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満月の夜  作者: 桐生初
26/27

犯人達の過去

各自休憩をとりつつ夜が明け甘粕と霞に、蛭子の母親の元に行かせ、太宰達は更に下調べを進めた。


 蛭子の母は、蛭子には、ここ二十年位会って居ないと言った。


 「まあ、私はあの子を捨てたと思われても仕方ありませんので、大きくなるにつれ、どんどん会ってくれなくなりました。義理の母があの子を育てていて、私の悪口も言っていた様ですし。」


 「離婚の原因はご主人の暴力ですか。」


 甘粕が聞くと、驚いた後笑った。


 「まあ。何でもお見通しの刑事さんなのね。そうです。外では本当にいい人で、私も結婚するまで騙されていました。結婚したらすぐに暴力が始まって、同居の義母が庇ってくれたのは妊娠中だけ。産んだらまた始まって。姑としては跡継ぎを産んだら、早く出て行って欲しかったんですよ。まあよくある話ですけど。」


 「蛭子さんが五歳の時に離婚されていますが、どんなお子さんだったのか、どう育ったのか、ご存知の限り教えて頂けないでしょうか。」


 霞が聞くと、少し考え込んだ後、窺う様な目で二人を見た。


 「あの子、何かしたんですか。」


 「確証は無いので、事件の重要参考人とお考え頂ければと思います。」


 甘粕が言うと、目を伏せて『やっぱり。』と言った後、話し始めた。


 「父親の暴力は酷かったようですが、姑は英雄だけは守った様です。でも、そのストレスだったんでしょうかね。

星座に夢中になって、その内、父親の手首のほくろが乙女座と同じだなんて言い出したかと思ったら、あのほくろのお陰でお父さんは金持ちで、力が強くて、皆が頭を下げるんだって言い出しました。

まあ子供の言う事ですから、私もそうかもねなんて言ってたんですけど、あの人があんな死に方をして…。

あの子が犯人じゃないかって私思いました。ほくろが切られてたみたいだから…。」


 「そういう事をしそうな兆候はあったんですか。」


 霞が聞くと頷いた。


 「普段大人しくて優しいんですけど、何かの拍子で機嫌が悪くなると、池の鯉を棒で突き刺したり、酷い八つ当たりをする事がありました。私があの子に会いに行った時に再婚するなんて話をしたら、それをやって、暴れ回って…。それから会ってないんです。十五歳位の時だったと思います。」


 15歳の時に母親が再婚、その後恐らく最愛の祖母を亡くしと、犯行に走るきっかけになりそうだ。


 甘粕は少し離れた所から太宰に電話した。


 「凶行のきっかけになりそうな事が15歳から立て続けに起きています。19歳の父親殺し、手際が良過ぎるように思うんです。蛭子の前の家の土地、調べられないでしょうか。」


 「15から19の間に何かやってるって事だな。おし。調べとく。」


 「お願いします。」


 甘粕が戻ると、霞は父親との仲を聞いていた。


 「ともかく憎んでいました。英雄を義母が守ると、義母にも暴力を奮い、止まらなくなるそうで、英雄は義母が大好きで、唯一の味方と思っていた様でしたから、余計許せないって。結局英雄が義母を庇い、大怪我をしていたようです。いつか仕返ししてやる、その為にあの家に居るんだって言ってました。」


 蛭子が勝手に使いそうな不動産は無いか聞いたが、無いとの答えだし、母親は十五歳から会っていないわけだから、これ以上の話は聞けそうにないので、甘粕達は本庁に戻った。


 しかし、太宰と夏目が居ない。


 「前の蛭子邸跡、ずっと買い手がそのままにしてたの、マンション建てるとかで工事中だっつーから、二人でぶっとんで行ったよ。」


 内田がそう言うと、甘粕と霞もぶっとんで行ってしまった。


 「フットワーク軽いねえ、この課は。」


 少し羨ましそうに微笑んだ内田はポツリとそう言った。





 甘粕と霞が到着すると、太宰が丁度電話をかけようとしている所だった。


 「甘粕!出たぜ!人骨!」


 「いくつ?」


 「三体!今柊木呼んだ!」


 夏目が甘粕に気付き言った。


 「甘粕さん、医療従事者って、行方不明者の中に居ませんでしたよね?」


 「うん。」


 「薬品補充の為にも、仕事してるまんまなんじゃないでしょうか。」


 「ーそうだな…。蛭子の行方は相変わらず分からない。信者から攻めて行くしかないもんな…。どこで知り合ったんだ…。犯行が父親殺しの前からとすると、高校ないしは専門学校…ああ!夏目!」


