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カツラを選ぶと話し合い

物品交換所の倉庫で護は五つの中からカツラを選ぶが……。

 ここは物品交換所の保管庫だ。周囲には装飾品、魔道具、装備、服とか色々な物が区分けされ置かれていた。

 魔物の死骸は冷凍できる魔道具の箱に入っている。因みに魔物ごとに分けて保管されているようだ。


 そして現在、この保管庫には護とルカメイシェルとモンガが居て台の上に置かれた五つのカツラを選んでいる。

 赤のロン毛、金で黒メッシュの短髪、白で赤い毛先のミディアムヘア、左だけ長い前髪で銀のショートヘア、若葉マーク色の髪の五つだ。


「良かった……アフロがなくて」

「アフロってなんだ?」


 そう聞かれ護は簡単に説明する。


「細かいパーマがかかっている髪ってことだな」

「面白そうな髪ニャ。ボクも、そんな髪にしてみたいのニャ」


 ルカメイシェルがアフロにしたら、どうなるんだろうと護は妄想し脳裏に浮かべた。


「ワハハハ……駄目だ! ルカがアフロって、おかし過ぎる」


 腹を抱え護は涙目で大笑いしてしまう。


「そんなに変なのニャ?」

「変て訳じゃない、でも笑える」

「そっかぁ……どんな感じになるか、あとでやってみたいのニャ」


 ニカッと笑いルカは、クルリと回転する。


「クスッ、そうだな」

「そんで、どのカツラにする? もし迷っているんだったら身に付けてみたらどうだ」

「そうだな……そうしてみるか」


 そう護が言うとモンガは全身鏡を持ってきた。

 護は先ず赤いカツラを被ってみる。


「…………やっぱ、なんか違うな。別のにするか」


 そう言い護はカツラをとり台に置いた。

 その後も残りの四つも試してみる。


「自分じゃ分からない。どれがいいんだ?」

「白髪のカツラが似合ってたニャ」


 そう言われ護は一瞬、白髪かよと思った、だが、ふと【異世界で白髪】と脳裏に浮かんでくる。


(そういえばアニメとかの主人公って……白髪、結構カッコいい。ってことは、アリだよな)


 そう考えが纏まると護は白髪のカツラを持った。


「このルカが選んでくれたカツラにする」


 そう言い護は身に付けてみる。


「髪の長さよりも若干、長いぐれえか。まあ、そのまま地毛と馴染ませても問題ねえな」

「なるほど……そうしてみるか」


 言われた通りに自分の髪の毛とカツラの毛を馴染ませていた。


「髪が三色になったニャ!」

「変か?」

「ううん、いいと思うのニャァ」


 それなら良かったと護は、ホッと胸を撫で下ろす。


「さて……今度は冒険者登録だ。名前を決めねえとな」


 そう言われ護は考える。


「……名前って変えた方がいいのか?」

「そういやあ……そのままでもいいか。そんなら、あとは国だな」

「流石に異世界からって書けない」


 どうしたらいいのかと三人は思考を巡らせた。


「白髪だとカルビディア黒に多い、が」

「その国でなんとかなりそうか?」

「髪色、赤に黒が混ざってるからなぁ」


 困ったと思い護は悩んだ。


「別に大丈夫だと思うのニャ」

「なんで、そう思うんだ?」

「そこまで詳しく調べないと思うからニャ」


 なるほどと護とモンガは頷いた。


「じゃあ、カルビディア国にする。あとは何が必要だ?」

「名前と国……あと冒険者登録に必要なのは冒険者の経歴とかか。まあ経歴は、なしでも大丈夫だろう。あとはギルドで能力の数値を測定する」

「能力測定……それでバレるなんてことないよな?」


 そう言い護は顔をひきつらせる。


「能力の測定って言ったって、この世界の基準だから大丈夫じゃねえのか」

「その言い方……分からないってことだろ?」

「まあ、そういう事だ。だが、なんとか誤魔化せば大丈夫だと思うぞ」


 モンガにそう言われるも護は不安だった。


「誤魔化し切れるか分からない。だけど冒険者登録をしないと楽しみが減るしなぁ」

「もしバレそうなら逃げるニャ」

「それがいいかもしれない。だけど、ルカはそれでいいのか?」


 そう問われルカメイシェルは頷き笑みを浮かべる。


「分かった。まあ、なるようにしかならないしな」

「そういう事だ。そういやあ……魔物の死骸を金と交換してくんだろ?」

「ああ……勿論だ。それで何処に置けばいい?」


 護に聞かれモンガは、コッチだと言い店内へと向かった。

 そのあとを護とルカメイシェルは追いかける。


 ✦✧✦✧✦


 店内にくるとモンガは魔物の死骸を台の上に置けと言った。

 それを聞いた護は異空間から魔物の死骸を取り出し台の上に置く。しかし数百体もあるため置ききれないようだ。


「……とんでもねえ数だ。流石に、そんなには払えねえぞ」

「お金はいい。さっき沢山の金や装備なんかをもらってるからな」


 それもあるのだが護は何時までも魔物の死骸を異空間だとしても持っていたくなかったのである。


「そうか……それなら、ありがたくもらっておく」


 そう言うとモンガは魔物の死骸を数え始めた。そして数え終えると紙に記載する。

 その後、護はモンガと魔物の死骸を数回に分けて保管庫に運んだ。

 その間ルカメイシェルは店内で待機している。

 運び終えた護とモンガは店内に戻ってきた。


「さてと、あとやることは?」


 そのあと三人は話をしたあと店を出て冒険者ギルドへと向かった。

読んで頂きありがとうございます('◇')ゞ


では次話もよろしくお願いします(*^-^*)

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