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異世界で楽しむ100通りの死に方  作者: アラニン
第二章 帝国編
40/113

40.水の都ってありがちよねー

朝に帝国入り口の街に着き、すぐに水の街行きの馬車に乗る。水の街は大きいから頻繁に馬車が出ていた。道も整備されてるし、人が乗る用の馬車だし快適快適。便が多いからか値段も高くない。


そして体感4時間ほどで水の街へ到着。

名前は……、名前……。


ともかく水の街だぜ!

あちこち水路があって立派な石の建物が並んでいてシャレオツ。木も植えられていて威圧感を緩和している。あと水の匂いがすごい。

ちょっと遠くにはめちゃくちゃでかい建物が見える。なんだあれ。


とにかくまずはここのギルドへ向かって宿の確認をすることにした。



ギルドに着くとギルドもおシャンティだった。洗練されつつも堅さを感じないデザイン。意識高そう。

中はあんまり混んでいない。大きい街なのに。


「こんにちは。本日はどういったご用件でしょうか」


受付のお姉さんはエルフっぽい。耳が微妙に長い。エルフの事務員って変な感じ。

用事があるのはローダーだからローダーが話しかけに行く。


「安いけどちゃんと休める宿屋とぼったくりじゃない魔法具の店といい感じの依頼を教えてくれ」


全部乗せ。

お姉さんの顔が固まったぞ。おい、遠慮しろよな。


一方エルテは依頼の掲示板を見ていた。


「これ見て。魔法の街だけあって素材収集系の依頼が多いよ。植物、鉱物、もちろん魔獣の部位も」


次のセリフは魔獣退治に行こっか。だな。


「魔獣退治に行こっか!!」


やっぱりな。


「いや、今日は情報と店巡りにしようぜ。算段つけてから金稼ごう」


「ですね」


ローダーが口を挟んでサピちゃんが同意。俺も脳内で同意。


モンスター退治はマジで疲れたからしばらく休みで。

ローダーの用事を済ませて、ちょっと楽な小銭稼ぎして、できれば遊んでから次に行きたい。


「あのー、というか魔法使いのことなら魔術師組合に行ってくれません?」


「なにそれ」


受付さんが説明をしてくれる。

魔法使いが多いので魔術師組合という魔法使いが集まってる冒険者組合的な組織がある。魔法使いのことならそっちにいけば大抵解決するから行ってみてください。


要約するとあっち行け。


というわけで魔術師組合の場所を聞いて向かうことにした。

俺らはここで待っててもいいけど、青いのを一人にするのも心配な気がしないでもないので一緒に行くことにした。



水の街を練り歩く。


「あちこち水路があるし人は多いしすごいねー」


「建物もキレイですよー。ほら、あの建物とかすごい!」


観光向けの街だよな。露店が多くてあちらこちらから良い匂いがする。ぼったくられそう。


視線を巡らせながら歩いているうちに魔術師組合に着いた。ずっと見えていた巨大な建物かと思ったけどあっちじゃないのか。じゃああれは何なんだろ。


入口には門番が立っていた。思い切り戦士の恰好なんだけど、ここ魔術師の集まりだよね?

ぞろぞろと入ろうとしたら止められた。


「ここは魔法使いしか入れないぞ」


なんでやねん。


というわけでローダーだけが建物へ入っていった。

俺たちは近くの細い水路を眺めながら外で待つことにした。

暇よ。はよしろ青いの。


「明日は観光しませんか?」


「私は狩りしたい」


「観光いいね! 観光に行こう! 観光!」


エルテがなんか言った気がするけど無視だ無視。言わせるか!


「明日はあの向こうのでかい建物に行ってみようぜ。気になるだろ?」


「うーん、たしかにあれは気になるけど……」


「だろだろ! だから明日は観光で! そうと決まればローダー出てきたらさっさと宿に……」


と、そのとき。

人混みの中に見たことがある服を着たおっさんがいた。


「どうしたの?」


「なんか……見たことある……ような」


でも分かんねぇ……。


人の流れと一緒におっさんがじわじわ近付いてくる。

近くなると顔と服が判るようになった。そして分かった。


「あああああああああああああ!! 俺の服を強盗したおっさん!!!!」


「うお!? なんだお前!?」声に驚いたのか知らんが跳ねて驚いた。そしてすぐに気づいたみたいだ。「え!? なんで生きてんだ!?」


「服返せクソボケ貧弱貧乏甲斐性無しおっさんがああああああああああああ!!」


おっさんは慌てながら逆方向に逃げだした。

周りの人はなんだなんだと見てくる。


「逃がすかボケええええええええええええええええ!!」


「あ、ちょっと」


逃がしてたまるか。あのときはちょっと許したけどやっぱ許さん。取り返せるなら取り返す!

全力で追いかけるんじゃああああああああああああ!!


◆◆◆◆◆◆◆◆


「どこここ」


迷子になった。

当然強盗は見失った。やっちまったぜ。


人混みの中でまた一人。

道行く人に道を聞くけど返ってくる言葉は分からないばかり。

観光客ばっかりだからだ。誰か一人くらいギルドの場所知らないの? 困ったもんですなぁ。


近くには大き目の川があって、そこに大きな石橋が掛かっている。アーチがきれい。

橋には街灯が付いていて、魔法使いっぽい人が灯を点けていた。もう薄暗くなってきたよ。やばいよ。


でもこの街には街灯があるのか。じゃあ暗くなっても移動できるかな。結局場所が分かる人がいないと意味が無いんだけど。


あれ? 一人で川辺にたたずんでる人がいる。俺みたいに迷子になった人なのかなぁ?

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