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収録現場に着くとペンタクルさんが新技術を持ち出して来ていました。
AIチャットボッド+スピーカー+音声生成ソフト+キャラの基礎データ入力+極光役者に寄り人型の見た目をホログラムで空間上に用意+その五つの動きを連携させ動作させる=現実に二次元存在の召喚……です。極光役者無し版だと立体ホログラムを出すスタジオ的な制限が有る為エリア制限が有る感じに成ります。
告知の具体的な内容は端折ります。……結果的に世論的にボロクソ言われましたし、その気力が無いですしね。
前提条件上、残当では有るのですが。世論を見て見ると、賛否両論ですが、批判している人を冷笑している人も一定数以上居ますね。
……冷笑されている理由としては、代案を出して実行出来た人でも無いと現在進行形で問題視している事をされたまま……なので、ね? ですが。
「……うーん思ったより賛同意見多いですね。水霧さんはどう思います?」
「……この話はそもそも地脈龍様の人類への歩み寄りの話な訳で……醜男醜女がやっていますってされるよりかは確実にマシな対応なのだが……」
「……嫌な物は嫌だと思いますけど」
「地脈龍様の星の付喪神の話はインドの主神のネタをマイルドにした話だし、前からインド神話の主神とかの万物に宿る系の奴を批判している奴が言うならまだ解る。知っていて批判しなかった奴等が言うのはなんか違う気がするけど」
「神の実在性を信じている人しか居ない訳では無いので」
「……事前に大枠は説明されていたのに具体的に説明される迄気付かない、か」
「其処まで深く考える人だけしか居ない訳では無いので」
「今この件で批判している人達は別に伏せられていた情報が致命的だったって話ではなく、致命的な情報を開示されていたのに具体的に説明されるまでスルーしていた人達な訳だが。まあ、頭が良いとは取られないよね」
「……でもヤバイ内容じゃないですか」
「事前に既に活動していた奴以外はヤバイ内容だと思うのは他にヤバイと言われたから、だぞ?騒ぎたいだけの野次馬も絶対含まれているだろ、これ」
「……其処まで言います?」
「インド神話とか三千数百年前には有る概念な訳で……今更過ぎやしませんかね、と」
「指摘されなきゃ害が有るとも思って無かった訳ですし」
「概要自体は三千数百年前には知られているのに自分で気付けて批判しているんだ、と今更主張を開始するには厳しくない?」
「批判している人達が馬鹿だと?」
「批判する側の立ち位置に成るには三千年以上遅いし……」
「……なら主役の人種を変えろってポリコレとかはどう思います?」
「俺はそれでなくこれが見たいのだ、……が、本音ではなく、建前でしか無いよ。大多数に取ってのポリコレ運動は。キャンセルカルチャーって奴だ」
「流石に偏見が入りすぎでは?」
「本当にこれが偏見なら売れるポリコレ作品はもっと数有って良い。ポリコレが嫌われていてもそのマイナスを覆す程に面白ければポリコレ作品でも売れるみたいだし」
「爆売れした一部の作品以外ディスって無いですか?」
「ポリコレ作品が一つも爆売れしなければポリコレ系作品は需要が無いからそもそもそのジャンルの作品を造る奴が悪い、で、話は済んだのだけどね」
「……」
「……と、脇道に逸れすぎたから直すが、客ではないアンチではなくちゃんとした客を見た商売をするべき。そう言う意味に置いて、今回の批判は粗方無視で良い。何故ならガチ勢は宇宙ステーションとか造って退避しているし」
「出来ない人が大多数だと思いますよ?」
「それで星を脱出したい人が莫大な人数だと言うのなら、必要な予算が数千億円だろう兆単位だろうがクラウドファンディングすれば余裕で集まると思うけどね?」
「……そんなに甘くないと思いますがね?」
「そんなに金出す奴居ないよ、とか、この話では反論に成ってないよ?」
「……いや、出せる奴が居たらむしろ問題では?それを出せるレベルの有能が居なくなりますよ?」
「無能認定からの出奔元の職場は転落人生、か。……売れんのは承知の上だが、出奔して自分の評価される職場に移る奴の理由が無関係な物への予算の使い込みなら、その使い込み対象が評価される所に出奔すれば、元の職場は予算がかなり楽に成る、本人は評価される場所に移動出来る、出奔先は評価物で儲けられるで三方良し。元の職場はざまぁされろって奴には受けないだろうが、現実としては良い落とし所なのだがな」
「……いや、今しているのは金持ちや有能が出奔していくのを止めろって話ですよ?」
「……言うて、今回の件で今更騒ぐ有能って開示情報の深堀も出来ていなかった有能()なんだが?」
