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異世界で楽しむ100通りの死に方  作者: アラニン
第一章 共和国編
5/113

5.やっぱ冒険者!

冒険者組合……いや、なんだっけ? とにかくギルドに着いたぞ!

早速受付へGO!


「転移された方ですね。ではまずはこちらの能力測定装置で計測をお願いいたします」


「はい! あ、働くかはまだ分からないんですけど」


「測定は無料なのでご安心ください」


なんて親切なんだ。なにかあるかと裏を勘繰る穢れた心。

ちなみにガラの悪い人々に絡まれるイベントは無い模様。やさしい世界。


受付の人に案内され能力測定装置やらの前に座る。

何この……、形はガラス製の平たい体重計で、中は色とりどりの液体が入っている。落としたら悲惨なことになりそうね。


「両手を載せますと、板に能力が転写されます」


「へぇー、ファンタジーだなぁ」


転移者の方はみんなそう言うんです、と微笑む受付さん。みな考えることは同じか。両手をガラスにぺったり置く。ひんやり。

ほどなく文字が浮かび上がる。変な文字だけど読めちゃう文字。


「はい出ました。能力は不死身ですね」


「知ってた」


知ってた。


「能力の詳しい内容は何ですか?」


「こちら、の、組合所ではちょっとー……、分からないんですよね。首都か王国まで行っていただけますと上位の測定装置があるのですが」


ここは王国じゃないのか。そしてもっと大きい街や国があるんだな。へぇ~。

にしても不死身の度合いが知りたいのになー。首ちょんぱや心臓無くなるくらいなら生き返るっぽいけど、ビームで燃え尽きたり溶鉱炉で燃え尽きたりしても生き返れるのか心配。


「組合員登録をおすすめしますがどうしますか?」


「じゃあします」


昔のポイントカード勧めるみたいに勧められるなぁ。会員費とか掛からないらしいし別にいっか。入ろう。


ともかく必要項目を聞き、答え、進行。服くれた人と同じような組合証をくれました。

まずは簡単な依頼からどうぞと言われたのでリストから選んで早速受けるぜ!

受けないとか言ったのは嘘です。お金大事。


じゃあ出発、前にトイレ行くぜ!

わりとキレイな木製便所でした。


◆◆◆◆◆◆◆◆


時は夕暮れ。依頼を終えギルドに戻ってきた俺は受付に報告に向かった。


「驚いたぜ。まさか最初にする依頼がリンゴの収穫の手伝いとはな……」


「依頼を見てから行ったのでは……?」


「隠された暗号的な何かかと思ったのだ」


まさかそのままの意味とはね。


依頼主がやさしすぎて草履くれたぞ! ずっと裸足だったんだよねー。

当然のようにリンゴもくれたぞ! 品質は1年寝かせた上乾燥させて甘さ控えめボソボソな感じだったよ。貰ったくせに文句を言う屑です。


報酬は68シルバーでした。刻んでいくね。


「これって宿で一泊できるだけの額ですか?」


「無理ですね」


「あ、無理」


今夜はここで一泊!


「こちらは日が沈むと閉めますので」


「わぁおー」


野宿確定ですね。仕方あるまい。

今日は軒下で一泊!

トイレだけは借りといてから出よう。


何回も死んだ俺に野宿ぐらいなんてことなかった。

襲われもしなかった。なんと優しい世界。


しかし夢で初日の強盗を見ました。

うぐぐ。

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