第18章 恋愛
戦士たちとの戦いで負傷したウラヌスを、回復系の魔法で治すネプチューン。
しかし斬られた左腕はちぎれたままであった。
それからしばらくし、彼らはアポロンの元に戻ろうとしていた。
2日目、彼らはサイエンス王国で休憩をしていた。
すると二人の男女が彼らの前にやってきた。
二人もアポロンたちの仲間だ。
女性の方の名前はアルテミス。
年齢は十代後半。
アポロンにもっとも忠誠心な女性だ。
男性の方の名前はアース。
22歳で爽やかな好青年といった感じの青年だ。
臆病なところがあるが、その気になればアポロンの次に強いといわれている。
「アース、アポロンは魔王を吸収できたのか?」
と、サターンが聞いた。
「どっちも化け物でね。今も戦っているんじゃないかな。僕らは足手まといになるから、君達を探していたんだ」
「足手まといね~。お前がその気になれば、アポロンの強力な助っ人になれるだろうに」
「でも、僕は臆病者だから……それよりヴィーナさんたちは見つかったの?」
サターンは今まで起きてきた事を話した。
「そうか。そんな強い奴らが仲間にいるとはなあ」
「私は、ヴィーナさんがうらやましい。アポロン様の妹であることがうらやましい。私があの方の妹なら……」
「アルテミス、アポロンは俺達を兄弟のように思っている。だからお前はアポロンの妹だ」
ウラヌスの言葉に、アルテミスは喜んだ。
その頃とある場所で、アポロンと魔王が戦っていた。
「ハアハア……小僧!おとなしく俺様に吸収されろ!ハアハア……」
「ハアハア……それは、ハアハア……俺の言葉だ!」
「ハア~。小僧、お前は何者だ?お前の顔は憎きリュウ・シー・ドーラに似ておる」
「知りたいか?教えてやろう。俺はドーラ一族の血を受け継いでいる」
「何!?」
「俺の祖母の名はヴィーナだ。お前の姿が、祖母を吸収する前に戻っているのはそのためだ」
「ということは、誰かが死者復活の術でヴィーナを甦らせたんだな」
「ああ……祖祖母である、ダイアナが甦らせた。己の命と引き換えにな」
「なるほど。俺様の知っている未来とは随分違うな~。俺様の知っている未来では、ダイアナは50を迎える前に病気で死んだ。ヴィーナを甦らす事はしていないから、当然お前は存在しない」
「未来は変わる。まあ、魔王自身体験している事だよな」
「ああ。もう一つ聞くが俺様を吸収してどうする気だ?」
「祖母は、自分が生きていれば、誰かが禁断の術を使ったのがばれてしまう。祖祖母を罪人にしたくないため、ドーラの名前と地上を捨て、地下で暮らす事を選んだ。そして、祖父と出会い、子を産み、その子供が結婚して、俺と妹が生まれた」
「妹までいるのか?」
「ああ……俺は伝説の戦士の血を引く者なのに、何故、地下で暮らさねばならんのか、ずっと不満だった。半年前に祖母が亡くなってから、俺と同じように地上を我らのモノにしようと考えている仲間と共に地上へ出てきた。残念なのは妹は俺の考えに反対し、兄であるこの俺に戦いを挑もうとまで考えていやがる。妹ともう1人ジュピターという男だけなら、どうってことないが、この地上には化け物みたいな奴らがたくさんいる。そのためには俺は強くならなければならんのだ」
「なるほどな。それで禁断の術まで使って、俺様を甦らせて、吸収し、強さを手に入れようとした訳か」
「そうだ」
「ならば頑張って、俺様を倒す事だな」
再び二人の戦いが始まった。
その頃戦士たちは、ニーナの母が、夜中に病死したため、ニーナの家で葬儀が行なわれたため、戦士たちは皆、参列していた。
「お母さん、私、いつかお母さんみたいな占い師になるから……」
涙をこらえ、亡き母の手を握り、ニーナはそう誓った。
半次郎は悲しんでいるニーナの顔を見るのが辛くなり、外に出た。
しばらくすると、佐那がやってきた。
「僕も貴女も、戦いの中でしか生きられないんだよね」
「半次郎君」
「ニーナさんと出会い、人斬りを辞めると誓ったのに、この前のアポロンの手下が来た時、僕はやっぱり人斬りなんだと思い知らされた」
「それは私も同じよ。普通の女になれると思ったのに、皆が暴れているのを見ていたら、血が……修羅の血が騒いだわ」
「敵も見方も関係なく潰す……って、言っていたね」
「ええ、、あれは本心よ」
「マーキュリーは貴女に相応しい男になるため、貴女と同じ修羅になろうとしているようだが」
「そんなことはさせないわ。だって、あの子の夢は医者になる事だから……絶対にあの子の手を汚させない」
「いいね~うまくいっている人たちは」
「半次郎君もこれからは、ニーナちゃんを守るためだけに、剣を振るったらいいのよ」
「それが出来ないのは、貴女が一番よく知っているでしょう。さっきも言ったように、僕は人斬りなんです。貴女が修羅であるように、僕は夜叉なんですよ」
「じゃあ、ニーナちゃんの事あきらめるの?」
「それは……フッ……不思議だな。17代目と25代目は血の繋がりはないはずなのに、どことなく25代目は、17代目に似ている。修羅なのに、優しすぎる」
「そうなんだ。17代目、月形、いや、神威瑠奈や、18代目、神威龍一は、当然会ったことないから……名前と伝説くらいしか知らないから……」
「25代目……」
「なあに」
「……なんでもない」
「気になるじゃない」
「ホントなんでもないんだよ」
彼が言おうとしたのは、マーキューリーには悪いが、ニーナさんをあきらめて、25代目を彼女にしたい。
そう、言おうとしたのだ。
彼はニーナだけでなく、自分と同じ生き方をしてきた佐那にまで好意を持ってしまったようだ。
佐那とマーキュリー、半次郎とニーナ、ヴィーナとジュピター、さらに敵であるアポロンとアルテミス……
戦士たちは今後、どのような恋愛をしていくのだろうか。
あとがき
どうも生時です^^
え~、本作の主人公は大空翔であるため、ヴィーナやジュピターが目立っていない!!
今後の物語で、何とか活躍させてあげたい。
これが言いたかっただけです。