表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
水しか使えない最強生物  作者: 猫宮るな
47/126

47話

令和になりましたね。

引き続きよろしくお願いいたします。

 ダンジョンに入った俺たちは二階層へとすぐに行かずに、一階層でダンジョンに慣れるということをしていた。


 こういった開放的ではなく、周囲に囲まれた状況で戦うということをしたことがなかったので、戦い方を学んでいかないといけない。


 森のように自由に動き回ることもできないし、後ろに回り込むというということも出来なくなってしまう。通路もそこまで広くはないので自然と魔物と正面で戦うことになる。


 また森にはあった木々がないため障害物がないということになる。俺なんかは木に隠れて水の弾を撃っていたりしていたので全然違った環境になっている。


 そして後衛で攻撃する際に前衛、つまりリカルドの動きをきちんと見て攻撃しないと、当たってしまうことも多くなってしまうということだ。


 そうしたいつもと違う戦いに慣れるということをするためにもこうした簡単に魔物を相手に出来るところで確認出来ることは確認していくことが大事なのだ。


 一体だけであればさっきのようにリカルドが倒すか、こっちに到達する前に俺が水の弾を撃ち倒すというというやり方で倒すことが出来る。


 しかし二体以上前から現れたり、前と後ろなどで挟まれたりすると違ってくる。そうした時にその場で判断して、慌てることなく冷静に判断をしないとダンジョンの中では安全に攻略していくことが出来ない。


 どのようにすればいいかなどはその人によって違ってくるし、少しやっただけではそれを見つけることは難しい。そのため何回も色んな状況を経験して見つけていくしかないのだ。


 またギルドで貰えるものなので大丈夫だとは思うのだが、貰った地図が本当に正しく描かれているのかということも確認することは大事なのだとか。


 常に危険と隣り合わせの場所だからこそ他の人のことを信じ過ぎずに自分の目で見て確認することも必要なのである。だからと言って何でもかんでも疑えばいいのかと言ったらそういうことでもないのだけどね。


 自分で見るには自分が判断したものが危険ではないことが重要になって来るし、他の人と一緒に潜っていたら違う意見が出て来るということもあるかもしれない。


 難しいことだが、まぁ最後に自分を守ってくれるものは自分だけだということなのだろう。


 リカルドはそんなことも俺に教えながらダンジョンを進んでいた。色んなことを教えてくれるのはとてもありがたい。ただでさえこの世界のことがわからないのに、以前の世界にはなかったものが多過ぎてわからないことだらけなのだ。


 このダンジョンの一階層はとても広くなっているようで、それなりの時間を歩いていると思うのだが、全てを回ることは出来ずにいた。しかしここまで持っている地図通りの道になっていたのでこの地図を信じていいと俺は思っている。


 ギルドが正しくない地図を渡すとは思ってはいないが、そういうことも疑えと言われたので一応ね。しかしリカルドに間違った地図を渡したら後がとても怖そうだな。


 一階層の魔物は弱く簡単に倒すことが出来ていた。全てリカルドが剣を一振りか二振りしただけで倒せていると言えば、大体わかるだろうか。


 んー、リカルドも強いからな。多くの魔物を同じように出来そうで参考にならないかもしれないな。


 リカルドは新しく買って装備した投げナイフの感覚も確認するように魔物相手に使っていた。その腕はとても上手く狙ったところに当たっているようだった。


 脳筋だと思っていたリカルドがこんなことも出来るとは思ってもみなかった。いつも剣を振り回して、魔物を倒している姿しか見ていなかったのでこういったことが出来るとは思えなかったのだ。


 流石ランクBの冒険者である。実際鍛冶屋で買った時も俺は牽制程度で使うのかなと思っていたからな。


 本人にはそのことを言うとあまり良くないというか怒られそうだと思ったので、俺は黙ってすごいすごいと言っておくのだった。


 脚に当てて行動の阻害をしたり、目に当てたりとそういった投げナイフでは止めは刺さないが、楽に倒せるようにする感じで使っているようだ。そして倒した後はきちんと回収して、また使えるようにしていた。


