70 そんな間もなく・・・・二度目の仕事
すみません。
昨日の更新でこの話を更新する予定でしたが、更新できませんでした。
なので今日この話を更新します。
もう朝食の食べ物はほとんど喉に通らなかった。
あの事実がショックで・・・・。
あ、あと豪華すぎて知らない食べ物がたくさんあったのもあるけど・・・。
「おい、アマノ。何グズグズしてるんだ」
「え?」
いきなりガシスに隣で話しかけられてびっくりしてしまった。
「『え?』じゃないぞ。これから、農民の悩みを解決する時間だというのに・・・お前は何グズグズ食べてるんだ?もうそんなことしてる場合じゃないぞ?」
「え?あ、そうですね・・・・」
・・・・もうその時間になったのか・・・・。
「ああっ!もう!早く行くぞ!」
ガシスはあのとてつもない強い力で私を引っ張った。
痛い・・・・・。
でも・・・。
「い、いいんですか?まだ私、食べ終えてませんけど・・・」
「もう、そんなのどうだっていいじゃないか・・・それよりも仕事が先だ。何とかやってくれるだろう、侍女とかが」
・・・・私は残飯を残して朝食会場を去った。
・・・・・ガシスは私が手を振り払おうとしても、いつまでも私の腕を放さなかった。
・・・・・・・・はあ・・・・・・もう、痛いんだってそれが・・・・。
私達は、昨日通ったばかりの『王様の玉座』に来ていた。
玉座の前には、ずらりと行列が並んでいた。
あ~・・・・あの時と同じだあ・・・・・。
「アマノ、王女としての最後の仕事だ。しっかりやってくれよ」
ガシスが、私の肩をガシッと持って、期待の眼差しを注いだ。
・・・・そんなに期待しなくても・・・。
別に私、どこかの国とスポーツで対戦するわけじゃないから・・。
だって、これ農民の話を聞いて、解決策を見つけるだけでしょ?
・・・・・・それにしては大げさ・・・。
どうせ、前のジャン・スナイパーのみたいに口挟むんでしょ?
「みんな、聞いてくれ」
ガシスが大きな声で言うと、並んでいたみんなの声がぴたりとやんだ。
「今日は、アマノの王女としての最後の仕事だ。なので、どんどん相談を言ってほしい」
そう言いながら、ガシスは私を普段はガシスが座る玉座に無理やり座らせた。
そして、ガシスは、侍従キトワの横で立って、私を見つめた。
・・・・・今日は本当に口挟まないってこと・・・?
・・・そうしてまた、村人たちの悩みを聞いて私が解決するという王女の仕事が始まった・・。