 「蛭子の通っていた専門学校は、西洋医学の学科もあります!」


 「もしかしたら、大西もそこで知り合った?」


 「かもしれません!」


 二人は太宰に断り、霞を残して、蛭子の通っていた専門学校に向かった。


 もう、20年ほど前の卒業生名簿とアルバムだから、なかなか出て来なかったが、それを待つ間、現在の学長が唯一、20年以上居るというので、話が聞けた。


 「ああ、蛭子君。変わった名前だし、とても優秀だったので、覚えて居ますよ。勘が良くてね。触っただけでもツボが分かるんです。漢方薬の覚えも良くて、成績はいつもトップでした。」


 「大西正治という名前にお心当たりは?」


 夏目が聞くと、首を傾げた。


 「あの子が大西君て名前だったかなあ。蛭子君といつも一緒に居て、やっぱり比較的成績の良かった子がそんな名前だったかなあ…。」


 流石にはっきりとは覚えていないらしいので、夏目は西洋医学の学科で、蛭子と仲の良かった学生が居なかったか聞いた。


 「あ、名前忘れちゃったけど、看護学科の子でね。三人いっつも一緒で気味が悪い位だったな。ハッハッハ。」


 「気味が悪いとは、どういった感じですか。」


 甘粕が聞くと、学長は苦笑した。


 「ほれ、男色。」


 「あ…、ホモ関係…。」


 「そ。それ疑っちゃう位、女子中学生かと思う程べったりくっついて、なんか熱心に見てたりねえ。」


 「何見てたんでしょう。」


 「さあて…。なんだったかなあ…。」


 名簿がやっと来て、顔写真を見ると、学長はやっと思い出してくれた。


 「ああ!そう!この二人だよ!柿藤良夫君と大西正治君ね!この二人が蛭子君とべったべただったんだ!」


 

