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晩餐会という名の無礼講2

「ハウス栽培は温度、湿度調整がとても難いしんです。その日その日の天候によってビニールを開け閉めし、温度調節をし、かつ湿度を肌で感じ水やりをする。そのハウスの中の調整がどれだけ大変で、マザにいつも怒られるか!ちよっと、暑いからって、腐せる気か!?とか怒れれて、ちょっと水やりが均等じゃなかったら、適当にするな!!と怒られるし!!本当に、あ、と、あれ?なんの話しできたっけ?」

皆様の動きが固まっているのに気づき、言葉をとめた。

「スティール、その、まあ、マザはとてもメロンに関しては厳しいからな。私もよく叱られたから、気にする事はないぞ。だから、その話はまた今度聞いてあげよう。ともかく、メロンの酒はの話をしなさい」

ぎこちない笑いでフォローするように言うと、余計なことを言うな!と目で圧をかけられた。

す、すみません。つい熱くなってしまった。

「その、話しは戻りますが、要は手間暇かけたメロンを無駄にしたくなかったのです。それで考えたのが、ジュースができるのだから、そこにアルコールを入れてお酒にできないか、と思ったんです。熟したメロンを使えば香りも芳醇で、甘みも強い。これまで酒、と言えばワインやウイスキーなどで、どちらかと言うと甘みがない。もし、ジュースのようなお酒があれば、女性でも飲みやすのではないか?と思い、試行錯誤の上出来たのがこれです。でも、飲んでいると、何だが面白くなくて、中にまたまた、メロンを入れたらどうなるのかな?と思って入れたら美味しかったんです!」

「うん、とても美味しいよ。中に入っているメロン自体は差程甘くないけれど、このお酒の中に入るととても美味しくなる」

「そうなんですアトラス様!その中に入れるメロンも色々考えたんです。元々甘みがあるメロンだとお酒本来の味を邪魔するし、かと言って果肉は柔らかくない方がいい。グラスの中で程よく水分含みながらも形を留めるメロン。それがホームランメロンなんです!知ってます!?」

「い、いや、知らないよ」

「まあ、庶民がよく食べる果物ですからね。皆様は知らないでしょうね」

「スティール」

「薄黄色い白っぽいメロンなのですが、甘みがなくあっさり、と言われているが違んです。ギリギリまで待って、熟するのを待って食べて見て下さい。色が薄黄色から少し赤みを帯びた色になって来たら食べ頃です。アンデスメロンなどの編み目メロンは熟すと、食感が柔らかくとろけるようになり、場合によっては突き刺すような甘みになるけれど、ホームランメロンにはそれがないんです!」

「スティール」

「突き刺す甘みもなく、食感も残り、でも甘いんです!ですが、ギリギリまで待って、というのが難しくて、ここぞ、というところで割った見ると遅くて、中がスカスカになっていて、水分がなくなり味気なくなっていて、とても残念な気持ちになるんです」

「スティール」

「世間で言うおしりから甘い匂いがしたら食べ頃、というが、これがまたあまり匂いがしないんです。ただ、おしりの辺りから黄色い色が滲むように出てくる。それが合図ですが、それだけでは食べ頃にならない。やっぱり、おしりから出す匂いや、勘、に近い匂いの違いがまだ、私には足りない。色々見極め方があるだろうから、領地に行った時教えてもらったりしているんですが」

「スティール!もういい!!」

お父様の一喝に、またまたはっとなり、いつの間にか立ち上がっていたようで、周りを見ると、お父様のいつもの微笑みながらも怖い眼力と、皆様の押されたような無表情の顔に、誤魔化すように苦笑いしながら直ぐに座った。

「えーと・・・すみません」

「いや、メロンが好きなんだね」

アトラス様の取ってつけたような全くお酒に関係のない内容に、凹むばかりだった。

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