「そろそろ慣れてきたことだし、二階層に行ってみるか」


「そうだね。二階層ではまだ出て来る魔物の変化はないんだよね」


「ああ、そうだ。出て来るのは同じだが、数が増えて来るから気を付けろよ」


「うん」


 ダンジョンは一階層ごとに出て来る魔物が違ってくるというところもあるらしいので、そう言ったところは面倒そうだと思ってしまう。しかし今回このダンジョンはそんなことはなく、ボスのところまでは同じ魔物が出て来るので楽だ。


 でも魔物の出現率が高くなり戦闘回数が増えていくのでその点には注意が必要だ。まぁ一階層での様子を見れば少し増えたところで問題はないだろうけどね。


 俺も前衛で戦えるので挟まれてもそれぞれが相手をすれば済む話なのである。こういうのが普通の後衛とは違って便利なところだな。普通は近距離戦は出来なくて面倒くさいことになるからな。


 でも近づかれる前に倒してしまえばいいのか。それなら魔物を探知できれば問題なさそうだな。


 一階層から二階層へと移動するには階段を使って下がっていくことになる。他の階層もそうだが、その階層のどこかにある階段を見つけないと下には行くことが出来ない。


 今回は地図があるがまだ攻略されていないところや地図を手に入れることが出来ない場合は自分で下へと続く階段を探すしかない。


 しかも迷うことがないように通って来た道を地図にしたりしないといけないので色々と面倒なことが多いのだ。中には地図を描くことを専門としていてそれで稼いでいる人もいるみたいである。


 俺の場合は周囲のことがわかるので、一回止まって知覚範囲を広げてどんなふうに道が広がっているのかということを知ってしまえば、その場で地図を描いて後はその地図の範囲を超えるまで描かなくていいわけなので簡単かもしれない。


 地図を描きながら移動する必要がないので魔物の探知や戦いにも集中できる。


 おそらくはこういう能力は他の人にはないのであろう。それかものすごく少ないかだな。


 どちらにしてもこのことがいろんな人に広まれば絶対に面倒くさいことになるのでバレないようにしなくちゃな。普通にしていればバレることはないのだが、一応は気を付けておかないとな。


 無事に覚えていたらの話になってしまうが。どんなに今気を付けようと思っても実際の場面で出来なければ意味がないからな。


 ふと、気になったことがあったので聞いてみることにした。


「そう言えば、人が来ないダンジョンはダンジョンの中の魔物が増えすぎたりしないの?」


「そういった話は聞いたことがないから、増えないんじゃないか? 増えたりしていたらそういった情報も知らされるだろうし、増えていればダンジョンから溢れてくるということも起きそうだしな」


「そうなんだ。ダンジョンって不思議なことが多いね。何のためにあるんだろ?」


「一説によれば神が創ったものだとも言われているな。じきに来る試練に対抗できるように修練場所として作られたという説もあるそうだぞ」


「神ねぇ」


「本当かどうかはわからないがな。まだわかっていないことが多くてこれという確信が持てないんだろうな。他にも色んな説があったし」


「ふーん。倒れた魔物が消えたり、一定階層にボスがいたり、あちこちにダンジョンがあったり本当に不思議なことばかりだね」


「そうだな。ま、そんなこと関係ないさ。俺たちはランクを上げられて、魔石を売って金に出来ればいいさ」


「そうなんだけどね」


 なんか考え方が適当なんだが、わからないがまぁ確かに今は関係ないことだけどさ。もっとこうなんかあるじゃないか。


 そうリカルドに言っても無駄なことはわかっているので言わないけれど。


 その後も一階層よりは魔物の出現率は増えはしたが問題なく倒せていた。


 二人で倒したり、交互で倒したり、前と後ろでわかれて倒したりと簡単に倒すことが出来ていた。


 リカルドも問題ないと感じたようですぐに次の階層へと行くことに決めた。階段の場所に近づきながら移動していたこともあって、すぐに階段が見つかり三階層へと俺たちは降りて行った。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