表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
4/19

第3章 覆面との戦い

ロウたちと戦いたいためなのか、覆面は村人を襲っていた。

「翔さん、翔さんでしょう?」

と、ロウが訪ねた。

だが、覆面は何も答えなかった。

あなたの望みどおり、僕が戦います。もちろん本気で……でも、これで最後にしてください」

「……」

覆面はロウの言葉にまた、何も答えなかった。

「ロウ君……」

「待てロウ、俺が変わりに戦うぜ」

「ソージョー君、ありがとう。でも僕自身戦いたくなった。きっと僕も修羅って奴なのかも」

少し微笑みながらそう言った。

「ロウ……」

ついに覆面とロウの戦いが始まった。


先に攻撃を仕掛けたのは覆面だ。

素早く重いローキックが左右交互に襲い掛かる。

そして正拳突きがロウの顔を襲う。

だが両腕でブロックをした。


「強い。強すぎる」

「ロウ君」

「ロウ」

レイカとソージョーが大声でロウの名を呼んだ。

そのとき、ロージアがリュウ・シー・ドーラから受け継いだ日本刀をロウに投げ渡した。

「ロウ君」

ロウは刀を受け取った。

この刀は、土方総司が師匠如月勇から受け継ぎ、その後にリュウが受け継ぎ、今はロージアが受け継いでいた刀だ。

ロウは刀を差し、そして抜いた。

ロウは本気なのだ。

そして晴眼の構えから、やや右に刀を開き、刃を内側に向けた。天然理心流、平晴眼と呼ばれる構えだ。

そしてそのまま3段突き、覆面は全て交わすが、最後の突きの時そのまま横薙ぎに変換した。

だが覆面は後ろへ跳んで交わした。

ロウは電撃を放ち、覆面に直撃した。

だが、効いていない。

まだ戦いは終わらない。


「(どうすれば勝てる?)」


覆面が攻撃を仕掛けてきた。

そのとき!

「ちょっと待った!」

と、一人の少年が大声で言った。

金髪に左頬に傷を持つ少年……

そう、大空翔だ。


「翔さん!?じゃ、じゃあ、この覆面の人は?」

「ああ?なんかよく分からんが、お前ら覆面そいつを俺と思っていたのかい?」

「えっ!?は、はい」

「フッ……探したぜ覆面野郎。噂は聞いてるぜ。強い奴を求めてるんだって?俺と同じじゃん。なら、ここからは、俺が相手だ」

そう言って、翔は構えた。

「行くぞ」

一瞬のうちに覆面の間合いに入り、右正拳突きが決まり、覆面は吹っ飛んだ。

覆面は立ち上がり、電撃を放った。

だが、翔の神速の前では無意味だった。

「凄い。まるでテレポートしたみたい」

覆面は宙に浮き、空に逃げようとした。

だが、翔が覆面の片足を捕まえ、そのまま地面に叩きつけた。

だが、覆面も負けていない。

もう片方の足で翔の鳩尾に蹴りを放った。

「グッ……」

体勢が崩れた隙を見て、今度は炎を放った。

「危ね~」

そういいながら、何とか翔は交わした。

覆面は立ち上がり首をコキコキと鳴らした。

そして彼は覆面を外した。

覆面を外した者の顔を見て、ハニーが驚いた。

「リュウ……様?」

覆面をした者はなんと、若き日のリュウ・シー・ドーラにそっくりであった。



評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