52 久しぶりのお城!!
久しぶりにお城に帰ってきた。
しかし、お城の中ですれ違うたび、私に対して不思議そうに見てくる。
まあ、そりゃあそうだよね・・・。
アマノ王女と似た顔の人物がいたら、びっくりするよね・・・。
この人だれ?って・・・。
それと、不思議そうにしていたのは私がいたからだけではないと思う。
「嫌ああああああああ~・・・・!」
・・・・この人、ずっと言ってる・・・。
のど痛くならないのかな・・・・?
・・・・そして、それを平然と引きずってるガシス・・・。
結構、ツッコミどころ満載だったけど、何も言わないでおいた。
ガシスは、なぜか私の客室を先に案内した。
なぜ、アマノ王女を先に部屋に入れない・・・?
「嫌ああああああ~・・・!いてっ!!う・・・嫌ああ・・」
アマノ王女はかなりのダメージを食らってた。
それは平然とした顔で部屋の角をアマノ王女に当てたから。
なんでアマノ王女、文句言わないんだろう・・・。
と、部屋の真ん中でガシスは急に止まり、振り返った。
それでもちろん、アマノ王女は本日最大の声を出して「いてっ!!」と叫んだ。
「しばらく、テンヤには、ここに泊まってもらう。ここの魔法使いが帰り方を見つけたら、すぐにでも帰すから、いつでも帰れるように準備をしておいてほしい」
「・・あ、はい」
魔法使いは、・・・フイザーのこと。
あの意味わからないイメチェンをさせられて、なぜか語尾をのばす、全身真っ黒の、あのフイザー。
いまでも、信じられないけど。
・・・・フイザーが帰り方を見つけるまで、帰れない・・・のか・・。
まあ、そもそもどうやってここに来たのか、分からないけどね。
・・・行き方が分かれば、帰り方も分かるはずなんだけど。
ガシスは、急にアマノ王女を掴んだ手を放した。
それにもアマノ王女は「いてっ!!」と叫んだ。
放しただけだからそんな痛くないと思うけど・・・。
「アマノ、部屋で話がある!!今回のことはしっかり反省しなさい!!」
「嫌っ!」
「嫌じゃない!これは遊びではないのだぞ!!」
ガシスはまた、アマノ王女の腕をガシッと掴み、今度は隣の部屋までこれも引きずって、連れ込んだ。
「嫌よおおお~・・・嫌だあああああ~・・・!」
やっぱりアマノ王女はずっとそう唱えていた・・・。
ガシスとアマノ王女がいなくなると、一気に静かになった。
・・・キトワとメアイどこ行ったかな・・・。
あの二人存在感薄い・・・。
もしかしたら、今アマノ王女の部屋にいるかもしれない・・・。
「ふう」
まあ、分からないけどいいか。
とりあえず、ベットに座った。
なんか、色々疲れちゃったなあ・・・。
逃げて、リディアの店に泊めてもらって、服屋に行って、逃げて、
森の中で金の建物を見つけて、二回も追い出されて、捕まって、逃げて、アマノ王女と一緒につかまって、
リディアの店で話を聞いて(でもアマノ王女の話は聞かなかった)、ここに戻ってきて・・。
もう、私三回ぐらい逃げてない?
そんな運動神経良くないのにな~・・・。
もう、人生理不尽だよ・・。
この部屋は、もうアマノ王女の部屋と全く一緒だった。
いた時にも満月が出てたように、今日ここにも満月が出ている。
やっと、ここゾルランの生活も終わる!!
やっと帰れる・・・!
あんな、ワガママなアマノ王女とはもう関わらない・・・!!
・・・本当に疲れたなあ・・・。
今日ぐらいちゃんと寝よう・・・。
私はボッロボロの格好のまま、眠りについた。




