第8章 くだらない事に悩む自分にさよなら
今回の話は僕自身のために書いた話です(詳しい事はあとがきに書きました)
とある場所で、アポロンたちはある計画を行なおうしていた。
「ぐは~……」
一人の若い男性が人気のない森の中で、アポロンに殴られた。
男は強盗を行なって、逃走中だった。
その時に、近くにいたアポロンに殴られたのだ。
「アポロン、コイツでいいんじゃないのか?」
と、アポロンの同志の一人が言った。
「ああ」
赤い瞳をしているアポロン。
その目は冷酷な目をしていた。
「お前の体、我らが貰う」
「なんだと!?」
男は逃げようとした。
だが、足を氷の魔法で凍らされてしまった。
「お前らはコイツを追っている奴らに邪魔されないように見張っとけよ」
「ああ」
「な、何をする気だ」
「お前の体を使って、死者復活の術を行い、100年前に我が先祖たちによって死んだ魔王を甦らす」
アポロンは祖母ヴィーナのいない所で、密かに禁断の術を研究していたのだ。
もちろん、実際に試すのは今回が初めてだ。
「しょ、正気か?」
「この世界を我らのモノにするためなら、何でもする」
男を中心に魔方陣を描く。
そして、死者を甦らす儀式が始まった。
その頃戦士たちは、ウィンカール町という所にいた。
この町は音楽の町だ。
21世紀にあるピアノやヴァイオリン、ギターに似た楽器があり、町の人間はよく集まって演奏会が行なわれている。
ハニーはここにあるほとんどの楽器をプロ並みに弾ける。
ギターのような楽器を弾き始めると、翔が唄い始めた。
20世紀から21世紀に活動した、あるバンドの曲を二人は奏でた。
22世紀末の頃、二人がまだ幼い頃、翔の父、楢崎定吉がよく歌っていた歌だ。
「この曲は遺書なんだよ。くだらない自分にさよならするという意味で、俺たちがいる時代から、200年も前の、20世紀末に、作られた曲だ。俺は警察仕事しているから、いつ死ぬか分からね~。だからこの曲は俺にとっても、遺書でもあるんだよ」
と、定吉が言っていたことを思い出し、二人は奏でたのだ。
By the time I knew. I was born
Reason or quest. not being told
What do I do. What should I take
Words “God Only Knows” won`t work for me
Nothing starts Nothing ends in this city
Exists only sever lonesome and cruel reality
But still I search for light
I am the trigger. I choose my final way
Whether I bloom or fall is up to me
(LUNA SEA の「ROSIER」(MCAビクター)より一部抜粋)
生まれた事を知る時
理由か探求か知らなかった
僕が何なのか、何をすべきか
「神のみぞ知る」という言葉は
僕には意味がない
この街は始まりも終わりもない
孤独と残酷な現実
それでも僕は光を探す
僕は引き金
咲くか散るかは僕が決める
訳 生時
歌詞は当然周りの者たちには聞いたことのない言葉だ。
だが、音楽に言葉なんて関係ない。
周りの者たちは感動し、涙を流し、拍手した。
「くだらない事で悩んでいる自分にさよならし、新たな自分を生み出し、生きてくれ!!」
と、翔は大声で言った。
そのとき、一人の青年が翔に近づいて、こう言った。
「僕は難病を抱えていて、そのために病気や仕事で悩んでいました。いつか、あなたが言ったように、くだらない事で悩んでる自分にさよならできるように頑張ります」
「おう、頑張れよ」
しばらく拍手は鳴り止まなかった。
戦士たちのほんのわずかな休息であった。
アポロンは魔王を復活させようとしている。
戦士たちはアポロンと戦う戦士と巨人の鍵を探しに町を出た。
どうも生時です。
ここ数日マジでやばかったです。
痛みと不安との戦いでした。
仕事 (バイトだけど)もほとんど行っていないので、もう辞めようかと思うほどでした。
そして今回の台風……
非難指示が出されて、大変でした。
僕の地元は11年前の台風でかなり大変な事になっていたので……(僕はそのとき入院していましたが)
でも、東日本大震災で被害に遭われた方たちは懸命に生きています。
だから僕も頑張らなければいけないと思います。
今回の話は僕自身のための話です。
明日から新たな自分に生まれ変わります。
最後に、半年前の震災、そして今回の台風で亡くなられた方たちにご冥福お祈りいたします。
生時
P.S.
今回僕の好きなLUNA SEAの「ROSIER」の歌詞を一部抜粋しました。
この曲の原曲者であるベースのJさんは、くだらない自分にさよならするための遺書だそうです。
そのため英文のところは隆一さんじゃなくJさんが歌って(語って)います。
訳は、僕が昔、英語のできる方と一緒に訳したので間違っているかもしれません。