悪夢は続く
空にジェット機が轟き、マスムを強襲する。だが、奴に近づいた者たちは変異し、凄惨な死を遂げる運命にあった。
次いで戦車部隊が現れ、行く手を阻むハイブリッドたちを砲撃する。しかし突如、無数のハイブリッドが戦車に飛びかかり、装甲を引き裂いた。中の兵士たちは無残にも殺戮されていく。
軍は絶望に包まれていた。マスムに接近することさえ、もはや死を意味していた。
廃墟と化したビルの中、時計の針が円を描いて進んでいく。一秒、また一秒と時が刻まれるたび、空気の重みが増していくかのようだった。
チク
タク
チク
タク
道を埋め尽くす数百万の群衆が逃げ惑い、数千のハイブリッドがその後を追う。車と人の波の中を一台のスクールバスが走っていた。子供たちは泣き叫び、運転手に縋り付く。「おじさん、もっと速く、もっと速く!すぐ後ろにいるよ!」「死にたくないよ、おじさん!」
突然、数体のハイブリッドがバスの屋根に飛び乗った。その腕が窓を叩き割り、子供たちを外へと引きずり出し、無慈悲にその命を奪っていく。
人々はなす術もなく逃げ惑うしかなかった。
その光景の中、一組の母娘がいた。一体のハイブリッドが母親を掴み上げている。母親は必死に懇願した。「お願い、放して。娘がいるの、この子を置いて死ねないわ、お願い!」
5歳の娘は、目の前で母親が拷問される様を見つめるしかなかった。ハイブリッドは聞き入れず、母親の首筋に牙を立てた。母親は苦悶に満ちた声を上げ、不自然な怪物へと変貌し始める。「ああああああ!あああああああああああ!」
一方、「彼」(人類)はただそのすべてを、絶望の中で膝をついて見つめていた。感情の重圧に押し潰され、立ち上がることさえできないかのように、ただマスムを仰ぎ見る。
「彼」にできることは、苦悶する人々の悲鳴と、マスムの恐ろしい咆哮を耳にすることだけだった。まるで「彼」(人類)そのものが、壊れゆく世界へと堕ちていくかのように。




