1.序章~オタクは最強になりえる存在だ~
はじめまして、カリカリ唐揚げと申します。
初投稿作品です。
良かったら読んで見てください
とにかく話はサックとしている感じに仕上げるようにしていますwww
まだまだ本番じゃない!!これからやってやる!!!
「俺様の名はタクオ!俺に勝てると思うなよ!」
戦いはこれからじゃない!今現場に俺は立っていた。
俺が本気で相手すれば相手は死ぬ!
何せ俺は、、、、
≪最強のオタク≫なのだから。
今ある知識は無限大に広がっている。
極められたスキルは完ストしている。
意味が分からないが、問題は俺が本気を出せるかだ。
いや、出さなければいけない!
さもなくば、、、
こちらが殺られてしまう。
動転している俺でもこれだけはわかる。
少し落ち着きを取り戻しつつ、俺は状況確認を怠らない。
周りには俺と敵が向き合っている状態だ。
辺りは森で囲われているため日中なのにも関わらず薄暗い。
敵には仲間がいる様子はない。
ならば、一発かますしかないか、、、
「俺には瞬間移動することができる!お前に命はない!」
敵に向かい降伏するように呼び掛ける。
しかし、相手は一切動じず俺だけを捉えている。
こうなれば仕方ない…使うか俺のスキルを!
「ならば見せてやるぜ!俺の瞬間移動!!!」
俺は大きな声で叫びながら掌と掌を合わせた。
『テレポート』
「ねぇ、あんた何やってるの?」
周りには誰もいないはずなのに後ろから女性の声がした。
バッ、と振り向くとそこに俺より2つ上の女性が立っていた。
容姿は女性にしては長身で長い黒髪を靡かせている。
その女性は見てはいけないものを見たような顔をしている。
彼女の名前はアイヤ。同じ村に住んでいる幼馴染だ。
ここは上手く白を切るしかないな。
「は?何のことかな。言っている意味が分からないやー」
適当にごまかしながら、アイヤの方に向き直る。
「いや、あんた。今そこにある木と会話してたでしょ。」
「・・・」
「・・・」
「え?そんなわけないじゃん!アイヤ姉は変だなー」
「いや、私あんたの瞬間移動見てみたいんだけど、、、」
・・・全部見てたのかーーーーーい!
これはどう対応すべきなんだ。誰か俺に教えてくれー!!
本当の意味でのパニックに陥ってしまった。
ここはいっその事、我を通すべきなんじゃないのか。
そうだ。それこそ≪最強のオタク≫であり、漢のはずだ。
さっきまでの俺は消えた。これから新しいタクオになった。
この場をとぼけて、終わらせて逃げるわけにはいかない。
俺は戦うとしよう。目の前にいる敵に。
「いいよ。見せてあげる。俺の『テレポート』を」
そして、先ほどのポーズを作る。
アイヤは呆れた顔と少し興味がある顔が混ざりあっている。
気にするものか、俺は我を貫くだけだ。
『テレポーート』
少しためてから俺は大きな声で叫びその場を動かずにいた。
「はい、瞬間移動したよ。すごいでしょ」
どこからともなく湧いてくる達成感でドヤ顔をしてみせる。
「いやいや。動いてないじゃん何やったの今?」
すかさずにツッコミを入れてくる。さすがは俺の好敵手だ。
だが彼女は気づいていない。俺が瞬間移動したことを…
これはある意味、成功と言っていいレベルに達した。
「アイヤ姉。俺は1コロちゃんと瞬間で移動したよ。」
元居た場所と今いる場所を木の枝で証明して見せた。
ドヤッ。しっかり移動しているだろって顔で表現すると。
「それ、石ころ一つ分だけだね。瞬間移動してないじゃん」
アイヤは心底、呆れた感じで指摘してきた。
この世界の単位として物を基準にした単位が存在している。
コロは俺たちが住んでいる村の中で一番小さい単位である。
「あのね、目に留まらない移動それすなわち瞬間移動だよ」
と屁理屈をいうとアイヤは用事を思い出して手をたたいた。
俺の言っている言葉には反応せずに、用事だけを口にした。
「ご飯ができたから早く来なさいよ。先に戻ってるからね」
そそくさとアイヤは森の奥の家に帰って行ってしまった。
あああ、もう昼食の時間か。お腹が空いたな。
いやそれより、さっきの出来事をアイヤに口止めしないと。
このままでは俺の黒歴史が村中に広まっちまう。
俺はもう目視できないアイヤの後を追っていった。
最後まで読んでいただきありがとうございます!
拙い文章ですが、少しでも楽しんでいただけたら幸いです。
話の続きは更新していきますのでお待ちください
カリカリ唐揚げ