4,属性確認
「では、向かいましょうか」
「……はい!」
長さんに連れられ出発した。
まあ言って馬車に揺られながら王都……お城を目指す。
まあ異世界からの勇者(多分)だもんね。
普通なら其処等で出来るらしいけど、特例だ、特例。
さっすがヒロイン。
ヒロインポジになれる……なってるよね?
これで違ったら恥ずかしいんですけど!
ガラガラ、ガタガタ……。
王都に入りましたよ、という声を聞き窓から少し顔を出す。
「わあ……!」
賑わいのある街。活気のある人々。
さっきまでのド田舎(失礼)とは大違い!
「久しぶりに来ましたな……」
「じいさん1年くらい行ってなかったんじゃねぇの? 健康診断大丈夫かよ」
「大丈夫じゃ。……多分」
多分って聞こえたぞ長さん。
本当に大丈夫か?
ちなみにメンバーは私、七星彷徨と、エイラ・オーガスティン、長さん……アルウィン・オーガスティンの3人だ。長さんの名前は昨日初めて知った。ずっと「じいさん」か「長さん」呼びだったんだもん。
てか私、長さんの名前考えてなかったんだけど? 勝手に決まっちゃうのか……。
まあいい、現世に戻ったら……戻れるかわからないけど、戻れたら名前設定追加しとこ。
お城に着くと、門番さんに止められた。まあ当たり前か。
「身分証は持っていますか?」
長さんは何かを見せる。カード……? 嗚呼……そういやあったかも。
やばい私作者なのに全然覚えてないじゃん……。紙でも貰ったら思い出してまとめよう。
私はそう決意した。
「では、此方へどうぞ」
【能力】測定の場所へ来た。意外と広いのね。
確か此処で水晶玉に触り、レベルと属性の色がわかる……。
説明をしておくと、この世界は「火」「水」「風」「土」の四大属性と「光」「闇」「雷」「毒」の4つの属性で成り立っている。
それぞれ属性の『色』があり、「火」は赤、「水」は青、「風」は緑、「土」は茶、「光」は白、「闇」は黒、「雷」は黄、「毒」は紫だ。
勿論、属性は1人1つが基本だが稀に2,3つ持ってる人もいる。
その場合はグラデーションであらわされる。凄いよね、技術。
ちなみに大事な大事な【能力】はこのレベルと属性の後です。
血判を名刺ぐらいの大きさに張り付けると、其処から計測して出してくれる。
それが行くときに長さんが出した身分証とかにもなる。
いいよね。ちな名前は……考えてなかった気がする。
うーん……この世界の人のネーミングセンスに全て任せとこう。そうしよう。