飯オタテロ(改)
鳥羽の小説は0歳から100歳まで全年齢対象です。
書き直しやね。
括弧について
「」・・・人物のセリフ
[]・・・ものに書いてあるもの(紙とか看板)
«»・・・ナレーターのセリフ
新しい括弧【】・・・場面切り替えや時間など
「二人とも〜!ご飯行こー!」
いつもの元気な声でこっちを呼ぶ頼りない先輩。
「あれ、昨日の件もう諦めたんか(笑)」
自分の上司でもある人に辛辣な言葉を放つ先輩。
...僕の先輩って随分尖ってるな〜
【歩きなう】
「太るぞ」
...!?
唐突なぐっち先輩の発言に動揺する僕たち。
「え、もしかして私に言った?」
カロリー●イトを持っている手が止まった。
「は?お前しかいねぇだろ。昼飯前に食うとか(笑)」
「...」
如月さんの顔が暗くなる。
「...ノンデリが」
不貞腐れながら放った一言!
...この人人のこと言えない!(第一話参照)
「そういえば学食食べたことないんですよね」
いつも遥さんが作るからな。
「あー水無月くんいっつもお弁当だからー!」
「ここの学食面白いからね〜。いいと思うよ」
?
「面白い?」
「ふふ、行ってからのお楽しみダヨ」
如月さんが不敵な笑みを浮かべる。
始めての学食!
学園系漫画でよくあるあの広い食事空間!
多種多様のメニュー!
僕らを待っている食事の天国(食堂)が脳裏に浮かぶ。
「ここだよ!」
扉に料理部と書いてあった。
「....」
ぶ...?
「1年も学校いて気づかないのはさすがに草w」
舐め腐った表情...
それに...
「不服そぉ〜」
「でも安心して」
そう言って如月さんは扉を開ける。
「ほら」
体育館ぐらいの広さの食事席と厨房、そしてクレーンゲームやくじ台が視界に入る。
「スゴイでしょ〜?」
「...ゲーム部?」
「さぁさぁ!うちら料理部の一番人気、ゲマズ飯はどうだ〜い!?」
ナマズ?よく聞き取れなかった。
「ぐっち先輩、ゲマズ飯ってなんですか?」
「そっか知らないのか。ゲマズ飯ってのはゲームで食べる料理を決めるゲーム企画部のゲーム感覚の料理のことだよ」
ほう?
「つまりゲームもできて食事もできる!」
「いいですね!」
楽しそうだ!
...?
振り返ると2人はそっぽを向いていた。
どうしたのだろうか?
「物は試し。あれ、一回やってみ」
半ば強引に背中を押されてしまう。
そして言われるがままくじ台に向かってお金を渡す。
1800円だと...
痛い出費だがまあ仕方がないか。
「いらっしゃ~い!あ!水無月くんじゃん!勇気あるね〜!」
前ぶいつー部見学で会った佐々木 瀬名さんが元気な声で叫んだ。
「ここでバイトしてるんですね!」
「そうだよ〜!右の方にラインナップあるから見てってね〜!」
言われるがまま右の方に掛けてある看板に目を向ける。
そして全てを理解した。
[今残ってる賞:A賞 闇鍋 1個・E賞 プルダックンポックンミョン 1個・残念賞 タピオカパン 4個・ラスト賞 ケーキ]
...\(^o^)/オワタ
えぇ...
お金渡しちゃったし...
「あのぅ、返金制度は...ありますか...?」
恐る恐る聞く。
「ないです!」
ゆっくりと、落ち着いた声で店員の佐々木さんは言い放った。
「デジャブだな。」
ぐっちが呟いた。
??
なーにいってんだこいつ
ぐっちが蔑んだ目で私を見ていた。
これでA賞でなかったら僕の中学校人生終わるなり...
「てやぁ!」
残り少ないくじ箱に手を突っ込む。
何が出ても恨みっこなし!
これに決めた!
勢いよく一枚の紙を取り出す!
『ベリッ!』
[残念賞:タピオカパン]
「タピオカパン!!!」
「残念だったねぇ(笑)」
「...二人共分かってましたね?」
タピオカがホットドッグみたいに挟まれてるホイップパンを頬張りながら愚痴を言う。
「てか、なんで2人は普通のくじやってるんですか...」
「だって高いし〜」
如月さんは親指と人差し指で円を作り、お金のジェスチャーをした。
「あれはもうなんか異端みたいな料理だろ」
普通の焼きそばパンを頬張りながらぐっち先輩までも答えた。
「...じゃあ誰が食べるんですか!?」
「ドMか罰ゲームぐらいだろ」
「....」
うぬぬぬぅ...
ちょっと納得できる返答に何も言えなかった...
「まだお腹空いてるからこれやろー!!」
如月さんがクレーンゲーム台が何台か置いてあるところで叫んだ。
「あれなら運もないし!」
実力が必要だけどね!と彼女は付け足していた。
確かに
でも
「俺もう腹減ってないからパス」
「僕もタピオカが...」
「え?ごめん聞いてなかったー!」
いつの間にかたくさんのケーキタワーを落とした如月さんが向こうで手をふっていた。
「...やるか」
「...やりましょうか」
前回のあらすじ:レッツクレーンゲーム
「...なんでお前だけ取れるんだよ」
「やっぱ実力だよね」
如月がニヤッとして答えた。
「んなわけねぇだろどんな裏技があるんだy...」
向こうで水無月がさっきの如月と同じくらいのケーキタワーを倒して手をふっていた。。
「とっても楽しいですねー!」
「俺には実力がないンだ...!」
«悲しきかな!山口は未だにスイーツをゲットできていないのである!!»
「そんなことないよ!」
「ねぇみんな!この可哀想な山口君に何か恵んであげて!!!」
急に如月さんが食堂の方を振り返った。
「あ゛ー会長たち、これどうぞ」
「え!?嘘!?ありがとう!!」
花のような笑顔。久しぶりに清楚な会長が現れた。
....釣れた...!
フフフフフフフ...
2人が悪い顔をする。
«勿論演技である!!»
【数日後】
...
ぐっち先輩と眼を合わせる。
「ン?どうしたのですか?w水無月氏&山口氏w」
そう、如月さんが丸メガネをつけ、変な声で喋っている。
「...いつも通りだな」
「おはようございます!如月さん!」
「待って!!なんかつっこんでよ!!」
慌てて眼鏡を外して彼女は叫んだ。
vはありですか?