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実録!マルルと眷属達1

 今回は登場人物も増えてきたので、マルルとその眷属について紹介したいと思います。ぶっちゃけ次章の構想もまとまっていませんし(エルフでも出そうかなぁ……くらいで)。

 なお、眷属以外の登場人物はそんなに多くない上に、さほど重要ではない者も多いので割愛させていただきます。

 あと、本編では明らかになっていない設定も混じっているかもしれませんが、基本的には第7章終了時点までの設定となります。

●マルル

 本作の主人公。ショートカットの幼児体型である為、あまり目立たない外見のはずなのだが、『百合』というギフトの所為で同性からは異常に好かれている。

 

 ギフトのおかげで好かれることには多少後ろ暗い気持ちを覚えつつも、自分の意思では制御できない為、向けられる好意に対してはなるべく責任を持って応えようとしている。

 だが、一応好みもあるので無理なものは無理。

 ただし、責任感だけでそうしている訳ではなく、この状況を楽しんでいる部分もある。

 それが元々もっていた性質なのか、それとも『百合』の影響なのかは不明。


 前世からホラーやグロい物は苦手だったが、グロに関しては異世界の生活である程度鍛えられた。

 ただ、ホラーな物についてしいまだ完全には克服できてはいない。


 また、前世は日本でOLをしていたが、某百合好き女神の人間だった頃と関係があったという可能性もある。




●アルル

 マルルの姉で、当初はマルルと険悪な仲であったが、実は最初から妹を溺愛しており、妹のことを思ってあえて厳しく接していた。

 そしてマルルにとっても最愛の存在であり、他のヒロイン達よりも特別な存在だと言える。


 外見は基本的に妹と近いのだが、妹よりもくせっ毛なのと、垂れ目がちな妹に対して、こちらはつり目がち……という差異もある。

 平坦な妹と違って、胸もそこそこ。


 『戦乙女』というギフトを持つ為、戦闘全般が得意であり、特に剣技は国内一のレベルに達している。

 更に魔王候補ツングーダによって吸血鬼化させられている為、最早その実力は人類の範疇には収まらない。

 ただし、マルルから「下賜」された「万能耐性」によって、吸血衝動や日光が弱点などの吸血鬼の特徴は殆ど抑え込むことができている。




●クルル

 姉とはぐれた後のマルルにとっては、生命線とも言うべき存在であり、彼女がいなければマルルは早期に死亡していた可能性が高い。

 それだけにマルルにとっては、妹とも言えるくらい大切な存在。

 

 なお熊ではあるが、レベルアップによって「知力」も上昇しており、人間の言葉は完全に理解しているし、スキルも使いこなしている。

 ただ、動物であるが故に大雑把な性格をしており、細かい術構成が必要な魔法の扱いなどは苦手。

 しかし『聖獣』のギフトを得たことで、魔法系のスキルが使いやすくなるサポート効果が得られるようになってている。




●エルシィ

 服装や言動が男性的な彼女ではあるが、元々とある商家の娘に生まれ、実際には淑女としての教養も高い。

 本来ならば家が決めた政略結婚によって嫁ぐ運命だったが、それを嫌い……というよりは、幼馴染み的な存在であるカトラへの恋心に気付いた為に家を出奔し、冒険者となった。


 『剣の心得』というギフトを授かっているが、これはさほど特別なものではなく、その剣の実力も並よりは上程度。

 しかしマルルの眷属になったことで、大幅なレベルアップと「下賜」された数々のスキルによって、現在では国内屈指の剣士となっている。

 



● カトラ

 エルシィの実家に仕えていた家系の娘で、幼馴染み的な存在。

 嫁ぎ先も決まっていたのだが、エルシィと恋人関係になったことで駆け落ち同然で故郷を飛び出し、冒険者となった。


 『魔道の秘奥』というギフトによって、元々高い魔法の能力を誇っていたが、マルルの眷属になったことで更に磨きがかかり、王国一と言えるほどの実力者になっている。

 

 また、知識を得ることに貪欲であり、特に失われつつある古い文明のことを調べるのを好む。

 そして得た知識を活かすことで、眷属の中では参謀的な立場となっている。

 

 なお、おそらく作中でも1~2を争うほどの巨乳であり、これによってマルルやエルシィを骨抜きにしている。




● ラヴェンダ

 犬型獣人属の娘……だが、短い黒髪とスレンダーな体型をしている為に中性的にも見え、黙っていればイケメン。

 だが、中身はマルルが好きすぎるが故に、忠犬と駄犬の間を行ったり来たりしている。

 趣味は散歩と、マルルに遊んでもらうこと。


 獣人であるが故に差別を受け続け、苦労の多い人生だったが、それだけに愛情には飢えており、それを与えてくれるマルルには絶対の忠誠を誓った。

 また犬型獣人の習性故に、群れの中での序列をつけることを好む為、マルルからはモブ眷属のまとめ役を与えられている。

 

 授かったギフトは『暗殺術』。

 以前は忌まわしい能力として嫌っていたが、現在はマルルの為ならば有効活用しようと考えている。




● キラ

 キラービーの女王蜂。

 巣全体がマルルとは共生関係にあったが、マルルが別の土地へと移動してしまうのを切っ掛けにして、関係を絶たない為に娘・キララをマルルへ託した。


 普段は巣の中に閉じ込められた状態で、ほぼ動かずに産卵だけしている。

 しかし一度巣から出ると、大空を縦横無尽に駆け巡り、即死級の猛毒をまき散らすという、天災レベルの凶悪さを誇る。




● ケヴィン(キャロル)

 マルルと商会を共同経営することになった商人。

 大柄の男性だが、心は女性であり、エプロンドレスを好んで着ている。


 元々は孤児であり、生活の糧を得る為に資格のいらない冒険者になった。

 『鉄拳』のギフトのおかげで、近接戦闘の実力は高く、一時は有名冒険者の1人にも数えられるほどだったという。

 だが、当時から自身の性別には悩んでおり、仲間の男性冒険者のノリについて行けないものを感じていた。

 

 それ故に「もっと自分らしく生きたい」と思い立ち、冒険者家業の傍らで商人の勉強をし、自身が冒険で手に入れた素材を売りつつ販売ルートを確立した。

 開店資金を貯めて理想の店を開いた当初は、本人の風貌の所為で客からは避けられていたが、品質の良い商品を扱うことで固定客を獲得するに至っている。




● ティティ

 マルルの幼馴染み。

 元々はお転婆で、マルルとの仲も良くなかったが、オークに襲われたことで精神的に大きな傷を抱えた結果、人格も一変して言葉を失う。

 そんな自身を救ってくれたマルルのことを、彼女は心の底から感謝しており、現在では信仰に近い忠誠心を持っている。


 ただ、授かったギフトが『忠実なる家政婦』であり、元々のステータスも低かったことから、戦闘などで役に立つことはできず、「それならばせめて……」と、家事全般を受け持ってマルルの留守を守ることに全力を傾けている。

 そんな風に健気に尽くす彼女のことを、マルルも「嫁」として認識はしているようだ。


 なお、マルル以外でカプリファスが懐いている、数少ない人間でもある。

 その料理の腕は、上位竜すらもトリコにした。

 次回も今回の続きです。

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― 新着の感想 ―
[一言] そうですね、伯爵令嬢と聖女のあとは王族母娘姉妹、キャラが増えてきたし、マルルさんの戦力も上昇が速いです。 ちなみに私個人はお姉ちゃんが一番好き!あっ、ても全然一筋せず百合ハーレムが好みです、…
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