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【コミックス2巻発売中!】転生幼女は前世で助けた精霊たちに懐かれる  作者: えぞぎんぎつね
四章

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190/195

190 襲われる守護獣と精霊

 ダムから村に向かって、あたしはレオナルドに乗って駆けていく。


 レオナルドは並の馬よりずっと速い。

 障害物のない平地を駆けるかのように、山道をものすごい勢いで駆けていく。


「ハッハッハッ」

 ダーウもレオナルドに負けず速かった。


 あたしは後ろを振り返る。


「サンダーとスレインもがんばってるな?」


 サンダーとスレインは、かなりレオナルドから遅れている。


 サラを乗せたサンダーと、スイを乗せたスレインもなかなか速い。

 サンダーもスレインも、やはり名馬だ。


 だが、守護獣である巨大なレオナルドについて行くのは難しい。


 普通の馬と守護獣の馬では、脚力も心肺能力も違うのだから。


「だけど、まってるよゆうはないな?」

『向こうにはスイとトマス、キャロとコルコががいるからだいじょうぶなのだ!』

「そだな!」


 別行動になることは想定内だ。

 だからこそ、キャロとコルコに向こうに行ってもらったのだ。


『それにビトもなかなか強い守護獣なのだ!』

「でも、ビトはやみあがりだからな~」


 ビトを戦力として数える訳にはいかない。


「あたしたちだけでなんとかしないとな?」

「がうがう!」「ぶるる~」「りゃ~」


 ダーウ、レオナルド、ロアがまかせろと鳴いた。


 レオナルドが、村までもう少しというところまで来たとき、


「む! やばいけはいがする」


 あたしは異様な気配に気がついた。


 大きな呪術が使われつつあるような気配。

 それだけでなく、精霊達と守護獣達が苦しんで泣いている。そんな気配だ。


「サラちゃんたちは……」


 後ろを振り返ると、サラ達はもう見えなかった。


「クロ! サラちゃんとスイちゃんに、先にむらにいくようにつたえて!」

『わかったのだ!』

「レオナルド! あっち!」

「ぶるる~」


 あたしはクロに伝言を頼んで、レオナルドには怪しい気配に向かって走ってもらう。


「あれだな!」


 前方に大量の小さな呪者が怪しげな図形を描いているのが見えた。

 図形の下には、精霊達と鳥の守護獣達がいて、苦しんでいる。


「めちゃくちゃこいな?」


 図形からは、見たことがないほど濃密な呪力が漂っている。


「しかも、なんだあれ? なにかしてるな?」


 目をこらすと、精霊達と守護獣達に呪力が浸透し始めていた。

 まるで呪力を使って、精霊達と守護獣達を悪い物に作り替えようとしているかのようだ。


「時間がない! レオナルド、ダーウこのままつっこむ!」

「ぶるる」「がう!」


 レオナルドはそのままの勢いで、精霊達と守護獣達のいる場所へと突っ込んでいく。


「きえれえええええええええ!」


 あたしは叫びながら、かっこいい棒と木剣を大きく振ると同時に精霊力を放つ。

 狙うのは空を飛ぶ沢山の呪者だ。


 ロアを助けたときに、呪者を消し飛ばしたのと同じ方法を棒と木剣を通してやったのだ。


「よしっ」


 一撃で、上空の呪者をまとめて滅することに成功する。

 ロアを助けたときより、威力が上がっている気がする。


 やはりかっこいい棒と木剣を通すと、精霊力を操りやすい。


 それに、棒と木剣の効果だけでなく、

「せいれいたち、ありがとな?」

 さっき体のなかに入ってきた精霊達が力を貸してくれたおかげだ。


 かわりと言うわけはないが、思う存分あたしのなかで体を癒やしていってほしい。


 あたしが上空の呪者を退治している間、ダーウは


「ガウガウガウ」


 そのまま駆け抜けながら、地上の呪者を倒していく。

 ダーウは速い。かっこいい棒と爪で、一秒辺りニ、三匹の呪者を退治していった。


 レオナルドも駆けながら、蹄で呪者を踏み潰し跳ね飛ばしている。


「ダーウ、レオナルド、ありがと! きえれええええ!」


 そして、残った呪者をあたしが精霊力をぶつけて退治した。


「みんな、すぐたすける!」


 あたしは守護獣達を解呪して治癒魔法をかけた。


 回復した守護獣の鳥達があたしに向かって訴える。

「ぴぴい」

「わかった。村がおそわれているんだな? すぐにいく! おっ?」


 幼い精霊達があたしの体の中に飛び込んできた。


 おかげで体内の精霊力の量がものすごいことになっている。

 クロがいうには、あたしの中に入ると、精霊達は傷を癒やすことができるらしい。


「うん。ゆっくりやすむといい」

「ぴぃ!」

「ありがと、でもむりはするな!」


 鳥の守護獣が、近道を教えてくれるというので、言葉に甘える。


「ダーウ、レオナルド! いくよ」

「がうがうがう」「ぶるる!」


 そして十羽の守護獣の鳥と一緒に、村に向かって全力で走ったのだ。

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― 新着の感想 ―
更新お疲れ様&ありがとうございます まるでドローンを誘導しながら飛ぶ戦闘機みたいな進軍っぷり しかも一撃必殺ですか。つよつよですな 次回の更新も楽しみにお待ちしております
間に合え〜!!!!
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