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第11章 夜叉対ジョーカー

戦士たちはニーナの家に着いた。

中ではニーナの母が水晶玉で占いをしていた。

「大丈夫ですか?」

「ゴホッ……だ、大丈夫です。ニーナや岡田さんたちが無事帰ってこれるか、この水晶で見ていたのです」


敵のアジトでは……


大きくてボロイ小屋の外には30人のチンピラが、中には20人。

そしてジョーカーがいる。

「やれやれ、チンピラごときに負けていたら、アポロンたちには勝てんからな~」

「翔さん、僕が相手をします。その間あなたはニーナさんを守っていてください」


「ああ、いいよ(またアンタの強さ見せてもらうぜ)」


そして、岡田は神速で30人に向かっていった。

刀は抜かず鞘だけで戦っているが、物凄い強さで、次々とチンピラたちを倒していく。

「(そういえば、幕末時代に薩摩藩の示現流の使い手、人斬り半次郎なんて武士がいたっけな~)

まだ、10人近くいるが、彼らは恐怖で動けない状態であった。

そして3人は中に入った。

奥の方で座っている男がいる。

コイツがおそらくジョーカーであろう。

「変わろうかい?岡田さん」

「大丈夫です」

「(息一つ切らせていない。さすがだな~)」

20人が一斉に攻撃を仕掛けてきた。

だが、目にも留まらぬ速さで敵を倒していく。

「(無人の野を往くがごとく歩を進めるか……すごいぜ岡田、いや、夜叉……ますますアンタとタイマン勝負がしたくなったぜ)」

「うおおおお!!」

残すところあと七人とジョーカーだけだ。

「あのジョーカーも強いな~」

翔の言葉に驚くニーナ

「ほ、本当ですか?」

「ああ、俺も数多の修羅場を潜ってきているのでね~。見ろ。奴は仲間がやられても表情を変えず、不動の心を持って、微動谷しない。動けないんじゃね~。あそこから岡田の戦いを見て、どう戦うか知ろうとしっている」


1時間半後……

ボロボロになりながらも、50人を鎮圧した。

残るはジョーカーだけだ。


「岡田、ボロボロだな」

「ま、まだまだ、大丈夫です」

「無理するな。今度はお前がニーナを見ていろ」

「いえ、アイツは僕が倒します」

「分かった。だが、条件がある」

「なんですか?」

「お前が奴に勝ったら、俺と本気で戦うこと」

「しかし」

「いやなら、いいんだけど。俺がアイツ倒す事になるけど」

「……ニーナさんにはいろいろとお世話になった身。だから、アイツは僕が倒す。そして天神流25代目継承者あなたも倒します」

その言葉に翔はうっすらと笑った。


「いいのかい?男女ども。俺は二人でも構わないぞ」

「僕が戦う」

「そうか。なら負けた時はニーナはいただくいいな」

「ああ、だが、僕は負けない」


こうして二人の戦いが始まった。

男はかなり体格がいい体つきをしていた。

さらに、大きな体格なのに速さもあった。

そして先に攻撃を仕掛けたのは、ジョーカーだ。

電撃を放ち避けた方へ神速で間合いに入り込む。

拳を凍らせて、そのまま顔面を殴り続ける。

「どうした。フーアム。この程度か?」

「ま、負けられない……僕が負ければニーナさんが」

今度はラリアットが決まった。

「ぐわ~」

「翔さん」

「大丈夫だよ。俺の約束は置いといて、恩ある君を守る。そのために奴は勝つ(だが、今のままじゃ無理だ。いい加減正体を見せろ)」

「ハアハア……」

「何だ。もう終わりか?ならニーナは俺のものだ」

「お、おい、まだ勝負は付いていないぞ」

なんとジョーカーはニーナのところへ歩み寄った。

「翔さん」

と、岡田が叫ぶが、翔は見てみぬふりをした。

「さあ、キスしよう」

「い、いや~」


ニーナの家では……

「娘が危ない」

「翔さんは何故止めようとしないのだ」

とジュピターが言った。

「あの方にはあの方の考えがあるんだと思うわ」

と、マルスが言った。


二人の唇が重なるまであと1寸 (約3センチ)だ。

「やめろ!クソ野郎が!!」

岡田の声でジョーカーの動きが止まった。

「(ん、何だ!?気の質が変わった!?)」

「(チンピラ3人を倒した時と同じだな。目付きは鋭く、口調も荒く、気の質が変わった)」

「本当は人斬りなんて辞めると誓ったの……いいか、今から相手するのは人斬りの夜叉だ」

そう言って刀を抜いた。

「ジョーカー、夜叉アイツ修羅オレを敵にしたときから、お前は負けていたんだよ」

「な、舐めるな」

そう言いながら、手から大きな炎を出そうとした。

飛び道具のない岡田には相手の間合いに入るのは至難。

だが、彼は右手に鞘を左手に刀を持ち、鞘と刀を大きく振った。

そして離れていたジョーカーの首筋を掠めた。

「うっ……血が……」

「かまいたちか」

「えっ?」

「神速で鞘と刀で真空波を作ると、かまいたちと呼ばれる現象が起きるんだ」

「どうするんだ?ジョーカーまだやるか?」

「当たり前だ」

「そうか」

そう言って刀を鞘に納めた。

「ん?抜刀術か?」

と、翔は小声で言った。

そして馬鹿みたいに突進してくるジョーカーに、刀など抜かず、右上段回し蹴りが決まった。

「フン」

「す、すごい……」

「ま、負けた……この俺が……」

「お前は弱くはないただ夜叉コイツ強すぎただけだ」

その言葉にジョーカーは微笑んだ。

しばらくして、ブーギョ隊が駆けつけ、全員連行された。

また、ハニーを残し、他の戦士たちもやってきた。

「さて帰りますか」

と、岡田が大声で言った。

「待て」

「ん?」

「俺との約束は?」

「あっ……まあ、約束を守らねば行かんな」

「物分りがいいね」

「本気で戦います。ですから死なないでくださいよ」

「お前もな」

「ちょっと二人共」

「ニーナさん。本当にスイマセン。平穏に生きたかったのですが、戦いの世界へ足を踏み入れたものが、そう簡単に平穏に暮らせないみたいです」

「ああ、その通りだ。俺も女を捨ててまで、修羅道に生きる」

「あと、僕が負けたら、あなたたちの仲間に加わりますよ。でも僕が勝ったら、仲間に入れてください」

「なんだよ。用は付いてきてくれるって事だろう。ありがたいね~」


なんとジョーカーたちの戦いを終えなのに、修羅と夜叉が戦いを始めた。

果たして勝者はどちらにあるのか?




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