第二話:傷!?
優砂と卓也の出会いのシーンです!
ちょっとじれったい!?
[Yuusa]
あたしだってこんなに傷つきたくない。
「塾変えたってお前馬鹿なんだから。」
「きもいなぁ!近づくなよ!」
友達は本当に数えるほどしかいない。
またあたしは…涙を流す。
でも…次の塾では。
無駄に足音を響かせて、あたしは真っ白いビルの前にたった。
そして教室の場所を確認する。
一枚の板がすごく厚く感じる。
…あたしはドアノブにてをかけた。
[Takuya]
おそるおそる教室をのぞく、二つの大きな目と焦点があった。
…見慣れない顔。
誰、だろ?
僕は何にも気づいていないふりをして目をそらした。
しかし、ほんの数秒後またその子は僕の視界に入った。
肩まで伸びた髪の毛とひらひらしたスカートを揺らしながら…僕の二つ前の席にゆっくりと座った。
すっごくのほほんとしてる。
この子は…いじめの世界とか知らないんだろうな。
僕は少しため息をついて、顔を伏せた。
[Yuusa}
あたしはドアをゆっくりと開けた。
もしかしてかっこいい人いないかな?とか期待する余裕は本当に少ししかなかった。
その前にいじめられないかな…?っていう不安があった。
しかし…そんな不安は三秒後にまったくなくなった。
まじめそうな人しかいなかった。
いじめとか…する暇なさそうな人ばっかり!
少しずつほおが緩んでいく。
教室を影から見ると、そのうちの一人…もっともまじめそうな男子と目があった。
ぴき…っと体が固まった。
するとその男子は「お前になんか興味ない。」というように目をそらす。
「ホウッ…」
よかった。いじめられる要素〇.一%もないじゃん。
あたしは鼻歌交じりでふんわりと自分の席に座った。
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