甘粕は早速坂口に連絡した。


 「至急この二人の事、洗いざらい調べてくれ!」


 「はいは~い。ダーリンのお願いとあらば、なんでも聞いてあげる。」


 「ありがと。頼りにしてるぜ。」


 「任しといて。はい、もう出た。」


 「おう。なんだ。」


 「その前に、心の栄養剤の決め台詞よ~ん?」


 甘粕は固まった後、やけの様に目を閉じて、がなるように言った。


 「愛してるぜ、ハニー!」


 太宰に報告を入れていた夏目が、驚いた後、一人で笑い転げている。


 「愛してるわよ、ダーリン。

まず、大西は無職。柿藤は上村ミヨの通ってた病院で看護師をしてるんだけど、考えられない資産を持ってまあ~す。

大西の方は熱海に工場位の面積の別荘を所有。

柿藤の方は、預金額が八億位あったのをこの一年で瞬く間に使いまくってまあす。

ダーリン、蛭子の相続資産は十億よ。

あの住居付きの薬局はせいぜい七千万程度。

薬局は上手く行ってたから、そこの儲けで回してて、蛭子に資産は全く無い事になってる。

つまり、相続した財産、全部大西と柿藤に渡して、管理させてたのかしらあ?」


 「だな。ありがとう。助かった。」


 「はい、ご褒美の決め台詞。」


 「ー愛してるから…。」


 笑い続けている夏目を横目で見ながら、小声で言うと、ダメ出しを食らった。


 「聞こえなああい~。」


 「今日もありがとう!愛するハニー!」


 「はい、よく出来ましたあ。」


 笑い過ぎて涙まで浮かべている夏目が、気の毒そうに見ている。


 「仮に霞さんと付き合ったって、滅多に言いそうに無いキャラなのに…。大変ですね…。」


 夏目を睨みつけるが、いつもの迫力は無い。


 「笑ってたくせに…。」


 「だって、面白いですから。」


 甘粕はまだ笑っている夏目をジト目で見ながら歩き出した。


 「ー柿藤の職場行くぞ。」


 「はい。」




 病院へ行き、看護婦長に話を聞いたが、柿藤は一昨日、突然辞めたと言われた。


 「では、キシロカインとか注射器とか、無くなっていませんか。」


 甘粕が聞くと、看護婦長の顔色が悪くなった。


 「あの…。事件になりますか…。どこの病院でも、よくある事なんですよ、キシロカイン無くなるって事って…。」


 医者がストレス解消に麻酔薬系でハイになるというのはたまに聞く。この病院でも常態化している事の様だ。甘粕は仕方なく譲歩して言った。


 「柿藤が盗んだもののみ事件にしますので、おっしゃって下さい。」 


 「じゃあ…。この三ヶ月の盗難量はちょっといつもと違っていて、医院長先生とどうしようかと言ってた所なんです。注射器も。」


 「青酸カリなんかは置いてるんですか。」


 「一応薬局がありますから、少量ですが、置いてあ…あら!」


 戸棚を見て、真っ青になっている。無くなっているらしい。管理もかなり杜撰な様だ。


 「柿藤の勤務態度はいかがでしたか。」


 「真面目でしたよ、そりゃあもう…。患者さんのオムツ替えるとか、体拭くとかも、全く嫌がらなくて。」


 そうやって裸を見て、ほくろの星座を探していたのかもしれない。それなら嫌がらず、むしろ率先してやるだろう。


 「柿藤が担当した患者さんで、退院してから来て無い患者さんは居ますか。」


 「え…ええっと…。一人、二人は覚えていますが、調べてみない事には…。」


 「すぐ調べてください!」





 一方、太宰と霞は検死結果が出るまでの間、大西のアパートに行った。

 ところが、引っ越した後でなにも無い。一昨日突然引越したらしい。

 同様に柿藤のアパートもそうだった。

 大家の話では、二人とも真面目な暮らしぶりで、とても質素だったという。

 やはり、全ての金は計画に使っている様だ。

 大西は人を集め、柿藤は星座のほくろを持つ人を捜しつつ、心臓の抜き取り作業を行い、薬品などの入手及び金庫番といったところか。

 太宰が張り込みを依頼した、熱海署から連絡が入った。

 大西の別荘は、特に変わった様子は無いが、人が相当数居る様だという話だ。

別荘というよりも、会社のような大きな建物らしく、近隣住民も、どこかの会社だと思っていたようだ。


 そのまま張り込みを頼んでいる所に、渋谷で張り込んでもらっていた所轄から連絡が入った。


 「具合悪そうな人っつーのが、俺達にはよく分からなかったんで、もう片っ端から毎日当たってたんです。そしたら一人、大西と思われる人物と蛭子と思われる人物と接触した人を見付けました。証言通り、喫茶店に連れて行かれ、次の約束をしたそうです。明日の朝、品川駅の新幹線ホームで待ち合わせだそうです。」


 「ご苦労さん!よくやってくれた!その人に来てもらってくれ!」


 「はい。」


 太宰はそのまま甘粕に電話し、状況を説明した。


 「俺と霞ちゃんはその人の話聞いて、柿藤が担当していた患者の調査やってから追っかけるから、先に熱海の別荘行ってろ。十中八九、熱海が本部アジトで間違い無い。状況次第で、甘粕が確保云々の判断は下せ。いいな?」


 「はい。」


 所轄が確保した証人が到着する前に柊木が来た。


 「大体だが、23〜4年前の仏さんだな。胸骨が折られてた。心臓抜いたかね。」


 「なるほど…。」


 「流石に内臓なんかはもう無くなっちまってるから、どの臓器取られたとかは分かんねえが、死因は頭蓋骨陥没だな。多分。スパナみてえなもんで後ろから殴ってる。性別は女。年齢は大体、18〜19歳ってとこ。今歯形で失踪者と照合中だ。」


 「全員?三人共女で、18〜19なのか?」


 「おう。」


 「やはり力の弱い女の人達で、試しにやってみたのかもしれませんね。同世代ということは…。もしかして交際相手でしょうか。」


 「交際相手なら、裸の確認は簡単に出来るな。それで三人か。各々の交際相手って…。え~、彼女殺しの対象にすんの~?」


 「初めから彼女という対象ではなくて、獲物だった方が強いかもしれません。」


 「そっかあ…。」


 とか言ってる内に幸田も来た。


 「身元割れた。もしかしてと思って、ホシ三人の出た専門学校生に絞ってみたら、ビンゴだった。ガイシャ三人とも、同じ学校の看護学科。1年生が2人、2年生が1人だ。」


 「23〜4年前の学生の交際関係なんて調べるのが大変そうだが、まあそっちは後回しにするか。ありがと。二人共。」


 二人が去ると、霞が言った。


 「父親の心臓は誰か人が来たか何かで中断せざるを得なかったと見て良さそうですね。三人もやれば、手慣れてきているはずです。」


 「そだね。」


 「そして、そうなってくると、残すは、乙女座とヘラクレス座位しか居ないのかもしれません。」


 「そうなの?」


 「はい。柿藤が管理している資産が、この数ヶ月でどんどん出て行っているというのはつまり、宇宙を手に入れる準備はほぼ整ったので、サイバーテロに目標が絞れてきたという事ではないでしょうか。

