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夜の彼女を知りたくて
いつも。
日暮れ前に帰るキミ
夜も彼女に会いたくて
決意重ねて デートの計画
夏はいいよね 夜が長い
動物園に、水族館
ホタルに、花火に、お祭りに
口実山盛り どれにしよう
厳選、見極め、思案中
寝てる動物、夜のエサやり
暗闇光る赤い瞳に
判別つかない猿山と
静かに青い動物園
夏の夜だけの、スペシャル開園
はたまた魚はどうだろう
夜底のライトが深海さながら
寄り添うアナゴに、獰猛ウツボ
いつでも漂うクラゲはふわり
にぎやか蒼い水族館
夏の夜だけの、特別開園
パシャリと跳ねるイルカに乾杯
ホタルは幽き光を灯し
無人の田路に せせらぎ音のみ
誘いこもうか細道に
人だけじゃないナニモノか
潜む田舎の闇抱く自然
ダメだ、無理ムリ 怖すぎる
あと行くなら5月 いまじゃない
それなら花火 港町
潮の香に身を委ね
空に花咲く光り華
大輪 開いて明るくて
きっと彼女の横顔も
よく見えるよね 自分得
そのまま帰路で食事でも
いいんじゃないかな 遠出して
コースを決めて 声かけて
あとに残るは勇気だけ
とりあえず。
コール鳴らして 誘うのガンバ!!
花火に映える彼女の頬は
どの花よりも綺麗な色で
ほころび咲いて
夏の夜 最高!!