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受けられる依頼数と操作の説明

冒険者ギルドの部屋に来た護は建物に合わない光景に驚き……。

 ここは冒険者ギルド内にある受付嬢がいる場所と違う部屋だ。

 この部屋には敷居があり三ヶ所に分けられている。

 その真ん中には掲示板が設置されていた。その掲示板には、ピックアップされた多数の依頼書が貼られている。

 右側には個人で依頼が受けられる場所。ここでは依頼を検索できる魔道具が専用の台の上に十台設置されている。

 左側はパーティー用の依頼を受けられる所だ。ここにも依頼を検索できる魔道具が専用の台の上に五台置かれている。

 現在この場所には個人依頼の所に三人、掲示板の前に二人、パーティー用の依頼を検索しているのが一人だ。


 そして護はルカメイシェルとモンガと部屋に入ってくるなり建物に合わないような光景をみて驚いていた。


「凄い! まるで自分が居た世界のシステムのようだ。本当に、ここは異世界なのか?」

「マモルの世界が、どんなんか分からねえ。だがマモルが言うなら、そうなんだろうな」

「でも、こんなに発展してるなんて……本当に凄い」


 そう言い護は右から左へと順にみる。


「それよりも早くパーティーの依頼を受けるのニャ!」

「ああ、そうだな。そういえば依頼って、いくつまで受けられるんだ?」

「パーティー用は一件で……個人用が五件だったはずだ。但しパーティーの依頼を受けてる時は一件だけしか個人の方、無理だぞ」


 それを聞き護は、なるほどと納得した。


「個人用の依頼を先にみたいんだけど、いいかな?」

「みるだけニャ?」


 そう問われ護は頷き、ルカメイシェルをみる。


「それならいいのニャ。でも一件なら依頼を受けてもいいのニャ」

「そうだなぁ。やりたいのがあれば、そうするよ」


 そう言い護は個人用の依頼を検索するために右側へ向かった。

 そのあとをルカメイシェルとモンガが追いかける。


 ✦

 ✧

 ✦


 個人用の依頼を検索できる魔道具の前まで護は来ていた。

 護の両脇には、ルカメイシェルとモンガが居て操作の仕方を教えている。


「先ずは自分のカードを入れるんだったよな」


 冒険者カードを依頼を検索する魔道具に挿入した。すると魔道具に設置されている板に文字が表示される。

 そこには名前、能力の星色、依頼履歴、現在受けている依頼数などが書きこまれていった。

 その右側に依頼の検索の表示がされている。


「専用のペンで検索を触ると依頼が表示されるのニャ」


 それを聞き護は専用のペンで依頼の検索をタッチした。すると三件の依頼が表示される。


「どういう仕組みになっている? こんな箱のような魔道具に、どうやって記憶をさせているのか不思議だ」

「仕組みは知らねえ。だが……マモルの言う通り。確かにスゲエよな。これだけの物をつくったヤツが過去に居たってえんだからよ」

「過去ってことは今はつくれないのか?」


 そう問いかけられモンガは首を横に振った。


「技術は代々受け継がれてる。このシステムも徐々に開発されて来たもんだからな」

「そういう事か。冒険者ギルドが、これだけ発展しているってことは……他の所の設備なんかもなのか?」

「場所にもよる。発展してるって言っても殆ど魔法や錬金でなんとかなるもんばかりだ」


 それでも凄いと思い護は早く色んな所をみたいと心躍らせる。

 そう思いながら表示された依頼を魔法のペンでページを捲りながらみていた。


「何かいい依頼あったのニャ?」

「そうだな……あり過ぎて、どれにしたらいいのか分からない。全部の依頼をしたいくらいだ」

「そんなら適当に一つ選んでみたらどうだ?」


 そう言われ護は悩んだ。


「……依頼をするの初めてだし、パーティーの方を先に受けてからにするよ」

「そうか……まあ、その方が依頼の受け方や完了の仕方も分かるか」

「それなら早く、パーティーの依頼を受けるのニャ!」


 早くパーティーの依頼を受けたいルカメイシェルは護の腕を掴みグイグイと引っ張る。


「そんなに慌てるなよ。掲示板もみたいんだからさ」

「うー……ごめん……分かったのニャ」

「あー……少しみたらにする。すぐにパーティーの依頼の方へ行く。ウンウン……そうしよう」


 護はルカメイシェルが落ち込んでいるのをみてそう言い頭を撫でた。


「本当に、いいのニャ?」

「あとで掲示板を、ジックリみればいいしな」


 それを聞きルカメイシェルは、ニコッと笑みを浮かべる。

 その後、護は検索用の魔道具からカードを抜くとルカメイシェルとモンガと共に掲示板の方へと向かった。


 ✦

 ✧

 ✦


 掲示板の前までくると護は、ザッと目を通しなるほどと納得している。


(ここは普通に依頼書が貼られてるのか。なんか、この方が異世界感あって落ち着く。

 ヤッパリ異世界の冒険者ギルドっていったら木の掲示板だよなぁ)


 そう思い護は、ホッとし笑みを浮かべた。


「何かいい依頼があったのニャ?」

「いや……今やるような依頼はない」

「そうなのニャ? じゃあ、パーティーの依頼を受けられる方にいこうなのニャ」


 そう言われ護は頷くと、パーティーの依頼が受けられる方へ向かい歩き始める。

 そのあとをルカメイシェルとモンガが追った。

読んで頂きありがとうございます(=゜ω゜)ノ


では次話もよろしくお願いします(^^♪

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