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 ☩


 各所との連絡を済まして居ると、いきなりプレッシャーに晒された為辺りを見回すと、身体の半分くらいのサイズの機械弓を持つ青髪黄色目で貧乳、花で装飾された白パーティードレス……の少女、が居ました。


 ……一応私は地脈龍様のエネルギーを一部貰っているのですから、生半可な威圧は効かないはず、なのですが、ね。その少女が話し掛けて来ました。


『やあ、私はヨモギ。ちょっと救世主とやらに興味が湧いて見に来た野次馬さ』

「……なら威圧を止めてくれますか?」

『やれやれ、君も大変だねぇ? この程度ルドなら物ともしないのに、その様子じゃルドに優遇されると言うか、いや担がれたって感じか』

「……失礼ですね。お引き取り願えますか?」

『ルドに伝えておいてくれるかい? 色々と動いている奴が居るみたいだけど、ローダー家は無関係だ、と』

「……只の野次馬にローダー家が無関係だと言われても、ですがね?」

『……なるほど、何も知らないらしい』

「……つまり貴女の名前はヨモギ=ローダーだと?」

『さて、どうだろうな、そうだともそうでないとも言えるだろう』

「……何構文みたいな事言っているのですか。……名前が沢山有るって事ですかね?」

『そう取って貰って構わないよ』

「……十津さんの関係者ですか?」

『いや、彼女から能力は貰って居ないよ。時と場合で名前を使い分けているだけさ』

「……裏で動いている情報を何かしら掴んで居るのですよね?」

『彼等を擁護する訳では無いが、……ルドに自分で調べさせるべきだと思うよ』

「……せめてヒントを……」

『ならこれだけサービスと行こう。撃ち漏らした敵が連合を組んでいる。まあヤバイ奴もそれなりに居るからその時は協力するかもしれないが、現段階では傍観させて貰う』

「……」

『ではな。お飾りの救世主さん』


 その言葉を最後にその少女はいきなり空に忽然と消えました。


「撃ち漏らした敵が連合を組んだ、か……あーそう言えば時間制御系でチャラにした結果犯罪が行われなかったケースは余程の理由がない限りそのまま放置されて居るのでしたね……ヨモギと言う少女がローダー家であろうが無かろうが、理論上有り得ない話ではない、か……」


 ルド様に連絡しても多分繋がらないので、水霧さんに電話を掛ける事にします。


『なんだ? ネイトさん、さっきはもう他で用事は済んだとか言っていたけど、別件でも増えた?』

「あはは、すみません、その通りです。強いプレッシャーを放つヨモギと名乗る人から、タレコミがありまして」

『強いヨモギ? ええと、少し待って……ヨモギ、ヨモギ、ヨモギ……なんか調べたら関連事項に月の女神のアルテミスが出たな。出自はともかくとして、強そうに感じたのはなんかの神格持ちだったって事じゃ無いかな?』

「水霧さんに心当たり有りますか?」

『うーん、ヨモギは創作のキャラにも居る名前だしなぁ……ヨモギと言う名前からだけじゃ解らん』

「ローダー家はそれに関わって無い的な事も言われて居ましたが」

『それを早く言え。そう言う話ならエアデー辺りに問い合わせるから』

「あ、そうなりますよね。はい、すみません」

『……あ、ネイトは今何処に居る? 少しヤバメな奴が数匹出たみたいだ』

「市街地ですけど」

『……デモ行進が起きて其処が怪獣を従えて居るらしい。……恐らくテッポウエビモチーフの奴』

「……テッポウエビ、ですか?」

『ああ、テッポウエビだ。……ネイトは如何する? 鎮圧してくれると助かるが』

「行きます」

『解った。じゃあ、デモ行進が起きている場所の地図をメールで送るから頼む』


 デモ行進が起きて居る場所に向かう事にしました。


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