表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
異世界で楽しむ100通りの死に方  作者: アラニン
第一章 共和国編
28/113

28.解散!

目が覚めたらギルドに寝かされていた。ズボンが新しくなっていて上半身は裸。

誰かに脱がされてるやん! 裸になるのはいいけど裸を見られるのはやだ。


まあ過ぎたことは仕方がない。

あの後どうなったのかロロクさんに会って聞くか。


早速ギルド長の部屋に行きノックをして返事も待たずに入る。

そしたらロロクさんがいたから挨拶して座る。


「服とかありがとうございます」


「不死身と知っていても不安だったから無事に目覚めてよかったよ」


なんかめっちゃ書類見てる。始末書的なものかな?

でもギルドのトップだからなんだろう。政府とか衛兵に出すやつかな?


とにかく、あれからどうなったのか聞いてみる。


「暗殺者組合は自主的に解散したよ」


あ、そうなんだ。

まあトップがいなくなったしなぁ。


「あの時いなかったやつらも解散したのかー」


代わりにもっさんがリーダーなったりはしなかったか。


「いや、暗殺者組合はあの4人だけなんだ」


少なっ! 仕事減って転職したのかな?

もともと少数精鋭って可能性もあるか。


「そういえば暗殺者ギルド長と知り合いだったんすか?」


「バルステズは元の世界からの知人でね。愛想は良くないけれど手を回すのが上手いやつだったんだ。こっちに来てしばらくしてから暗殺者ギルドにいることを知ったんだよ」


「ていうことは暗殺者ギルド長って転移者? 能力は何なの?」


「それが分からないんだ。装置で調べていないからね。自身では調べているのかもしれないけれど」


謎かよ。もやもやするー。

逃げられる能力とかだったらどうするんですかね?


「まあ捕まったら強制的に測定されるから大丈夫だろう」


そ、そうなのか。変なところでちゃんとしてるんだな。

あ!


「もしかしてギルドのより細かくわかっちゃう装置だったりするんじゃ?」


「いや、支所レベルの精度しかないんだ。精密なのは希少だからね」


支所レベルって能力名が分かるだけのやつか? だめじゃん。

危ないんじゃないの? ギルドの装置貸した方が良くない?

まあ希少なら返ってこないと困っちゃうのかな。


「それにしても、今回の事件は君たちのおかげで解決できてよかったよ。一人では行動せずに解決しなかっただろうからな」


え、そう? そうかな? そんなことないよな?


急に何を言い出すのかと見たら、ロロクさんは書類を机に置いたところだった。

後ろの窓の外は薄明り。今何時なんだろう。


「あと、暗殺者組合が関係しているかは分からないんだが、パンクリオン評議員と対立している評議員が水死体で見つかった」


え、なにそれ。普通に怖い。


「市長を暗殺したあのケリンとかいう暗殺者かと思われるから、衛兵に連絡して探しているのだが見つからないみたいだ」


「ケリンじゃないぞー」


うわ! 椅子の陰からミラージュさんが出てきた。一体いつ、どっから入ったんだこの人。

あ、窓開いてる。マジかよ。


「ケリンは昨日ほとんど私たちと一緒にいたし、あの後すぐに街を出たぞ。それに死因になった外傷は銃創じゃなくて原始的な鋭利な刃物っぽいものの刺し傷だからな」


「なんで知ってるんすかそんなこと」


「死体を見てきたからな」


うわ。死体見てくるとかヤバイ人やん。想定していたより遥かにヤバイ人やん。


「ちょ、勝手に何をしているんだ。捜査権限はないだろう」


「私は常に自由~♪」


謎ソングを歌うんじゃないよ。

あれ?


「ミラージュさんって大怪我してなかった? なんで元気なの?」


「不死身は君だけじゃないんだなー」


マジかよ!? 不死身な時点で同等なのに戦闘力もあって完全上位互換やん。

もうみんな本当ずるい。俺ももっと強くて良くない?


「まあ、ともかく。その事件については衛兵の管轄だろうからな。君たちは気にしなくてもいいよ」


そう言われると気になるぅ。闇深そうだし。

でも怖いから深入りはしないでおこう。


「こちらはまかせて君たちはしたいことをしてくれ。本当にありがとう」


「そうだねー、すきにすーるよー」


「ミラージュさんいっつも自由だな」


◆◆◆◆◆◆◆◆


別れのあいさつを済ませ受付の部屋に降りる。

早朝で人がほとんどいない。受付の人も一人だけ。見慣れてしまったクールさんはいない。


あ、そういえば金が無いぞ。シャツ買う金無いぞ。


「おいヘリックス」


あ、ローダー。

なんか荷物持ってる。


「ほら金と盾な。あとこれ。シャツやる」


うお、金と盾、どこに行ったかと思ってたら預かっててくれてたのか。服もくれるしやるじゃん。

サンキュといって受け取り装備。

しかし鎖帷子が無くなっちゃったの残念。買ってすぐぶっ壊れるとは思わなかった。また買うしかないね。


「それにしてもお前には正直驚いたぞ」


「え、なにが?」


「急に魔法の前に出て死にかけたじゃないか」


ああ、それか。

死にかけたんじゃなくて死んだけどな。


「お前の世界ではどうか知らんが、家族を狙われたら反撃する権利があるからな。

 それを止められるとは思わなかったから本当に驚いたわ」


うわ。反撃ってぶっ殺すまでOKなのか。中世死生観だなぁ。

被害者からしたら当たり前の権利の気もするけどさ。なんかね。あれよね。

関係者が良いならそれで良いのかもしれないれども。


「ま、とにかく。止めてくれてありがとな」


へ? なんで?


「ヘリックス、起きてんじゃない」


あ、エルテ。サピちゃんもいる。


「大変でしたねー。また気楽に依頼する生活に戻りましょうよー」


ほんとだよ。サピちゃんの癒しも久しぶりだし。

騒動も終わったし、シャングロー街へ帰って平和な依頼に戻るかな。

あー疲れた。


次回より週一回日曜投稿にします。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