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異世界で楽しむ100通りの死に方  作者: アラニン
第三章 王国編
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79.前へ進む

ていうか2人だけになったから、帰りはひーこら言う羽目になった。

帰りのことまで考えてなかったよ。やっちまったぜ。


魔物は出てこず何とか無事街へ帰れたが、着いたのは日が真上に来てからだ。

めちゃくちゃ疲れたのでさっさと宿に行って飯食って寝たい。


が、門番に引き留められた。


「あ、お前ら。勇者様と出て行ってたよな? どこ行ったんだ?」


「うぇ! えーっと」


「あつしさんは途中で別れたから分からないわよ。西で魔物倒すって言ってたけど」


エルテが嘘八百始めた! あつしさんを見習ったのかな。


「そうか。流石は勇者様。率先して行動するとは。あ、行っていいぞ」


そして信じるこの門番である。大丈夫かこの国。

ともあれとっとと休みたいから宿屋に特攻! そして寝る。



寝た。夕方に空腹で目が覚めたので、食事のために宿の1階にある広間へ行く。


着くとエルテもいた。新聞を読んでいる。マジメだな。

席に着き一息ついていると宿の人が食事を持ってきてくれた。小さめのパンと、大きな器にたっぷりのシチューが入っている。

具はキノコと芋だ。うまい。腹にたまる。


エルテも無言で食べている。そして無言で新聞をこちらに投げてきた。なんだよ。


行儀が悪いが、食べながら新聞をちらと見る。

『国王殿下 西の魔物の調査隊を結成』と書いてある。

『総勢30名の先発隊が数日中に出発予定』だと。へー。


一応サニルタさんの言うこと気にはしてたのか。

まあそりゃそうか。放っておいて手遅れになってもいかんしな。


それにしてもサニルタさんは残った魔族がどうとか言ってたけど、あてになるのかな。というか本当にいるのかな。他に見たこと無いし。

いないとなれば人間で対処しないといけないけど、できるんかな。

あのヘビに全く太刀打ち出来なかったけど、あのレベルのが数匹来たら街滅びるよね。大丈夫なんかいな。


食べ終わった食器をテーブルの端っこに寄せ、また寝ようかと席を立とうとしたとき、エルテが言ってきた。


「決めたわ。私は勇者になる」


「え? 元々勇者目指してたんじゃないの?」


「いや、そうじゃないの。本当の勇者よ。他人が定義した勇者じゃなくて、本当の、勇者」


ふーん。


「そっかー。がんばれー」


「なによその……まあいいわ」


席を立ち部屋へ戻ろうとするので俺も一緒に戻る。

階段を登りながら言う。


「まあ、明日、帰りましょうか。もう用事ないし」


「あれ? 魔物はどうするの?」


「とりあえずこの国の人らに任せときましょ」


まあそうか。そうだよな。


「せっかくだし剣も貰っていく」


「いやそれは返しとけよ」


「どうやって返すの?」


「それは……うん。面倒だからやっぱいいや」


恐らく国宝であろう物をダイナミック借りパクし王国の冒険は終わったのであった。


次回の更新は6/7(日)にします。毎週更新やめます。サボり……きちんと書くためです。本当に申し訳ない。

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