表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
異世界で楽しむ100通りの死に方  作者: アラニン
第二章 帝国編
35/113

35.ダンジョン攻略!(未踏破)

訂正 2019/07/07 ダンジョン前に一日経った描写が抜けていたので修正しました。 

目が覚めたらギルドの暖炉の前の椅子にいた。

あれ? なんでだっけ?


「あ、起きた。運んで解凍して正解だったね」


解凍ってなんだ。凍っとったんか。

まあいいや。


「で、剣はどうなったん?」


「えっと……お金足りないから依頼しようと思って……」


ん?


「俺が払うって言った気がするような」


「いや、今あるお金ってたまたまコカトリスで稼げただけでしょ? いざっていう時のために置いときなさいよ」


「むむ」


まあ、どっちみち金はいるしな。この先ここ以外でも金使うだろうし置いとくに越したことは無い。

なので今ある依頼で金を稼ぐしかない。

ということは。


「じゃあダンジョン行くんだな! ダンジョン!」


「え、どうしたの急に」


ダンジョンの説明を全力でするぜ。うおおおおおおおおお!


「分かった分かった。どっちみち他に依頼無いんだし行くしかないし、準備して行こうか」


おー! と全力で掛け声をし、持ち物とダンジョンの場所を確認。

流石に今日は遅いので明日行く。


さあ行くぞ!


◆◆◆◆◆◆◆◆


雪がくるぶしの深さまで積もっている道を進むと「鉱山」の看板。

少し進むと山のふもとにぽっかりと穴が開いている。


「鉱山なのに(はり)してないのか」


「崩れたんじゃないの?」


なるほどな。

中は大丈夫なのかな。


「とりあえず周辺に魔獣はいないみたいですね」


「俺が灯りを出すから、みんな固まって動くようにするぞ」


エルテが先頭に立ち、ローダーが灯りを出し、サピちゃんはローダーとエルテの間に立って縦に並ぶ。


俺はどこに入ればいいの?


「お前は一番後ろでいいだろ」


戦力外通知かな? 知ってたけど。


「後ろから急に何か来たときに守れる人がいりますからね」


「そっかー」


まあ一番前じゃなければ何でもいいや。


久しぶりに盾を構えてみる。よし、ベルトは緩くなってないな。

武器はないので右手はぶらぶらする。よし、特に何もないな。


みんな覚悟を決めたので入る。


ローダーの灯りが先行して照らしてくれる。便利ね。

静かに進んでいく。物音とかはしないね。緊張する。


じわじわ進む。何も起こらない。


元鉱山だからそのうち分かれ道とかあるだろうな。

今のところ何もない。本当何もない。しんどい。


「本当に魔物がいるのか? けっこう歩いたが」


「うーん」


「ていうか俺が知ってるダンジョンでもっとモンスターとお宝まみれなんだけど、この世界だとどうなの?」


しかし返事は「知らん」だの「初めて見た」だの「聞いたことも無い」などという始末。

お宝無いのは百歩譲って分かるとしてもモンスターいないのは何でよ。

まさか依頼出したまま放置してて今はもう解決してたとかそういうやつじゃないのかこれ。

何にも気配も無いぞ。ただの廃坑だぞ。


あ、分かれ道。


「どっちに行く?」


「んー、右の道から何か音がしますね」


「じゃあ右だな」


依頼はモンスター退治だからな。一匹でも倒さないと悲しい。


右に曲がって進む。


「あ、ヘビだ」


何だヘビか。

そして処理されるヘビ君。何もしてないのにかわいそう。


「それって魔獣なの?」


「うーん、分かんない」


「違ってもメシにすりゃいいさ」


袋にしまって進む。

何も落ちてないし、モンスターもいないし、退屈だし。


すると奥からゴトリと音がした。


「しっ、何かいる」


すわ魔獣か? 身構える俺たち。ほどなく奥から人影が現れる。


ツメの長いムキムキゴリラだ!?


全く慌てずのっしのっしと歩いてくる。強者の貫禄ですな。


「えっと、どうみてもヤバイ魔獣だよね?」


「おう。どうする?」


どうもこうもあるか。命か金か。


「やるだけやりましょ。二人とも援護して」


やるのか。

そしてごく自然にメンバーから外される俺。致し方なし。

逃げるとなった時のために壁に寄っとくか。


エルテが向かうと同時にローダーが水を飛ばす。光出したまま水も出せるんだ。便利。

そしてサピちゃんが弓を構える。大丈夫かな。主にフレンドリーファイアとか。


斬って、水かけて、矢がその辺を飛ぶ。

ゴリラは爪を振る。エルテは爪を避けるように剣を振る。届かずに間合いを離す。

俺は野次馬をする。


しばし攻防が繰り広げられるが、どちらも攻撃が決まらない。

矢は当たらないし水は傷にならない。


「ダメね。いったん引きましょ」


よし、退却だな。

めいいっぱい壁に寄り、みんなを先に行かせようとするとローダーが退却する。

エルテは剣を振り牽制。エルテより先に出るしかないか。


ローダーを先頭にサピちゃん、俺、エルテ、灯りの順で走る。


うへー。暗くて走りにくい。

でもゴリラに光を当ててないとエルテが危ないしな。


「時間を稼ぎます!」


逃げながら矢を撃つサピちゃん。いや、当たるわけないって。

しかし飛んだ矢はゴリラの右のすねに刺さった。マジか。


「やりました! 今のうちに逃げましょう!」


すげー。ラッキーっすね。

とにかくこの隙に急いで逃げるよ!


左に曲がってそのまま走り抜ける。何もないから安心。

ゴリラの足音が遠くに聞こえるけど無視して鉱山を飛び出す。


が、盛大に転んだ。

うおおおおおおおおおおお!?


何もないのに何でだよ! やばいってゴリラ来る本当急いで逃げなきゃ!

後ろも確認せずに四つん這いで入口から離れる。


そのままみんなのいる木陰まで行って、止まって後ろを確認。

息を整えつつ観察をするが、ゴリラが出てくる気配はない。


「大丈夫……かな?」


念のためもう少し様子を見るが出てこない。よし。

平気そうなので帰ることにした。



なんとかギルドまで帰ってきた。

怪我もないし俺も死ななかったし万々歳だけど収穫はヘビだけやん。


ヘビを捌いて売れそうなところは売る。歯と皮は売れた。身は売れなかったから食べることになった。


というわけでギルドの暖炉の前で安い干し肉とヘビを食べながら反省会。


「あれ倒さないと先に進めそうにない、というか稼げないからどうにかしよう」


みなエルテに賛同している。うむ。ヘビ美味い。

俺もダンジョンが目の前にあるのなら攻略したいなぁ。


誤字脱字誤用等々ありましたら教えて下され。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