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晩餐会と言う名の無礼講1

「美味い!」

ガルマン侯爵様はメロンのお酒を5杯も飲んでも、平気な顔でまだおかわりとグラスを差し出した。

このお酒は程よくアルコール度数が高いのに、全く問題なさそうだ。公爵子息の言うように酒が好き、というのは本当らしく、とても美味しそうに飲んでくれるから見ていて気持ちよかった

「ガルマン侯爵殿、それじゃぁ食前酒になってませんよ」

公爵子息がため息まじりに言うが、同じく3杯目を飲みほしていた。

その間にテーブルに、晩餐という名に相応しい料理が並べられていたが、すでに無礼講状態。本来なら前菜から始まって、となる筈が冷めてしまっては美味しくないので、全部並べるだけ並べてしまいましょう、という大胆なお父様の発言に流石にそれははしたない、とアトラス様が制止したが、公爵子息が、

どうせ酒の味しか分からないんだ。何を出しても一緒ですよ。

とか、またまた、余計な事を言うからガルマン侯爵様と睨み合いになり、急いでお酒を出した。

出したら出したで、腹が減ったぞ!とガルマン侯爵様の機嫌の悪い大声が食堂に響き、結局お父様の言うようになってしまったが、結果的には良かった。

料理が運ばれるや否や、皆お腹が減っていたようで一気に食べだした。

私も勿論頂きました。

でも、周りは不穏な空気だった。

王宮からの料理人や騎士達は恐らくマナーがなっていないと、つまりは低級貴族のはしたない、と苦虫を噛み潰したような顔だった。

お父様もそれは感じているだろうが、思った以上にお父様って肝が座っているようだ。

全く動じず、美味しそうに食事をしているし、皆様からの質問に受け答えし、また、質問もしていた。

「これ、甘くて飲みやすいね。私はあまり酒が好きではないんだが、これはとてもメロンの味本来の味がするし、この中に入れたメロンがまた、美味しいね」

アトラス様が1番気に入ってくれたようで、初めからずっと同じのを飲んでいる。

他の方はワインに変わっている。

「それは良かったです。実はそのメロンの酒はスティールが考案したのです」

「そうなの?」

「さすが俺のスティールだな」

「これを、令嬢が?おい、今俺の、と言ったか?」

「違います!だから余計な事を言わないでください。誤解されるじゃないですか。えーと、そうなんです。そのメロンのお酒は考えたのは私ですが、実際は領地の蔵元が努力してくれたんです」

「だが、この味にしたのはスティールです。色々なメロンの種類、量などの配合、そしてその中に入れるメロンを決めたのもスティールです」

お酒のせいかな?

とても誇りらしく私を得意げに褒めてくれた。

でも、とても嬉しかった。

「元々は、メロンが残っていて勿体ないな、という所からなんです。勿論カットしてそのまま食べるのが1番美味しいし、もしくはジュースにする、という手もありますが、それでも余ってしまってどうしようか、と考えたんです。特にアンデスメロンとアールスメロンが残っているのは勿体ないじゃないですか?とても美味しく、手間暇かけて作っているのに、最後はその辺に捨てられて、ハエがたかって来て腐る!!信じられない!!いいですか!?アールスメロンを作ろうと思ったらハウス栽培なんです。ハウス栽培って分かってます!?」

「い、いや知らない」

ガルマン侯爵様が慌てて首を振った。

ですよねぇ

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