生と死〜明日の為に〜
ーーーーーー現在時刻1時50分骨董店『ガランドウ』前ーーーーー
影たちはざっと10体大きさはだいたい150cmの大人ぐらいだまだ距離は20mはある
「利也さんはボウガンで俺のサポートをしてください」
「任せとけこれでも高校では弓道部だったんだぜ」
自慢げにボウガンを構える利也、それに合わせて腰から刀を抜く
刀の先は地面すれすれに落とす。これは、剣術の中ではあまりない型だ
新影流「無形の位」
息を深く吐いて高揚した精神を沈めていく
利也に目で合図する。
タッと軽い足音を残して影に向かって駆ける
一番前の影の額に矢が突き刺さる利也のボウガンだ、俺はよろけた影に逆袈裟斬りで斬り掛かる。
そこから、胴を払うそこで一体目が倒れふす
刀には血ノリが着いていない、こいつらは生物ではないようだ
それを見下ろした瞬間、彰の脳裏に昔の記憶が駆け抜ける
彰の横にもう一体影が倒れる、影の額には4本の矢が刺さっている
「後八体・・」
彰は目の前の影の腹を薙ぎ片手を斬り落とす
足を薙いでは袈裟を斬りつけ首を飛ばす
そして残り2体になった時一際大きい影が彰の前に現れた。
彰はそれを前にしながら自身の記憶を辿りながら精神を高めていく
フッと短い息を吐いて突き進む
イメージは刀で空間を切り裂く感じで
「神道流 一の太刀 刃迅」
刀が神速の風をまとって影に襲いかかる
一刀にして倒れふす地面はカマイタチが来たかの如く砕けていた
残り一体は利也さんが倒していた
利也さんがこちらに駆け寄ってくる
「すごいな、彰君は剣術はプロ以上じゃないか」
俺たち二人は戦闘を行ったせいか、興奮していた
「利也さんだってすごいですよ、あの距離で確実に当てるなんて・・・」
後少しで終わると利也は時計を見ながら言う
自分の腕時計を見てみると確かに後5分だった
「そうだ、今持っている荷物は全部持ったまま元の場所に戻るから隠すもの用意しなきゃ」
二人はガランドウの中に入っていった
ーーーーーー残り2分ーーーーー
彰は刀を剣道部が持っている様な袋に入れて肩に下げていた
二人は次こうなったらモールのロビーに集合と決めた。ここで教えてもらったんだがどうも2回目からは
頭痛が少し収まるらしい
良い事を聞いた
そこで二人に目眩が襲う目を開けた時にはそこは、夕日が輝いているいつもの風景と校舎裏だった