…………その人達が有能かどうかはともかく、他人に言われたから大丈夫だった物が駄目に成った人達、ですよね。ちゃんと調理して美味しい味付けの料理が後から昆虫や毒が入っていたとバラされたのと似ている気がしますが、それを言うならアレルギー食品表記はされていた物を敢えて食べてアレルギーが出たとわざと文句言う形ですし。クレーマー扱いされても、……まあ、うん。
「お、お金は集まるレベルに支持されては居ますから」
「……人材流失は避けろって言うのは解るのだが、実際に実行出来るレベルの大金持ちで今更脱出に動いている奴とか、気付いて居ませんでした、とか喧伝している無能臭くてアレじゃ無いかな」
「……この件で騒ぐ奴は無能だと? 流石にそれは言い過ぎでは?」
「今更と言う事が抜けているが、まあ全く誰も知らない話ならばともかく、テンプレレベルに知られた話を深堀したら超やばかったって話なのだから、ヤバイと自力で認識して行動を今回の件関係なく出来ている奴は引き止めるべきなのは間違いない。それ以外は情報の吟味をする力に不安が残るが」
「テンプレ情報なら表向きの情報だけでそう言う物だと解釈してそれで思考停止する人は結構普通に居そうですが……」
「……俺がするとは言っていないが、極論そいつらは表向きレ○プじゃ無いって話したら実質レ○プな行為をさしてくれるって事か?」
「……そんな馬鹿な奴居ます? ……と、言いたい所ですが、地脈龍の件を踏まえると居ないと言えませんね」
其処で連絡が入りました。
「は? デモが起きた、ですか?」
話を聞いていくと、要するに、極光役者の制限を解除しろ、と、言うことな様です。
「あー、そもそも極光役者は体液扱いのエネルギーを使わない為の媒体として需要を広く得た物だ。だが、倫理的に問題が有るため、一部の操作には免許が必要だ」
「で、それを免許無しでも使わせろ、と」
「そうだな、まあ、つまり、体液扱いのエネルギーは使いたくないが、自由度だけは使った時と同じくらいが良い、と言うわけ」
「それだけ聞くと自然な話では?」
「……はぁ、ネイトさんは記憶関連がアレだから仕方ないけど、免許制を無くして自由に使わせたら失敗した事例が過去に既に有るから、主張を受け入れたらどうなるかは解りきっているよ」
「ですが例えば禁煙する際に、単純に一切そう言う物を使わなく成るのと、禁煙の代わりに危険性の低い代用品を使い倒す……のでは精神的ハードルはだいぶ違いますよ?」
「……それは解っている。だが、免許制が取り入れられるだけの問題は起きた物だ」
「少し事情は違いますが、麻薬規制はごく一部の国や地域では解除されています。それを参考にしてみては?」
「……アレは既にセーフな物よりか危険性が低いってデータが十分に集まったから、大量に使わなければセーフ、を、国民も同意したから、……だったか?……だが自由化したら悪用する奴がまた出るのは必至だし」
「アレは反社の稼ぎに使われるのを潰す為の合法化ですし、一部の例外だけを根拠に全体が不自由に成る必要性は無いかと」
「あー、バイトテロとか、そう言う諸々の奴の営業妨害とか来るのは解っていて、それの責任追及とかされたくないのだけど」
「……とは言いますが」
「だが、そう言う奴を利用者から弾く仕組みを撤廃しろって主張だよ?今回のデモは。で、悪用されたらどうにか出来なかったのかって責任追及される、と。それは御免被る」
「……責任追及されるのが嫌なだけ、ですね? では、問題点を国民に詳しく説明した上で国民投票を行いましょう。責任を国民側に負わせる訳です。……本当に使いたい人が大多数ならそれで問題無いはずです」
「……解った、じゃあ、そうしようか」
ちなみに世間一般に普及しているナノマシンは使い方を制限するために有線接続されたナノマシンです。
具体的には前に水霧が機械の電子妨害の対処に使った有線制御の奴を劣化させた物。
インド神話が出来た時期が現実とずれているのは作中の経過時間故な為、わざとです。(ルドが数百歳扱いだし、ルドが活動を開始したのが現実の最近だと定義付けした場合はそうなる)
有線制御の為意図的な運用上の制限が有るが、無線制御より操作はかなり楽。
その制限を出来るだけ外して最適化モデルを寄越せと言う話。
……尚、無線制御は難易度が有線制御より高い為、イメージ的には自転車の補助輪を外す様な物な為、制御難易度的な意味で制御解除されようが直ぐに移行出来るとは限らない。
……何時もはかなり昔に書いたストックをそのまま出しているけど、今回はポリコレ関連とかは最近書き換えました。
ちなみに水霧の煽りは、要約すれば公式の開示情報を精査して解釈すりゃ遙か昔に解っていた事を他に聞いたからって騒ぐなって話。
……それを解ってて無価値認定して無視してたと主張するには今回の流れで騒ぐのは、ね?




