
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名前:クロロ 年齢:0 性別:無し 種族:E・グミ
マスター:セージ=タチバナ
レベル:8 HP:80 MP:80
物攻:80 物防:80 素早さ:80
魔攻:80 魔防:80 器用さ:80
《スキル》
収集 選別 ??? 統率
《称号》
??? ??? ???
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《畑》x22個
『米』『麦』『大豆』『玉蜀黍』
『タマネギ』『ジャガイモ』『ナス』『キャベツ』『ニンジン』『トマト』『レタス』『ホウレンソウ』『モヤシ』
『ナガネギ』『ハクサイ』『サトイモ』
『ブドウ』『リンゴ』『モモ』
『胡椒』『菜種』『唐辛子』『砂糖黍』
《鳥小屋》x1個
『鶏【卵】』『鶏【肉】』
《牧場》x1個
『豚【肉】』『牛【乳】』
《水地【海水】》
『イワシ』
『蛤』『浅蜊』
『昆布』『海苔』
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