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その日の夜、マンションの自分の部屋に帰り窓を開け、外を暫く見遣っていると何時もは見ない巨大な灯りが灯された。……迷惑行為か?と思い、連絡しようとしたらその灯りの周りに大量に蛾や昆虫等が満ち始めました。……げ、誘蛾灯の役目果たしちゃっている。早く消さないとヤバイ事に、……と気付いた所で能力が何かに対処しました。……原因を調べると浮遊菌が大量に私にぶつかって来て居ました。……さっき調べた情報の中にそれらしい奴が居ましたのでデータが有るのですが、光でプランクトンを集める類いの深海魚と言うかイカも居るのだそうです……光で浮遊菌を集めた結果、範囲内に居る人間が膨大な量の浮遊菌と言うか細菌を接種し、抗体が追い付かず……って洒落に成っていませんって。……と、其処でルド様に寄り時間が巻き戻され、昼に戻りました。
……あー、流石に被害が洒落に成ってないからしょうが無いかぁ……。……そして水霧さんに連絡を取ると。
『あはは、流石にやられたわ、これは』
「……多分手法としては細菌持ちの蛾や昆虫等を集めて浮遊菌を爆増させ、それを範囲内に居る人達に大量に接種させる、ですよね……」
『普通に死ぬ検案過ぎるだろ』
「浮遊菌を全部処理出来る奴には只のデカイだけの誘蛾灯ですけどね」
『普通の奴にはそれは無理だからね?』
「……ですが一応来ると解っていればやりようは有るとは思いますがね」
『……しかし、敵が不憫だな。初見殺しをどうにかこうにか通しても時間巻き戻しでおじゃんな訳だし』
「まあ、それについては敵に忖度する必要は無いので、アレでは有りますね。……敵に回すと厄介でも味方が使うとこれですよ」
『……敵を擁護する訳では無いが、一応時間戻しは禁じ手扱いに成ったのじゃ無かったのかね』
「たまには使う感じにしないとハッタリとしても機能しなくなるので、別にたまに使うくらいなら問題無いと思いますよ」
『……ふむ。まあ、そんな物かね。……メタ思考的には敵の立場からすりゃ暫くはもう何もしないかな。それこそルド様を殺せる算段が付かない限りは。中途半端な成果では今回と同じに成るし』
「……つまり暫くは平和に成るって事ですかね」
『終戦と言うか冷戦に突入しただけだが、まあ、暫くは平和と言えると思う』
「……なんだかなぁ」
『時間戻しをどうにかこうにか潰す手段が無いと話に成らん。……時間戻しは敵にも居るのだから時間戻し潰しとか出されたらそれはそれで参考に成るが』
「うわぁ……ですが、浮遊菌に致死性の高い奴が有ったならともかく、現地調達だったら言う程時間戻し検案なのですかね?」
『一つ一つの病気はともかく、それは合併症とか、ウイルス変異とかを甘く見過ぎじゃないかな。やばいウイルスが爆誕していたとかかもよ?』
「対処出来る能力くらい有るかと」
『はぁ……どんな浮遊菌を誰がどれだけくらったかとか、感染はしているが、潜在期間で何も症状が無いとか、そう言う懸念材料を全部潰したいだけだろ』
「そう言う奴も全部解る能力が有れば済む話じゃないですか」
『時間戻し無しなら範囲内の奴全員の精密検査をしろと言う話にしなきゃ成らん。感染力高い奴が含まれている可能性を考えるなら無症状でも精密検査をやらにゃあかんし、人数的に予算が洒落に成らん』
「ですからそう言う事が解る能力が有れば良いですよね」
『……問題点出したらそれが解決出来る能力が有れば良いでことごとくゴリ押しとか言うだけなら簡単だけどさぁ……』
「そう言う能力は無い、と?」
『無いとは言っていない。このご時世、いわゆる鑑定系はコンプライアンス的にちょっと、な』
「うわぁ」




