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逢魔時の夜  作者: 紅 恋
6/8

告白


朝日がまぶしく、鳥のさえずりが聞こえる早朝

道場から声が響く


離れの道場では、彰が木刀を片手に素振りをしていた。

ダッダッと踏み出す音がシンとした空気に響く


素振りをしながら彰は、昨日の出来事を思い出していた。



「父さん、聞いてほしい事があるんだ。」


そう俺は、話を切り出していた。


父は無言でこちらを向く、どうやら話せということらしい


「俺、昔の事、思い出したよ。俺が何をして、何で記憶が無かったのか、この家がどんな宿命を持っているのか」


彰は知っている事を包み隠さず、告白した。



この世界には、霊という存在がいる俗には、死んだ者の魂、妖怪と言った存在だ。

まれにそういう存在が人に害をなす、その時動く人達がいるそれが、新藤家・・・いや、神道家だ

そう神道家は、代々続く力を持った陰陽師だったのである。


しかし、時代が刻一刻と変わり、強い力を持った妖怪も陰陽師もいなくなっていた。


その中、一際大きな力と人並み外れた才を持つ兄妹が生まれた。

それが彰達だ。


一番上の彰は霊力も剣術にも秀でており、

次に生まれた双子の姉の双葉は、体はさほど強くなかったが、霊力は尋常じゃなかった。

妹の雛は、姉とは反対で、霊力はさほど無いが、体が強く剣術に秀でていた。


兄妹は、常に共に行動し、幸せに暮らしていた


ーーーーーーーーーーが、彰が13歳になる時事件が起きた



屋敷の結界内に強力な妖怪が出たのだ。

妖は、いずれは自分たちを滅ぼしかねない存在として、彰達を恐れた。


その時彰達は、山の中で遊んでいた。しかし、運命は悲しく残酷であり、兄がふと目を離した隙に

双子は、妖に襲われた。


・・・・たった10秒、目を離した隙に・・・だ!

彰が振り返ったときには、あたりは血で深紅に染まっていた。

地面に倒れる双子とその周りで群れている妖怪達を見た彰は・・・・


ーーーーーーー激怒した


彰は、天才だった。13歳という、歳にして既存の術師が使う技は、一部を除いて

ほとんどと言っていいほど習得し最強の陰陽師達の仲間入りさえしていたのだ。


その彰が、激怒し力を暴走させたのだ。


結果とすれば、数十匹いた手練の妖達は死に、兄妹達は生き残った。

その周囲100mを焦土と化しながらも・・・・


彰は、自分の強大な力を制御できず暴走させた。

その危険性を知った大人達は、彰の記憶と力を封じたーーーーーーが


ちょっとしたきっかけで、彰は記憶を取り戻し、力も目覚めさせた。

そう3日前の事件で、だ。


彰は、あの世界の事も伝えた。今はとにかくあの世界について資料が欲しいからだ。


「これが俺の記憶のすべてです。」


父は驚いたように目を見開いていたーーーーーーーーーーーーー






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