柿藤が仕事を辞めたことからも、三人揃って、都内を出た事からも、もう星座のほくろを持つ人を大量に解体する必要は無いということなのではないのではないかと。

ヘラクレスが無い事は、上村ミヨであてが外れた事から分かりますし、乙女座は蛭子にとっては特別なものなので、仮に既に見付けていたとしても、最後に取って置くと思われますので…。

今、こちらで把握できている彼らが手にしている星座は、28人分。

元彼女達も心臓を抜かれていたのであると仮定すると、31人分となりますが、その大規模な別荘で、もっと早くからやっていたとすれば、もうかなり完成に近く集められているのではないかと…。」


 「じゃ、大虐殺は、上村ミヨ宅が始めてじゃない?」


 「はい。確かにあそこまでまとまった数を一辺にやるのは始めてだったかもしれませんが、その巨大別荘で処理しきれなくなったから、上村ミヨ宅でやったのではないでしょうか。」


 「なるほどね…。しかし、霞ちゃん。蛭子はともかく、他の二人は、星座のほくろを切って、心臓食えばパワーが得られるなんて、本気で信じてんだろうか。俺にはそれも分かんねえよ。」


 「そうですね。蛭子のカリスマ性のせいもあるんでしょうけど、人を沢山殺して行くと、万能感は持つ様ですから、強くなった、何でも思い通りにいってるって、勘違いから信じ込んで、のめり込んで行ったのかもしれませんね。」


 「そっかあ…。」


 所轄に連れられ、怯え切った様子の女性が来た。

 証言は、失踪前の他の被害者達と同じだった。


 「肩凝りや腰痛でお悩みですかって声をかけられて…。なんだろうと思って、立ち去ろうとしたら、漢方薬局に勤めてるんだ、怪しい者じゃないって言うので、ちょっと話を聞いたら具合の悪いのがとてもよく当たっていて。ストレスは馬鹿に出来ない。お金は要らない、そのほくろがあればって、私のこの頬のほくろを指差して…。」


 太宰と霞は顔色を変えた。

 女性のほくろはよくよく見ると、乙女座の配置だった。


 「あなた行っちゃ駄目!絶対駄目!」


 「は…はい…。」


 女性に警護を付け帰すと、今度は柿藤の病院から連絡が来た。


 「来なくなっている患者さんは、18人居ました。連絡してみたら姿を消してしまい、警察に捜索願を出したという方が16人、あとの2人は、一人暮らしで、こちらからは連絡が付かないんです。」


 「こちらで行ってみます。とりあえず、その18人の氏名と住所を教えて下さい。」



 内田達に、捜索願の出されている患者は任せ、太宰と霞は甘粕達を追いかける前に、行方不明の二人の自宅に行ってみたが、もうそこに本人達の表札は無かった。

 大家に聞くと、半年以上戻って来ないので、身寄りも無いため行政に入ってもらい、強制撤去を行い、持ち物なども全て処分してしまったと言われた。

 念のため、漢方薬局に行っている様な話を聞かなかったか尋ねてみた。


 「ああ。言ってましたよ。私、勧められたんですよ。病院より効くからって。担当のえらい親切な看護師さんが教えてくれたんだって。行きませんでしたけどね。」


 柿藤が目をつけたターゲットは、漢方薬局の方で信用させ、連れ去っているのかもしれない。

 太宰と霞は確証を強めながらも、またしても証拠が無い状態で、高速に乗った。


 「課長…。元インテグラーレ乗りなんでしょう?なんですか、この安全運転。」


霞は女性の割に車に詳しく、甘粕を始めとした男三人が車の話をしていると、しっかりついてくる。

その時に、太宰が子供が生まれる前は、ランチアインテグラーレコルツオーネに乗っていたと話していた。


 「あ…あのね、霞ちゃん。いくら現場に急行するからって、夏目みたいな暴走運転は駄目なのよ?それに、今は踏み込める理由も令状も無いんだし。せいぜい令状がとれたとしても、明日の土曜日に品川駅で大西に職質して、それからだよ。」


 「だって、向こうは夏目さんに甘粕さんですよ?あっという間になにか証拠見付けて、事件解決しちゃうじゃないですか。代わって下さい。」


 「えっ?」


 「代わってええええ~!代わってくんなきゃやだやだやだやだ~!」


 駄々っ子の様に足をジタバタさせる霞。


 「か…霞ちゃん…。」


 「早く~!」


 「わ…分かったから…。」

 

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