ショートヘアとショートパンツ
暇ーな女の子のお話。
できれば、最後まで、読んでください。
「フー…暑いなぁ…」
高瀬 雨音。私の名前。特長は、長い髪………くらいかな?腰のあたりまである髪。夏であっても、結わない。そんな私、中学2年生。友達は、まぁまぁいる。6〜7人?まぁ…どうでもいいけど。
友達なんて、人数だって、どうでもいいけど。
「暇…だな。」
髪でも、切ろっかな。
ショートパンツはいて、オシャレして。
「いらっしゃいませ〜…あら?雨音ちゃんじゃない!」
「どうも。お久しぶりです。」
ここは、母の友達のお店。今回、ここに来るのは何ヶ月ぶりだろう。しばらく来ていない気がする。
「今日はどうするの?」
「バッサリ。ショートにして。」
「あらっ、勿体無い。わかったわ!夏だものね!」
「お願い。」
そっか。髪切ってる間も、暇だな。
「ウーン ウーーーン……」
「ん?」
「嫌ねぇ。火事かしら?」
サイレンがうるさいなぁ。でも、「暇」よりは、「うるさい」の方が、ましかなぁ。どうだろう。
「わぁ…短い。ショートヘア?」
「あらっ、似合ってるわね!雨音ちゃんっ。」
「ありがとう」
「いいえっ。またね!」
「うん。」
さっぱりした。なんだか、軽い。頭と心が。後者の「心」は、ウソかな。友達がいる限り、軽くなんてならないもの。
「友達ってなに?」こう聞かれれば、
「重荷」って答える。
これは、中学生でわかったこと。多ければ、多いほどその重さは増す。今の友達とは、仲良くしてるけどそれは、上の空での話し。
本当に、暇。
あぁ、私が捻くれてるからかな…。
どこ、いこう……。
「町、いこうかな。」
「町」…言い方はかっこ悪いけど、町は私のお気に入りの場所。「暇」より、「うるさい」方がいいから。
それにしても、今日はやけにうるさい。いつものあれ、とは違う。なんか、怖い感じな。
「あぁ、サイレン」
さっきのサイレンか。だから、いつもとは違う、うるさいなんだ。あぁ、あのデパートだ。火事になってる。
「あれ?」
デパートの屋上に、人がいる?
ウソ…。
その時気付くと、私は走り出していた。
無意識に。
何でかな。あの人は、私みたいに、暇そうなんだ。死にそうなんだ。
「あの人、死ぬの?」
何でか知らないけど、助けなきゃ。
「はぁ、はぁっ、ねぇ、君っ」
もし追いついても、そこは、火なのに。
でもっ。
「死ぬの?」
ねぇ、君。
この話しは、終わりません!
意味分からないですよね…。短編なのに…。でも、終わりません‼すみませんっ。
これは、次の話に繋がる話です。