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君の命が朽ちるその時まで

作者: 秋暁秋季

注意事項1

起承転結はありません。

短編詐欺に思われたら申し訳御座いません。


注意事項2

なんかもっとあったじゃん!!

ご最もで御座います。


冷たい石の上に座らされ、上から被さる様にして肩口に顔を埋められる。そうして滑らかで硬いものが、鋭く皮膚を貫きにかかる。ぞわりとした感覚に肌が粟立ち、思わず竦み上がる。けれどもすぐに脱力し、されるがままになってしまう。

それはチロチロと生き血を啜り、際限なく私を求め続けた。


月下の元、私はそれに抱きかかえられていた。先程までは此奴が肩口に顔を埋めていたが、今は逆。腕を椅子代わりに、今度は私が肩口に顔を埋めに掛かる。

傍から見れば一目を引く光景ではあるが、今はそんな事言ってられない。立つことは愚か、思考さえも放棄している。

「頭が痛い。嫌って言った」

ぐずぐずと泣きながら愚痴を零すと、黙って髪を撫でられた。それを慰めにでもする様に。

「だがあの場で吸血を行わなければ、両者共々相打ちになっていた」

硬いヒール靴の音に混じって聞こえるのは、獣の呻き声。そして爪が石を蹴る音。暗闇の中でも分かる。今にも大地を蹴り上げて、私の肉を裂こうとしているのが。それに抵抗する様に殊更強くしがみつくと、ご機嫌に手が背中を撫でる。

「満月の夜は血の巡りが早くなる。頭痛もきっとそのせいだろう。そうして、獣達もこぞって理性を失う。元より理性など無いのかも知れないが」

殺した獣達に向かって皮肉を一つ。お前もそこら辺でくたばっている獣と大して変わらないよ。嫌だと言ったのに。頭痛がすると叫んだのに。此奴は問答無用で、項に歯を突き立てた。その事を許した覚えはない。

「君の出生、生き血を呪うと良い」

その言葉に全ての事が集約されている。私は此奴が居なければ録に道を歩けず、また、此奴から逃げる術さえない。あまりにも無力な一人の捕食者でしかない。結局私が出来ることなど何も無く、出来ることと言ったら、ただいじけた様に此奴にしがみつく事だけだった。

「これ、何時まで続くの?」

「君の命が朽ちるその時まで」

満月に因んだ話を一捻り、二捻りするつもりが、なんの捻りもない雰囲気小説になりました。

続きません。多分( '-' )


設定的には、普通の現代。

夜の貴族がひっそりと暮らすそんな世界。

そばに居るだけで周りを魅了する少女の話。


ベタだー( '-' )

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